バリ島移住物語

バリ島で働きながら生活する事を夢見る3~40代の男性に、移住歴10年の筆者とりいが紹介するバリ島移住ノウハウブログ

バリ島での土地・家探しで一番大切なのはバンジャールの対応

家探しではその土地のバンジャールについてよく調べた方がいいよ

家探しをする場合、風景や環境、家賃や間取り、契約条件などが重要な項目になりますよね。
バリ島では、これら項目も大切なのですが、一番大切なのはその土地のバンジャールの対応なんです。

もし、選んだ家のバンジャールが外国人に非協力的だったら・・・

  • いろいろな事で高額のお金を請求される
  • 嫌がらせを受ける
  • 最悪、その土地から追い出される
なんて事が起きます。

事実、バンジャールとのトラブルで別の土地に引っ越したり、本国に帰ってしまったなんて例も沢山あります。
バンジャールの対応は、家を探すときだけでなく、会社を設立する時のも関係してきます。

3分程度でサクッと読める内容ですから、バリ島で家を探したい、あるいは会社を作りたいという方、ぜひご一読ください。

<目次>

バンジャールとは

バンジャールとは、バリ島独特の地域コミュニティーで、日本で言うと町内会のようなものです。
ただし、日本の町内会とは違い宗教的な結びつきが強くかなり強い結束力と権力を持っています。
結婚式やお葬式など重要な宗教行事にはバンジャールの協力が必要不可欠です。
また、地域のお寺や道路、公共施設の管理、補修などもバンジャールが行っています。

バンジャールと住民の関係はゴトンロヨン(相互扶助)によって保たれ、バンジャールに協力しないと逆に何もしてもらえないのです。
これは外国人だけでなく、おなじインドネシア人、バリ人にも当てはまり、バンジャールの仕事をしない者は、バンジャールの協力を得られなくなるのです。

また、バンジャールはその地域内においては絶対的な権力を持っており、バンジャールが決めたことは、州政府や警察でも逆らえないことがあります。

例えば、この次の項目でも説明しますが、居住証明など各種書類の発行手数料も、一応州が決めた目安はありますが、まったく守られておらず、バンジャールによってまちまちです。
また、ポチャランと言われるバンジャールの自衛警備隊は警察より権力があり、一昔前まではバンジャール内での犯罪はポチャランによって裁かれていたところもありました。

バンジャールと外国人の関係

地域での絶対的な権力を持つバンジャールですが協力関係にあればとても力強いものがありますが、逆に非協力的になると、いわゆる「村八分」状態となり、その土地内で何もできなくなります。

外国人は、宗教的な行事、例えばお祭りや結婚式、お葬式の準備や実施、さらにお寺や道路の補修工事などは参加することはできません。
そのため、実際の奉仕活動ではなく、金銭の補助という形で協力を求められます。
しかし、この金銭補助が異常なほど高額となるバンジャールもあります。

また、バンジャールによっては外国人の居住や地域内に外国籍の会社の設立を嫌がる所もあります。
そのようなところでは、いくらお金を出しても必要な許可を与えない、ごみ処理などの公共事業に参加させない、嫌がらせをするなど排他的な行動を起こし、外国人や外国籍の会社を追い出そうとします。
特に、ヴィラやホテルなど、このトラブルに見舞われることが多いです。

以下、実際に見聞きしたバンジャールとのトラブルの一部を紹介します。

  • KITAS取得に必要な居住証明などバンジャール発行の必要書類の発行手数料がRp1,000,000(8500円程度)以上
  • 会社設立や許可申請に必要なバンジャール発行の書類にサインをしない
  • ごみの収集事業に参加させない=ごみ集めに来ない
  • 玄関にごみや汚物を置き去りにする
  • 自宅に続く道を通行止めにする
  • 夜遅くまで大音量の音楽をかける

バンジャールの権力は絶対であり、政府や警察、裁判所でも手を出せないところがあります。
いかにバンジャールと蜜月関係でいられるかが、安心して生活をしたり会社運営をするための重要項目となります。


家探しをする方へのアドバイス

このバンジャールの外国人への協力体制ですが、外から見ただけれはわかりませんし、仲介者(仲介業者)に聞いても正確な回答は得られません。
そこで、バリ島で家を探す、あるいは会社設立をするという方に以下のアドバイスをさせていただきます。

地域に住む外国人に相談しよう

まず希望の地域に他の外国人が住んでいないかどうか調べてみましょう。
もし、他に外国人が住んでいたり、会社があれば、バンジャールが協力的かどうか訪ねてみましょう。

その際、気を付けてもらいたいことは、外国人の配偶者や親族、関係者にバリ人がいるかどうかという事。
関係者にバリ人やそのバンジャールの人がいる場合と、外国人やよその土地の人だけの場合とではバンジャールの態度が変わってきます。
必ず、バンジャールに関係した人がいない外国人に話を聞いてみましょう。

また、バンジャールが協力的という事でしたら、その方にバンジャールの実力者を紹介してもらうと、よりよいでしょう。

万一、バンジャールが協力的でない、あるいはほかに外国人がいないという事でしたら、そのバンジャールはあきらめた方がいいでしょう。


しばらくは貸家にすんで長期契約は避ける

長期契約をしてしまうと、バンジャールとトラブルがあった場合、そこから出ていくという事ができません。
あくまで自己都合による契約破棄となりますので、払ったお金は戻ってきません。

ですので、いきなり長期契約をするのではなく、短期契約の借家などに住み、バンジャールの対応を見るのもいいでしょう。
バンジャールの対応が協力的なら長期契約を結べばいいですし、非協力的なら次の物件を探すといいでしょう。


大家さんを立てる

借りた土地や敷地内、あるいは近所に大家さんが住んでいるとベターです。

バンジャールとの対応はすべて大家さんを通して行えば、バンジャールも大家さんを立てて協力的になったり、無理難題は押し付けてきません。
多少は大家さんにお礼を渡さなくてはいけませんが、それでも直接バンジャールと話をするより、ずっと良い結果が期待できます。
あくまで、あなたは大家さんのお客さんという立場を取っていれば安心です。

ただし、大家さんがそのバンジャールの人間(会員)であることが前提条件です。
よその土地の人間にはバンジャールも協力的にはなりません。
逆に、大家さんがバンジャールや村(デサ)の実力者であれば、かなり協力を得られるでしょう。


まとめ

バリ島での長期滞在や会社設立はその土地のバンジャールの協力にかかっていると言っても過言ではありません。

よく、バリ島に移住したけどトラブルがあって帰国したとか、家を取られたという話がありますが、その原因のほとんどがバンジャールとの関係悪化によるものです。
それは外国人側に非があることもありますが、バンジャールの対応に我慢できないという事もあります。

バリ島に人はみんな親切で優しいという評価を聞きますが、それはあくまでお客さん(タムゥ)に対するもので、在住者や会社に対しては、かなり厳しい要求をするバンジャールがあります。
もちろん、とても協力的で良好な関係を持っているバンジャールもありますので、どうぞ協力的なバンジャールを探して、安心してバリ島で暮らしてください。