この記事ではバリ島移住、長期滞在の時に住むための住宅探しの方法について解説していきます。
理想的なバリ島移住生活を送るためにも、これからバリ島に移住される方は、ぜひ最後までお読みください。
バリ島移住での住宅探しはとても大切なファクターです。
自分に合わない住宅に住んでしまったために、ストレスが溜まり、結局移住生活をあきらめたり、別の場所への引っ越しを余儀なくされるということもよくあります。
そんなトラブルに合わないためにも、住宅探しは、慎重に行いましょう。
この記事では、バリ島での住宅探しに失敗しないための探し方や、注意すべきポイント、そしてバリ島の住宅事情について解説しています。
正しい方法や注意点、現状について知ることは、トラブルを回避し理想的な住宅探しに役立ちます。
ぜひ記事を最後まで読んで、理想的な住宅に巡り合い、楽しいバリ島移住生活を送ることをお祈りいたします。
目次
バリ島住宅の探し方
バリ島での住宅の探し方について解説します。
バリ島には、日本のような住宅情報雑誌がありませんので、不動産屋さんで探すのが最も現実的です。
しかし、不動産屋さんは商売ですので利益率の高いヴィラなどをメインに扱い、小さな物件はあまり扱っておりません。
そのため、小さな物件はネットや口コミなどで探すことになります。
不動産屋さんで探す
バリ島にも外国人向けの不動産屋があり、住宅情報を得ることができます。
ただし、不動産屋のほとんどがヴィラや高級アパートなどの高額物件専門。
安いアパートや一戸建て、バリ人宅への下宿と言った情報は不動産屋では扱っていません。
ヴィラや高級アパートと言った高級物件を探すのなら、まずは不動産屋を訪ねてみましょう。
コミュニケーションボードで探す
カフェやスーパーマーケットなどの入り口にあるコミュニケーションボードに家情報が載っていることがあります。
このような所に乗る情報は、不動産屋さんが扱わないような安いアパートや下宿、一軒家と言ったもの。
また、大家さんが直接募集している事も多いので、格安物件も見つかる事もあります。
安くてお得な物件探しなら、このようなコミュニケーションボードを探してみるのもいいかもしれませんね。
口コミや紹介
意外と良い物件にあたるのが口コミや紹介です。
よい物件を紹介してもらう秘訣は、周りの人に家や部屋を探している事をアピールすることです。おせっかい優しい人が多いので、すぐに何件か情報を持ってきてくれます。
この時重要な事は、家賃や間取りなど条件をはっきり伝える事。
そうしないと、えらい高い高級物件を紹介することがよくあります。
実は私がウブドで最初に住んだ家は、ウブドに住むバリの友人の紹介でした。
インターネットで探す
最近は、インターネットで不動産情報がよく流れています。
特に、バリ島クタ、ウブドと言った地域コミュニティに、貸家、貸し部屋情報が流れてきます。
お得な情報はすぐに決まってしまいますが、こまめにチェックしたらお宝物件もあるかも?
コミュニケーションボードと合わせて、こまめに情報を探してみましょう。
バリ島の住宅探し失敗しないためのポイント
バリ島での住宅探し、失敗しないためには注意するポイントがいくつかあります。
その中には、日本と同じポイントもありますが、日本では考えられないようなこともあります。
ここでは家探しで確認すべき代表的なポイントを紹介します。
1.環境、交通、インフラ
まずは住むところの住環境を確認しましょう。
外国人がローカルの真っただ中に住むのは結構大変です。
常識や配慮が違うため、ストレスがかなり溜まります。
また、何かあった時の相談や手助けのためにも、外国人が多い場所の方が安心です。
自然が多い場所に住みたいという方は沢山います。
しかし、自然が多いという事は逆に不便な事も多いです。
インフラが整っていない、スーパーなどが遠い、夜中真っ暗で不用心など。
自然と便利さのバランスを考えましょう。
他にも、スーパーやコンビニが近くにあるか、病院や官公庁までどのくらい離れているかなど、住環境はしっかりと考えましょう。
2.家の広さ、間取り、設備
家の広さや間取りも重要なチェックポイントです。
特に、家族がいる、自宅で仕事をするといった場合は、必要な部屋数も変わってきます。
一軒家などは家具がないのが普通ですが、コスや下宿の場合、家具付きという物件もあります。
家具付きだと、引っ越しも簡単で、初期費用も安く済みます。
ただ、家具付きの場合は若干家賃が高くなります。
安いコス(アパート)の場合、シャワーやトイレは共同という所が多いです。
また、ローカルの方ってトイレとかあまりきれいに使わないんです。
少なくとも、トイレ、シャワー付きの部屋を借りるようにしましょう。
またキッチン付きかどうかも重要です。
お湯を沸かすくらいなら、電熱ポットなどを使えばいいのですが、自炊するならキッチン付きは必須ですね。
キッチンが付いているかどうかで家賃も変わりますから、本当にキッチンが必要かどうか、しっかり検討しましょう。
3.家賃や契約条件
家賃や契約条件もしっかりと確認しておきましょう。
毎月の家賃のほかに、バンジャール費(町内会費)やごみの処理代はどうするのか?
家の修理が必要になった場合の費用負担はどうするのか?
契約期間はどれくらいなのか?
などなど、あらかじめきちんと決めておかないと、あとで揉めることになります。
また、契約更新時に、延長しようと思ったらすでに別の借り手がいて延長できなかったという事もよくあります。
日本では今住んでいる人に優先権がありますが、バリ島はそうでない事が多いです。
契約満了時には優先的に再契約できるといった条件を付けておきましょう。
4.バンジャールの対応
バンジャールとは簡単に言うと町内会のようなもの。
ただし、日本の町内会よりぐっと権限が強く、県や村よりバンジャールの決め事の方が優先されることがあります。
バンジャールの役割は主に宗教行事の執行や必要書類の発行、そしてごみ処理などの日常行政などです。
外国人と言えども、宗教行事の際の寄付金や居住証明書の発行などバンジャールと関わることは多いです。
多くのバンジャールは外国人に対し友好的ですが、中には非有効的なバンジャールもあります。
そんなところに住んでしまったら、必要書類を出してもらえない、寄付金が高額、嫌がらせを受けるといったことがあり、最悪引っ越しせざるを得ない事もあります。
バンジャールについての詳細は以下の記事にまとめてありますので、ぜひ一度ご覧ください。
>>バリ島の家探し、バンジャール調査も重要
5.賃貸か購入か
バリ島では外国人は土地を購入できない。
と言われてきましたが、現在は外国人でも購入はできます。
ただし、外国人は土地を購入しても、所有することはできません。
最長50年間、その土地を使用することができる使用権というものしか取れないのです。
有期限の使用権しか与えられないと言っても50年の期限ならほぼ一生その土地を自由に使うことができます。
また、土地の売却、譲渡もできます。
さらに、使用権でもちゃんと登記簿に記載されますから、途中で土地を取り上げられるという事もありません。
その事から、バリ島で家やヴィラを購入するというのも一つの選択肢です。
外国人の土地の購入所有については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
>>バリ島で土地・家・ヴィラの購入について簡単に解説
ただし、外国人が土地の所有権を持つにはKITAS(居住許可)の取得が必要です。
また、土地建物の購入には多額の資金が必要です。
その為に賃貸という選択もアリです。
バリ島の賃貸物件事情については以下の記事に詳しく解説しています。
>>バリ島の賃貸物件事情
賃貸にするか、購入かはかなり重要な検討項目ですから、しっかりと検討してください。
6.しっかりと自分の目で確認する
家探しで失敗する一番の原因は人任せにする事です。
家の情報を人にお願いするのはいいのですが、決定や契約をすべて人に頼るのは間違いです。
日本でも、家を借りる、建てるといった時には、ちゃんと自分で確認するはずです。
しかし、バリ島で家探しをする場合、本人は日本にいてすべて代理人任せという人が少なからずいます。
多分、すぐにバリ島に来られないから、人に任せてしまうのかと思います。
が、人任せにすると、ほとんどの場合失敗に終わります。
その理由は、判断基準が自分と他人とでは違うから。
代理人は問題ないと思った事でも、本人からしたら大問題という事がよくあります。
特に、バリ人と日本人は常識や習慣が違うので、余計判断基準に差が出ます。
ある程度までは、代理人に任せてもいいのですが、最終的な確認はちゃんと自分ですることが失敗を防ぐ方法です。
また、自分で確認してから決めるために、最初はロスメンなどに泊まり、自分の目で家を探し確認してから、引っ越すようにするといいでしょう。
外国人が住む住宅の種類
バリ島で外国人が住む住宅にはいろいろな種類があります。
アパートや貸し家などのほかに、ロスメンといわれる安宿やヴィラなど。
ここでは、そんな外国人が住むような住宅の種類について紹介していきます。
ロスメンと言われる安宿
ロスメンとは日本でいう民宿。
バリ人の家の一部を旅行客などに安価に貸す、宿泊施設です。
このロスメンをアパート代わりに借りることもできます。
ほとんどのロスメンには、ベットやタンス、温水シャワーなど家具が一通りそろっています。
キッチン付きというのはあまりありませんが、独身者やカップルで住むには不自由はしません。
家賃も、月単位で契約すれば、交渉により安くなることも。
移住してきたばかりで、まだどこに住むのか、しっかり決まっていない時などに使うといいでしょう。
アパート(コス)
アパートはインドネシア語でコスと言います。
バリ島には、ローカル向けのコスからお金持ちのインドネシア人や外国人に貸す高級コス(エリートコスとも言います)など、様々なランクのものがあります。
コスの家賃相場ですが、エリアや築年数、付帯設備などでかなり変わってきますが、ざっくりとした相場は以下の通りです(2021年3月調査)
- 外国人向けの家具、クーラー、TVが付いたコス Rp3,000,000~Rp5,000,000以上
- ローカルエリアで家具、クーラー、TVが付いたコス Rp2,000,000~Rp4,000,000
- ローカルエリアで、家具はあるがクーラーやTVはないコス Rp1,000,000~Rp2,000,000
- 水シャワー、台所なしのローカル向けコス Rp500,000~Rp1,500,000
- お風呂、トイレ共同のローカルコス ~Rp500,000
コスのレベルにもよりますが、家賃も安いので若い独身者やカップルにおススメです。
バリ人の家に下宿
バリの伝統的な家庭は、敷地内に単部屋の建物が点在するという作りになっています。
この中で使っていない部屋を安く借りるということができます。
部屋と言っても独立した建物なので、プライバシーはOK。
ただし、トイレやお風呂が共同という事もあります。
最近では、外国人観光客や滞在者向けの貸し部屋を作る家庭も増えてきました。
お客さん向けなので、バス、トイレやベット、タンスなどが完備という、快適な部屋です。
バリ人家庭に下宿する最大のメリットは、防犯です。
大家族のバリ島の家庭は常にだれか人がいますので、安心して留守にすることができます。
また、雨漏りなどトラブルにもすぐに対応してもらえます。
大家さん家族がいろいろ面倒を見てくれるので、バリ島滞在経験がまだ浅い方におススメです。
一戸建ての家
分譲住宅や事情により空いている一戸建て住宅を借りて住む方も多くいます。
一戸建てなので、プライベートも守られ、かなり自由度も高いです。
半面、家具をそろえなくてはいけない、修理や清掃などもすべて自分たちで行わなくてはいけないといったデメリットもあります。
お子さんがいる家族連れの方におススメです。
ヴィラ
ヴィラとはもともと別荘という意味なんですが、バリ島では外国人向けの一戸建てのリゾート物件をだいたいヴィラと呼んでいます。
ヴィラも普通の一戸建ての家から、あこがれのプール付き、3ベッドルームといった豪華版までいろいろなランクがあります。
このヴィラも、インドネシア人のオーナーがいて、その方から年単位で借りる場合や、デベロッパー(管理会社)が顧客に月単位、年単位で貸しているなどいろいろなパターンがあります。
かなり資金に余裕がある会社のオーナーやリタイアメントの方におススメです。
今回はバリ島で家探しを失敗しないための情報や方法をシェアしました。
失敗しないための最善の方法は、しっかりと自分の目で確認する事。
すごく簡単で常識的な答えですが、なぜかこれがちゃんとできない人が多いのです。
必ず自分で確認!
これを忘れないようにしてください。