
この記事では、バリ島移住生活での居住先として人気のサヌールとウブドをシニア層の単身移住先としての比較をしています。
記事を読むことによって、滞在先としてどちらがいいか悩まれている方が、後悔せずに自分に合ったエリアを選択できる手助けになるでしょう。
「いつかは憧れのバリ島で暮らしてみたい」と具体的に計画を始めたとき、最初に悩むのが「どこに住むか」というエリア選びです。
特に40代以上の一人暮らしでは、日々の利便性や万が一のときの安心感が、その後の移住生活の満足度を大きく左右します。
バリ島移住で圧倒的な人気を誇るサヌールとウブドですが、実はその特徴は驚くほど真逆です。
- サヌール: 医療や行政、コミュニティが充実した「便利で機能的な街」
- ウブド: 大自然、ヨガ、伝統文化に囲まれて「心身を調える街」
今回は、生活の利便性から緊急時の安心感、物件相場まで、単身移住ならではの視点で2大エリアの住みやすさを徹底比較します。
あなたにとっての「理想の拠点」を一緒に見つけていきましょう!
バリ島で単身移住!40代以上の一人暮らしに「エリア選び」が重要な理由
バリ島移住においてどこに滞在するかは大変重要なポイントです。
この章では、まずエリア選びが大切な理由を紹介します。
リゾート観光とは違う!シニア単身者が重視すべき生活環境
「海が綺麗」「大自然に癒やされる」といった非日常の魅力だけで滞在先を選んでも数日間のリゾート旅行なら十分に楽しめます。
しかし、それが40代以上の一人暮らし、つまり「生活」となると話は完全に別です。
旅行だったら、少しくらい不便でも数日たてば帰国するのだし、その間我慢すれば住むこと。
しかし、生活するのだったら、その不便さや問題はずっと続くのです。
だから、生活に問題が起きないような場所選びは大切なんですね。
長期滞在するのに理想の場所を選ぶのにあたり、以下のポイントをまずは考えるといいでしょう。
- 歩きやすさと交通事情(段差の有無や渋滞の度合い)
- 怪我や病気の際に頼れる医療機関へのアクセス
- 日常の買い物(スーパーや日用品の調達)の利便性
- 困ったときに相談できる人との繋がり
特に一人暮らしの場合、万が一の体調不良やトラブルの際に、自分一人で対応しなければならない場面が出てきます。
だからこそ、最初の拠点選びが移住の成否を分けると言っても過言ではありません。
バリ島移住で圧倒的な人気を誇る2大エリア「サヌール」と「ウブド」
そんなバリ島移住において、特にシニア層や長期滞在者から絶大な支持を集めているのが「サヌール」と「ウブド」です。
どちらも落ち着いた大人の雰囲気漂う素晴らしい街ですが、その性質は驚くほど真逆です。
一言で表現するなら、サヌールは「便利で機能的な、安心感のある街」であり、ウブドは「自然と文化に囲まれた、心身を調える街」。
この2大エリアには、具体的にどのような住みやすさの違いがあるのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを深く掘り下げていきましょう。
【サヌール】便利・機能的・安心感!生活インフラが完璧にそろう街
まずは海沿いの街サヌールについて深堀していきます。
医療・行政・空港へのアクセス抜群!地理的にもバリ島トップクラスの便利さ
サヌールの最大の強みは、その圧倒的な「生活の機能性」にあります。
特に体調面に不安を感じたとき、国際基準の医療サービスを受けられる総合病院(バリ・インターナショナル・ホスピタルなど)が近くにあることは、一人暮らしにおいてこれ以上ない安心感に繋がります。
さらに、在デンパサール日本総領事館やインドネシア移民局など、移住生活に必要な行政手続きなどを行う政府機関が近いということも、とても便利で安心感があります。
空港からも車で約30〜40分と近く、高速道路へのアクセスも良いため、日本への一時帰国や他都市への移動も非常にスムーズ。
地理的な便利性はバリ島でもトップクラスです。
日本人会や領事館が近く、単身でも孤立しないコミュニティの安心感
初めての海外一人暮らしで最も避けたいのが「孤立」です。
サヌールには歴史ある「バリ日本人会」の本部があり、古くからこの地に暮らす日本人のシニア層や長期滞在者が多く集まっています。
街を歩けば、日本人が経営するレストランやカフェ、ショップが点在しており、日常的に日本語でのコミュニケーションや情報交換がしやすい環境が整っています。
困ったときに「すぐ近くに頼れる同胞がいる」という環境は、精神的なセーフティネットとして非常に機能的です。
将来的な家族の呼び寄せも安心?インターや補習校など教育環境も充実
単身移住であっても、将来的に家族や親戚を呼び寄せたり、長期で滞在させたりする可能性があるなら、周囲の教育環境のチェックも欠かせません。
サヌール周辺には、質の高いインターナショナルスクールや、日本語で学べる補習授業校(バリ補習授業校)が揃っています。
ファミリー層にも選ばれるほど治安と教育環境が安定しているからこそ、一人暮らしの拠点としても落ち着いた、品格のある暮らしが送れるのです。
【デメリット】ウブドに比べて物件(ヴィラ・コス)の家賃相場がやや高め
インフラが完璧で住みやすいサヌールですが、デメリットもあります。
それは、ウブドなどの郊外エリアに比べて「家賃(物件相場)がやや高め」である点です。
人気のエリアであるため、利便性の高い場所にある一軒家(ヴィラ)や、ワンルームタイプのアパートメント(コス)は競争率が高く、予算を抑えて広い物件に住みたい人にとっては、少し割高に感じられるかもしれません。
【ウブド】自然・健康・精神・文化!心身の安定と自分時間を満充する街
サヌールから車で1時間。山沿いの街ウブドについて深堀していきます。
ヨガ、オーガニックフード、豊かな自然がからだと精神の安定を図る
海のサヌールに対して、ウブドは深い緑に囲まれた山の街です。
ウブドの最大の魅力は、大自然のエネルギーを感じながら、自分自身の心と身体をじっくりと調えられる環境にあります。
世界中からヨギーが集まる聖地としても有名で、数多くのヨガスタジオが点在しています。
また、周囲の農園で採れた新鮮なオーガニック野菜を使ったベジタリアンカフェや、ヘルシーな健康食を提供するレストランが日常のすぐそばにあります。
毎朝、緑豊かな景色を眺めながらストレッチをし、健康的な食事を摂る。
そんな「スローでオーガニックな一人暮らし」を求めている人にとって、ウブドはこれ以上ない最高の癒やしの空間となってくれます。
独自の宗教や伝統文化が身近に息づく、ウブドならではの精神世界
ウブドは、バリの芸術と伝統文化の中心地でもあります。
毎晩のようにどこかで開かれるバリ舞踊の公演、街のあちこちにある美術館、そして日々の暮らしに深く根ざしたバリ・ヒンドゥーの信仰と、美しいお供え物(チャナン)。
ここでは、ただ滞在するだけでなく、バリ島のスピリチュアルな精神世界や伝統文化を肌で感じながら暮らすことができます。
単身移住という「自分だけの自由な時間」を使い、現地の芸術に触れたり、新しい趣味を深く探求したりするには、最も刺激的で成熟したエリアです。
長期滞在向けのゲストハウスやヴィラの種類が豊富で、予算に合わせた暮らしが可能
生活コストの面において、ウブドは単身移住者に非常に優しい街です。
サヌールに比べると、格安のゲストハウスや、プール付きのプライベートヴィラの種類が圧倒的に豊富で、家賃相場も比較的リーズナブルです。
「予算は抑えつつも、大自然が見渡せるお洒落な部屋に住みたい」
「自分の好みにぴったりの物件をじっくり選びたい」
という場合、ウブドの物件の選択肢の多さは大きなメリットになります。
【デメリット】坂道や交通量が多く、雨季の湿気・虫対策への心構えが必要
魅力あふれるウブドですが、一人暮らしで直面する現実的なデメリットもあります。
まず、地形的に坂道や段差が多く、交通量もおおく歩道もあまり整備されていないため、サヌールのように「ふらっと歩いて快適に買い物を済ませる」のが難しい場面があります。
また、緑が豊かであるということは、それだけ自然が近いということ。
雨季(11月〜3月頃)の湿気はサヌール以上に厳しく、家の中のカビ対策や、南国特有の虫との付き合い方にはそれなりの心構えと対策が必要です。
【徹底比較】サヌール vs ウブド:あなたに合うのはどっち?
ここまでサヌールとウブドのリアルな住みやすさを見てきましたが、最後に「結局、自分にはどちらが向いているのか」を判断するためのチェックポイントをまとめました。
「便利さ・機能性・確かな安心感」をベースに暮らしたいならサヌール
もしあなたが、以下のようなライフスタイルを望むならサヌールが最適です。
- 万が一に備え、日本語の通じる病院や領事館が近くにある安心感が欲しい
- 起伏のない平坦な道をのんびり散歩し、海の風を感じながら暮らしたい
- 日本人コミュニティとの繋がりを持ち、寂しさを感じない一人暮らしがいい
- 将来的に家族を呼び寄せる可能性があり、周辺環境の機能性を重視したい
サヌールは、海外一人暮らしのハードルをグッと下げてくれる「大人のためのセーフティネットが整った街」です。
「大自然・健康的な生活・精神的な豊かさ」に浸りたいならウブド
一方で、以下のような日々に価値を感じるならウブドが正解です。
- 豊かな緑やライステラス(棚田)に囲まれ、自然回帰の生活をしたい
- ヨガやオーガニックフードを取り入れ、心身の健康と精神の安定を追求したい
- バリ島の伝統芸能や宗教文化に深く触れ、クリエイティブな刺激を受けたい
- 家賃を抑えつつ、自然を感じられるこだわりの物件で一人暮らしを満喫したい
ウブドは、自分の内面と向き合い、「心と身体をじっくりと調えるための聖地」と言えます。
筆者がウブドに住む理由
筆者は、18年のバリ島移住生活のほとんどをウブドに滞在しています。
ウブドに落ち着く前は、サヌールやジンバランにも住んでいましたが、結局ウブドに腰を下ろしました。
筆者がウブドを選んだ理由として
- 街の広さがそれほど広くない
- 自然、特に緑が多い
- 寺院など宗教文化が身近にある
- サヌールやジンバランに比べ涼しい
滞在先選びの優先事項は人それぞれですから、筆者の理由はあまり参考にならないかもしれませんが、つまるところ「一番好きな場所に住めばいい」ということかと思います。
【アドバイス】失敗を防ぐために!まずは1ヶ月ずつの「お試し移住」がおすすめ
「便利で機能的なサヌール」と「自然と精神世界のウブド」。
どちらも異なるベクトルで素晴らしい住みやすさを持っています。
居住先はビザやITAS(居住許可)の関係で、簡単に変えるわけにはいきません。
アパートやビラはほとんどが年間契約ですので、最低でも1年は住まなくてはもったいない。
だから、住む場所を選ぶのは、かなり重要なこと。
とはいえ、すぐに決めるというのも難しいですよね。
なので、いきなり1年契約の物件を借りるのではなく、まずはマンスリー(1ヶ月単位)でサヌールとウブドの両方に滞在してみる「お試し移住」を強くおすすめします。
ITAS(居住許可)の関係もあるので、長期滞在ビザを取る前にVOAなどを使い、お試し移住をするのがいいですね。
実際に自分で荷物を解き、現地で1ヶ月スーパーに通い、朝晩の街の空気を肌で感じることで、「あ、自分はこっちの空気の方が呼吸がしやすいな」というリアルな相性が見えてくるはずです。
後悔のないエリア選びをして、あなたにとって最高のバリ島移住物語をスタートさせてくださいね!
