この記事はオンライン送金のPaypalを使った海外送金やバリ島への送金についてまとめた記事です。
ECサイトでよく使われているPaypal。
以前は日本からの個人間送金はできませんでしたが、2019年より日本からでも個人送金が可能となりました。
Paypalは海外送金の手数料が大変低く設定されています。
ということは、海外移住生活の生活費を安い手数料で日本から送金することができるのではないでしょうか?
そこで今回はPaypalを使っての海外送金の手数料や送金方法、そしてバリ島への送金について調査検討し、まとめてみました。
海外でリタイア生活をする場合、収入源は日本からの年金や貯金、親族からの補助などが主なものになります。
そうなると、生活費は日本からの送金だより。
少しでも送金手数料や為替レートがよい送金方法を使いたいものです。
今後、海外移住を検討されている方、あるいはすでに海外移住生活を送られている方。
この記事を参考に、少しでもお得な送金方法をご検討ください。
海外送金方法はPaypal以外にもいろいろあります。
Paypalでの海外送金、ちょっと自分にはあわないなぁと感じた方、ぜひ以下の記事も参考に、自分に合った海外送金方法を見つけてください。
海外送金方法のいろいろ
目次
Paypal海外送金手数料
Paypalの海外送金の手数料は1件当たり499円と、Wiseなど他の海外送金サービスに対しとても割安です。
しかし、海外送金の場合は通貨換算手数料や銀行口座送金手数料がかかります。
このように、表面的には手数料がとても安く感じますが、実際海外送金する場合、意外と高い手数料がかかるのです。
送金手数料について
Paypalのうたい文句に送金手数料が業界最安値というものがあります。
確かに、日本から日本国内のPaypal口座への送金は手数料が無料。
また、海外のPaypal口座への送金も1件当たり499円と他の海外送金サービスに比べとても安いのです。
注意:1回あたりに送金できる金額は100万円まで。
しかし、これはPaypal口座間での送金においての手数料。
実際に海外に送金し、それを現金化するには他にも手数料が発生します。
為替レートと通貨換算手数料
国内で送金する場合は、送金も受け取りも日本円ですから、為替レートなどは無関係。
しかし、海外に送金する場合は為替レートも検討しなくてはいけません。
実はPaypalの為替レートはとても優秀なのです。
実際の銀行間取引レートとほぼ同じ。
つまりYahooファイナンスの為替レートと同じレートで両替してくれます。
これって、すごいことですよね!
ところが、外貨に両替する場合、Paypal独自の通貨換算手数料というものが発生します。
送金人が外貨に両替する場合は送金金額の4%
受取人が両替する場合は受取金額の3%
具体的に説明しましょう。
例えば、日本からアメリカに10万円送金したとします。
わかりやすいようにUSD1=100円で計算しますね
日本側でドルに両替して送金する場合。
10万円→USD1,000になりますが、送金額の4%=4000円の通貨換算手数料を送金側が負担します。
日本側から10万円を送金し、それを受け取り側が米ドルに両替して受け取る場合。
10万円→USD1,000となりますが、受取額の3%=USD30の通貨換算手数料を受け取り側が負担します。
送金側が両替するか、受け取り側が両替するかは選択可能ですが、どちらにしても両替レート以外にも通貨換算手数料がかかりますので、一概に両替レートがよいとは言い切れないですよね。
銀行口座送金手数料
Paypalで送金された資金を現金化するには、一定の手数料がかかります。
Paypal海外送金とはPaypal口座間の送金です。
つまり、送金された資金はPaypalアカウント内に保留されているのです。
この保留された資金を現金化するには、Paypalアカウントから銀行口座に送金し、それをATMなどから出勤しなくてはいけません。
この銀行口座への送金時に手数料がかかります。
銀行送金手数料(日本の銀行の場合)
送金金額5万円未満の場合:250円
送金金額5万円以上の場合:無料
Paypal海外送金手数料のまとめ
Paypal海外送金の手数料は499円ととても割安以下と思われます。
しかし、実態は
送金手数料(499円)+通貨換算手数料(送金金額の4%)+銀行送金手数料(250円)
と、499円以外にも手数料が発生してしまいます。
手数料業界最安値の言葉に引っ張られないよう、実際にいくら送金したら、いくら相手に入るのかをしっかりとシミュレーションし、他の送金サービスと比較検討が必要です。
Paypal海外送金のやり方
Paypalを使っての海外送金のやり方、方法を紹介します。
ここでポイントとなることは、送金側、受け取り側双方ともPaypalアカウントが必要という事。
送金側のPaypalアカウントから直接受け取り側の銀行口座に入金されるのではなく、いったん受け取り側のPaypalアカウントに送金され、受け取り側がそこから自身の銀行口座に入金しなくてはいけないのです。
また、初めての送金時や10万円をこえる送金時には送金側、受け取り側とも本人確認が必要になります。
送金側のやり方・手順
日本送金側のやり方について紹介します。
1)Paypalにログインし、送金をクリックします。
2)受取人の名前やPaypalアカウントネーム、メールアドレスなどから受取人を指定します。
3)送金する金額の入力と送金する通貨種類をしています。
Paypalで指定できる通貨種類は日本円、米ドルをはじめ11種類になります。
4)支払(送金)の目的を入力します
5)支払いタイプ(商品やサービスの代金支払いか個人間送金)を選択します。
6)初めての送金や10万円を超える送金の場合、本人確認があります。
7)支払方法を選択。Paypal口座からの支払い、クレジットカード支払い、銀行振り込みなどの方法があります。
8)支払実施
受け取り側のやり方・手順
受け取り側が実際に資金を手にするまでのやり方を紹介します。
1)Paypalにログイン
2)送金側から送金の連絡
3)送金受け取りの承認
4)初めての受け取りや10万円を超える受け取りの際には本人確認
5)資金の受け取り
6)Paypalアカウントに保留された資金を登録してある銀行口座に送金
7)銀行口座からATMなどで出金
本人確認
初めての海外送金時や10万円をこえる送金、受け取り時には本人確認が必要です。
本人確認には以下の書類の画像データーをPaypalサイト上でアップロードします。
- 運転免許証
- マイナンバーカード等のIDカード
- 在留カード
顔写真付きで、住所、氏名がわかる物が必要ということです。
バリ島へのPaypal海外送金について
Paypalと使ってバリ島に海外送金が可能かどうか検討してみましたが、ちょっと現実的ではないと思われます。
その理由ですが、Paypalはインドネシアルピアの取り扱いがなく、米ドルで送金し、バリ島ではドルで受け取ることになるから。
できないことはないのですが、他の海外送金サービスに比較して手続きが面倒で、手数料などの損失も大きくなってしまいます。
このPypalでのバリ島への海外送金については2018年の調査結果によるものです。
2023年現在の状況は現在調査中で、変更点がありましたら、記事修正をいたします。
日本のPaypalアカウントではバリ島の銀行口座への出金はできない
日本でPaypal口座を作った場合、出金先銀行の登録は日本の銀行しかできません。
そのため、送金してもらった資金は日本の銀行で受け取る事になります。
もし、バリ島で資金を受け取りたいのなら、バリ島でPaypalアカウントを作る必要があります。
バリ島でPaypal口座を作る場合の問題点
それではバリ島でPaypal口座を作ったらどうなるのでしょうか?
その場合、次のような問題点が発生します。
- バリ島でPaypal口座を作る場合は、インドネシア人名義でなくては作れない
- Paypalはインドネシアルピアの取り扱いがないので米ドルでの送金となる
- インドネシアで資金を現金化するには銀行の米ドル口座が必要となる
バリ島の銀行でも米ドル口座は作れます。
Paypalから米ドルで送金し、そのまま米ドルで預金も引き出しもできます。
ただしバリ島内では米ドルでの支払いはできないので銀行や両替店で両替が必要です。
つまり、Paypalからインドネシアの銀行に送金する際に手数料を取られ、その米ドル資金をルピアに両替するのにまた手数料が取られるのです。
そして、Paypal口座名義と送金する銀行口座の名義は同じでなくてはいけません。
つまり、インドネシア人名義のPaypal口座と銀行口座が必要。
ちょっと面倒ですね。
Paypalを使った海外送金まとめ
今回はPaypalを使った海外送金について考えてみました。
以前は日本からPaypalを使って個人送金はできませんでした。
しかし、2019年から個人送金が解禁されたのです。
Paypalの海外送金手数料は1件当たり499円と業界ではトップクラスの安さです。
しかし、実際海外送金をする場合、通貨換算手数料が必要となります。
さらに、送金された資金を現金化するには銀行口座振込手数料も必要。
それら手数料を合計すると、他の海外送金サービスより割高になることもあります。
また、Paypalはインドネシアルピアの取り扱いがありません。
そのため、バリ島に送金する場合は、米ドルで送金。
そしてバリ島側も銀行のドル口座開設が必須となります。
そのようなことから、Paypalを使いバリ島に海外送金をするのはちょっと現実的ではないと考えます。