バリ島在住日本人のガイド危険ですよ
先日このブログでバリ島で稼ぐ5つの方法という記事をアップさせていただきました。
その中で紹介した違法就労の中の一つ、在住日本人による観光ガイド。
今回はこのことについて深堀していきたいと思います。
最近、旅行者に現地在住の日本人ガイドを紹介するサイトが増えてきました。
旅行者は安く、日本語ができる日本人に案内してもらえて、とてもお得で安心できます。
在住者も、ちょっとしたお小遣い稼ぎができて、良いビジネスモデルと人気があります。
しかし、この現地在住者によるガイド実は大変危険なのです。
バリ島で稼ぐ方法で最近多いのが日本人旅行者相手の現地ガイド
でも、これってかなり危険な事ですよ日本から来た友人と一緒に遊びに行くのは良いけど、観光地などを案内して報酬をもらったらこれは就労にあたります
ビザの問題もあるしガイド法にも触れますリスクを十分承知してくださいね
— とりいただし@バリ島ウブド移住生活 (@monbuu) January 28, 2020
在住の日本人が観光ガイドを行う事は、違法行為であり、違法就労、ガイド法違反により検挙されることがあります。
また、悪質な場合はビザの失効、国外退去、再入国禁止と言った事も考えられます。
では、どのようにしたら法律違反にならないのか?
それは、ルールを理解しどこまでなら法律に触れないかしっかりと判断する事が大切。
今回は、この在住者による観光ガイドについて次のような内容を深堀していきます。
- 日本人の観光ガイドはなぜ危険なのか
- そんな危険な事をなぜ募集しているのか
- どこまでならやってもいいのか
Webサイトなどを見て、自分も現地観光ガイドをやってみようと考えている在住者の方。
特に在住歴が短く法律などに疎い方。
ぜひ、この記事を読んで、逮捕や国外退去などに合わないよう、気を付けてください。
日本人の観光ガイドはなぜ危険なのか?
日本人ガイドは法律に抵触する
もちろん、承知かと思いますが、バリ島で仕事をする、収入を得るためには就労ビザが必要です。
就労ビザなしで仕事をしたら違法就労になるんですね。
さらに、就労ビザには業務種類が規定されており、それ以外の仕事をすると、これもまた違法就労になるんです。
では、日本人でもガイド業で就労ビザを取れば問題ないのではないのでしょうか?
ところが、インドネシアにはガイド法というものがあり、外国人がガイドをすることは法律で禁じられています。
つまり、日本人はインドネシア国内ではガイドをすることはできないのです。
法律に抵触したらどうなるのか
このように日本人はバリ島でガイドをすることは法律で禁じられています。
では、もしガイドをしているのがばれたらどうなるのでしょうか?
基本的に罰金刑になります。
いくら取られるかはケースバイケースで、はっきりはわかりませんが、数十万円レベルで取られると思います。
また、何度検挙されてもやめない。
多額の収益を得ている。
と、悪質な場合は、ビザ失効の上国外退去、さらに再入国拒否といった事も考えられます。

トリイ
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危険な仕事をなぜ募集しているのか
このように、日本人による観光ガイドは違法行為で危険な仕事です。
しかし、多くの紹介サイトでは普通に現地ガイドを募集していますよね。
なぜでしょうか?
サイトはあくまで紹介・マッチングのみ
運営されている紹介サイトの規約などを見ると、サイトはあくまで現地ガイドと旅行者のマッチングを手伝っているだけとなっています。
中には正規インドネシア人ガイドも利用していますしね。
ガイドが違法行為をするかどうかというのは、あくまでガイド側の責任。
ガイドの自己責任でサイトを使ってくださいという事なんですね。
しかし、具体的に日本人はガイドできませんという事は記載されていません。
法律に疎い方は、何も考えずにガイドをやってしまいますよね。
一部の国では外国人もガイドができる
例えば、オーストラリアなどでは外国人も正規手続きを踏めば現地ガイドができます。
そのような国で日本人ガイドを使ったことがある人なら、バリ島で日本人ガイドがいても何ら不思議に思わないでしょう。
というか、普通の観光客なら日本人ガイドは違法という事は、全く思わないでしょうね。
事実、よく日本人ガイドを紹介してほしいという話を聞きます。
日本のガイド法が改正された
改正通訳案内士法が平成30年1月4日に施行され、通訳案内士の業務独占規制が廃止され、資格を有さない方であっても、有償で通訳案内業務を行えるようになりました。
詳細はこちら>>通訳ガイド制度 | 国土交通省官公庁
これまで日本でも外国人をガイドするには通訳案内士という資格が必要だったのですが、法改正により資格を持たなくても外国人へのガイドが可能になったのです。
ちなみに無償(ボランティア)だったら、これまでも無資格者のガイドが認められていました。
これは、東京オリンピックで大量の外国人が訪日される対策と言われています。
このことにより、日本を訪れる外国人と、日本人ガイドのマッチングサイトが急増しました。
その流れで、日本人観光客と外国に在住している日本人ガイドとのマッチングサイトも増えたと予想します。

トリイ
在住者による観光ガイドはどこまでセーフか?
在住日本人による観光ガイドはビザやガイド法の関係で危険という事がお分かりいただけたかと思います。
しかし日本から来た友人と一緒に観光地に行ったりレストランで食事をするのもNGでしょうか?
ここでは、在住日本人が旅行者に対してどこまでできるかを解説します
無償ガイドはOK
基本的に収入を得ない、無償のガイドならOKと言えます。
- 一緒にレストランやカフェ、クラブなどに行く
- 一緒にショッピングセンターに行く
- 一緒にサーフィンやラフティングなどアクティビティに行く
このような事を無償で行うのは問題ありません。
また、食事をおごってもらう、アクティビティなどのお金を出してもらう、お土産をもらう、と言った事も大丈夫でしょう。
ただし、無償でも観光地を案内したり、それが毎週とか頻繁に行っていたら、怪しまれるかもしれません。
いくら日本からの友人と言っても、毎週毎週友人が来るのはちょっと普通じゃないですからね。
Web上での相談ならOK
インターネットなどで旅行相談を受ける。
スケジュールを立てたり、おススメを紹介する。
このような事でしたら、問題ないでしょう。
もし、報酬が発生したとしても、報酬をバリ島で受け取るのではなく日本の銀行口座に振り込まれるのなら、大丈夫です。
日本の仕事をバリ島で行っているノマドと同じ扱いになります。
ただし、スパなどの予約代行は注意が必要です。
予約のコミッションをスパなどから受け取ると、それは業務とみなされます。
もし、お客さんに口止めをしても、スパから漏れることもあり得ます。
予約代行はやめておいた方がいいでしょう。
観光地での案内は危険
観光地に日本人旅行者を連れて行き、案内する行為は大変危険です。
観光地には、警察(官公庁の取締官)がいたり、周りのガイドからチクられることもあります。
特に、頻度が多いと確実に報告され検挙されます。
無償行為だからと言っても、観光地でのガイドは控えた方がいいでしょう。
しかし、どうしても観光地のガイドをしなくてはいけない、あるいは本当に友人が遊びに来ているといった場合は、どうしましょう?
その場合は、在住者は駐車場など車の中で待っていて、観光客だけ観光に行かせてください。
万一、観光客が警察や周りのガイドに声をかけられても、自分たちだけで来たといえば、ほぼ大丈夫です。
ただし、駐車場で見つかる可能性もありますので、十分注意をしてください。
もう一つは本当にガイドを雇う方法です。
どのみち、観光客を運ぶためのカーチャーターが必要ですから、そのドライバーに付いてきてもらえばいいのです。
万一警察が来ても、ちゃんとガイドがいますし、在住者が観光旅行してはいけないという決まりはありません。

トリイ
という事で、今回は在住日本人が観光ガイドをやることは違法行為で危険ですよという事をお伝えしました。
在住歴が長い方なら、このことは十分承知しており対策もされているでしょう。
しかし、在住歴が短く、法律にも疎い方が軽い気持ちでガイドをすると警察に捕まってしまう事もあります。
ちゃんと情報を集めて、違法行為にならないよう注意しましょう。
他にもバリ島で稼ぐ方法はどんなのがあるの?
こちらの記事で確認しましょう>>バリ島で稼ぐ5つの方法
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