バリ島でノマド生活アリ?ナシ?

MOON CHILD さんによる写真ACからの写真
みなさんは、ノマドってご存知ですか?
ノマドとは、もともと遊牧民という意味の英語で、遊牧をしながら季節ごとに牧草地帯を移動しながら生活をする民族の事を言います。
現代では、これが転じてIT機器を使い様々な場所で仕事をしながら生活することをノマド生活と呼んでいます。
PC1台持って、住む場所や仕事をする場所を転々と変えていくデジタルノマド。
生活費の安いバリ島なら、自分のペースで仕事をしてもなんとか生活は成り立ちます。
今後ますます増えると思われるバリ島のデジタルノマドについて考えてみましたよ。#バリ島移住 #ノマドhttps://t.co/tW8bw0ddIY pic.twitter.com/oFTaKni5bN
— とりいただし@バリ島移住物語 (@monbuu) October 17, 2019
ノマド生活をするほとんどの人がフリーランス(個人事業主)で、クライアント(発注者)からプログラミングやデザインなど仕事の依頼を受け、利益を得ています。
中には、YouTubeやブログ、アフリエイトなどで収入を得ている人たちもいます。
さて、このノマド生活ですが、日本を飛び出して海外、特に東南アジアで活動する人たちがたいへん増えてきています。
その理由は「滞在費の安さ」「ネット環境の整備」によるものが大きいと考えます。
もちろん、バリ島にも世界中からノマドが集まっており、バリ島ウブドはノマドの聖地とも呼ばれています。
以前、私もこのブログの中で日本人におススメの仕事としてノマド生活(デジタルノマド)を取り上げました。
バリ島でのお仕事!日本人におススメなのはこれ!【2019最新版】
このように、バリ島でのノマド生活はかなり有望的であると言えますが、ネット環境やコワーキングスペースの状況、宿泊施設、そしてビザなどの問題もあります。
今回は、バリ島でのノマド生活について、仕事、生活、ビザ、医療と言った多方面から状況を分析しノマド生活の場所としてバリ島はアリかナシかを考えていきたいと思います。
また、バリ島ノマドの聖地と呼ばれるウブドのおススメ・コワーキングスペースも紹介していきます。
今後ますますノマド生活をする方々は増えていくと思います。
そのノマド生活の場所としてバリ島を選ぶかどうか、今回の記事を読んで判断していただきたいと思います。
バリ島ノマドの仕事環境は?
ネット環境
デジタルノマドにとって、ネット環境は大変重要なポイントです。
現在のバリ島のネット環境は、Indihomeという光通信ネットワークが各地に広がり、数年前とは飛躍的に良くなりました。
通信速度ですが、一般家庭でもダウンロードは10Mbps,アップロードは1Mbps出ます。
大きなホテルやコワークスペースでは、それ以上の速度が出ているところもあります。
スマホなどモバイル環境も、都市部を中心に4Gネットワークが広がっています。
これもダウンロードは10Mbps,アップロードは1Mbps出ています。
バンコクや東京などに比べまだ遅いですが、高画質な大きな動画ファイルを落とさない限り、それほど問題になるという事はないと思います。
(仕事の内容によっては、不満のある方も多いかとは思いますが・・・)
ただし、お気づきの方もいるかと思いますが、ダウンロードに比べアップロードが大変遅いです。
そのため、YouTubeのアップロードや大きなファイルの転送には大変時間がかかります。
その点はご注意ください。
作業場環境
作業場環境としては、ホテルや宿泊施設で作業される方もいらっしゃいますが、やはりコワーキングスペースと呼ばれる、ネット環境や作業環境が整った、共同作業場で作業される方が多いです。
バリ島のコワーキングスペースは、外国人観光客や長期滞在者が多い、ウブド、サヌール、クタ、スミニャック、チャングー、ジンバランなどにあります。
しかし、私がおススメするのは、ウブドとチャングーです。
この2地区は、のんびりとした環境ですので作業に集中しやすく、また作業に疲れた頭や目などを回復させるには良いな自然が多い場所です。
クタやスミニャックも便利でいいのですが、ナイトクラブなどの誘惑が多く、どうしてもそちらに引っ張られることが多いので、あまりお勧めはできません。
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バリ島ノマドの生活環境は?
生活費
東南アジアにノマド生活者ーが増えてきた理由の一つに、生活費の安さがあります。
なぜ、現代多くの人たちがノマドの道を選んでいるのでしょうか?
それは自分に合った余裕のある範囲で仕事をしたいと考えているからだと思います。
(中には、ゴリゴリと稼いでいる人もいますが・・・)
そうなると、少ない収入でもゆとりのある生活ができる場所という事で東南アジアを選択しているのだと思います。
この収入では日本ではとても暮らせないけど、東南アジアでは・・・
といった理由だからですね。
現在のバリ島の物価は日本の1/3~1/2と言われています。
もちろん、贅沢をすれば日本よりお金はかかります。
現在、私は月5万円程度で生活しています。
その詳細は以下の記事をご覧ください。
ただし、ビザ代は会社負担で、住宅も年間契約、交通も自己所有のバイクです。
私のように、どっぷりとバリ島生活に使っていれば、それなりに出費は抑えられますが、そうでなければ月に10万円程度はかかるでしょう。
つまり、10万円以上稼げれば、バリ島でのノマド生活は可能と言えると思います。
住宅環境
移住とも旅行とも違うノマド生活は、どんなところに住むのかも重要になります。
移住でしたら、年間契約で家や部屋を借りたり、ビラの購入という事も考えられます。
旅行でしたら、ホテル一択でしょう。
ノマド生活には、どんなところがいいと思いますか?
私がおススメするのは、エリートコスとロスメンです。
エリートコスとは外国人滞在者向けのアパートで、サービスアパートメント、コンドミニアムと同じようなものと言えばイメージがつかみやすいでしょう。
単月、もしくは半年単位で契約ができ、テレビ、クーラー、ベット、台所などが揃っています。
生活用品をあまり持ち歩けないノマドワーカーには最適な住まいですね。
ただし、エリートコスの情報は、あまりネットには出ておりません。
ほとんどが、口コミなどの現地情報となります。
そこで、次におススメなのがロスメンと言われる安宿です。
日本風に言うと民宿に相当します。
ほとんどが家族経営の2~10室程度の小さな宿で、テレビやクーラー、ベット、タンスなどの調度品はありますが、台所がないところがほとんどです。
また、最近のロスメンはFree-Wifiありが標準ですので、条件さえよければ宿内で仕事もできます。
ロスメンはAgodaやBooking.comなどで探すことができますので、まずはロスメンに滞在し、他にもっと良い条件の宿やエリートコスを探すのがいいと思います。
また最近では居住スペースもあるコワーキングスペースもありますので、そのような所を利用するのもいいでしょう。
バリ島ノマドのビザ事情は?
就労ビザが必要か?
こちらのブログで何度も紹介していますように、バリ島内で仕事をするには就労ビザ(ワーキングビザ)が必要になります。
こちらの記事に就労ビザの必要性や取得方法がまとめられておりますので、興味のある方はご覧ください。
では、ノマドは就労にあたるのでしょうか?
先日、ビザエージェントにこの件について確認してみました。
現時点ではノマドは就労には当たらないと思われる。
ただし、賃金や報酬がインドネシアの銀行に振り込まれたり、直接渡される場合は、就労とみなされる可能性が高い。
という事でした。
つまり、グレーゾーンという事らしいです。
おススメのビザ
ノマドワーカーは就労活動に当たらない(あくまでグレーゾーンですが)となると、就労ビザは取れません。
では、どんなビザで滞在したらいいのでしょうか?
一番簡単なのは、ノービザでの入国です。
バリ島の場合、日本人であればノービザで入国できます。
ただし、30日までしか滞在できないので、30日以内に他の国に移動する必要があります。
30日以上の滞在ならVOA(到着ビザ)になります。
VOAを取得すれば最長60日まで滞在できます。
60日以上となると、ソシアル・ブダヤビザとなります。
このビザなら、最長180日間の滞在が可能です。
ただし、何回も連続してソシアルビザで入出国していると、隠れて仕事をしているのではないかと疑われますので、ご注意ください。
バリ島のビザに関しては以下の記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。
バリ島観光や移住に必要なビザ【2019年度最新版】
ノマドの利点は、滞在場所、作業場所を移動することができるという事です。
ビザ取得の労力や費用の面を考えると、ノービザもしくはVOAを使って滞在し、ビザ期限が切れる前に別な国に移動するというスタイルが一番おススメです。
バリ島ノマドの医療・保険について
ノマド生活でも病気や怪我のリスクはあります。
病気怪我の際の医療状況や保険について考えてみましょう。
医療事情
バリ島には、よほどの田舎でない限り、診療所や病院、お医者さんがいます。
特にノマド生活をするにあたって、ネット環境が良い場所を選ばれると思いますので、そのような場所には必ず大きな病院があります。
また、クタなど南部エリアに行けば、BIMC、SOS、カシイブといった国際病院があります。
そのような国際病院なら、日本語通訳もいて、高度な医療も期待できます。
しかし、そのような国際病院は一般病院に比べて医療費は高額になります。
また、一般の病院でも、保険に入っていないと、医療費は結構な負担となります。
つまり、バリ島でのノマド生活において医療については心配はありませんが、医療費については対策が必要という事です。
その対策とは、医療保険です。
医療保険の現状
日本の健康保険は、海外では即時使用できません。
一旦、医療費を自己負担し、日本に帰国してから、7割を還付してもらうという事になります。
また、インドネシアの健康保険BPJSはワーキングビザを持たないと加入できません。
つまり、ノマド生活では公的な医療保険はあまり期待できないという事です。
では、どうしたらいいかというと、民間の保険に加入しておくという事です。
1か月程度の海外生活でしたら、海外旅行保険やクレジットカードに付帯保険が利用できます。
旅行保険などは、指定の病院に行けばキャッシュレスで治療してもらえます。
日本の健康保険より役に立ちます。
しかし、長期間のノマド生活や、居住国を転々とするノマド生活では対応できる保険は今のところありません。
そこで、ノマド生活のための国際保険も検討されているという事ですが、今のところあまり流通していないようです。
ノマド生活での保険については今のところいい保険は出ていないようです。
医療費についてのリスクを十分考慮しておく必要があるでしょう。
おススメのウブド・コワーキングスペース
ウブドには何か所もノマドワーカー向けのコワーキングスペースがあります。
そのうち、おススメの3か所について簡単にご紹介します。
HUBUD
HUBUDは、モンキーフォレストの正面にあるコワーキングスペースで、多分ウブドで最も古いスペースと思います。
場所もモンキーフォレスト前とわかりやすい場所にあり、周囲にはカフェやレストランがあるので、わりと立ち寄りやすいと言えます。
その反面、誘惑もあるので作業に集中するのが難しいかもしれません。
<利用費>
1デイパス Rp220,000
マンスリーパス Rp1,300,000~Rp2,900,000(利用時間による)
詳細は以下のリンク先をご覧ください。
Hubud | Bali’s First Coworking Space
OUTPOST
OUT POSTは、モンキーフォレストの南、ニュークニン村にあるコワーキングスペースです。
観光客が多いウブドエリアからは外れているため、静かな反面、バイクがないと行きづらい場所ですので、長期滞在者向けと言えます。
また、周囲には林や渓谷もあり、自然やスピリチュアルが好きな方にはお勧めです。
さらに、近くに同じ経営の宿泊施設もあり、オコモリ系の方はちょうどいいのではないでしょうか?
<利用費>
- デイリー Rp220,000
- マンスリー・ライトパス 25時間まで利用 Rp680,000/月
- マンスリー・ミディアムパス 70時間まで利用 Rp1,625,000/月
- マンスリー・ワンパス 無制限利用 Rp2,700,000/月
詳細は以下のリンクをご覧ください
OutPost | Coworking and Coliving in Bali
The Onion Collective
このThe Onion Collectiveは、コワーキングスペースとレストラン、ホームステイが一つになった施設です。
場所は、ウブドの南、プンゴセカンにあり、近くにテガルサリなど有名な宿があるから、わかりやすいです。
また、すぐ近くにプラマシャトルバスの営業所やクラクラバスの停留所もあるので、クタ方面へのアクセスも便利です。
料金が他のコワーキングスペースに比べてかなり安いのです。
会員料金と記されていますので、このグループへの入会が前提かもしれません。
<料金>
- Rp50,000/Day
- Rp300,000/Week
- Rp1,000,000/Month
詳細は以下のリンクをご覧ください
Onion Tribe-The Onion Collective
まとめ
ノマドワーカーの働く場所としてバリ島はアリかナシか?
という事について検討してみました。
生活面においては、安い生活費と、簡単に宿泊場所が探せるという事で合格点と思います。
作業面では、若干ネット環境に弱いところがありますが、コワーキングスペースも充実していると感じました。
ビザについてはグレーなところがあります。
ただ、現状の状況が続くのであれば、ノービザやVOAで滞在が可能ですので、ノマドワーカーとしては問題ないと考えます。
医療については、それほど心配はありませんが、利用できる医療保険が限定されてしまいますので、十分考慮する必要があると思います。
結論として、ノマドワーカーの場所としてバリ島はアリかと思います。
ただし、今後ビザ制度がどうなっていくのか?医療保険はどうしたらいいのか?が重要ポイントです。
収入に対する税金などの面も含めて、注目していきたいと思います。
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