
海外でノマド生活を送りたいがどこがいいか迷っている。
あまりガツガツ働かなくても生活できるところがいい。
仕事も大切だけど、人間らしい生活も大切にしたい。
現在、若い方を中心に日本を離れ海外でノマド生活を送りたいという方が増えています。
そのような考えを持つ方は、収入を増やすより自分の時間を大切にしたストレスフリーの生活を望んでいます。
このような、海外で自分の時間を大切にしたノマド生活を送りたいという方には、バリ島での生活をおススメします。
その理由は、バリ島は生活も楽でストレスも少ない人間らしい生活ができるからです。
私はバリ島で仕事をしながら13年間生活をしてきました。
そんな経験から海外ノマド生活にバリ島をおススメする具体的根拠として、バリ島の生活、仕事、ビザなどの現状を解説いたします。
今回の記事を読んで頂ければ、海外ノマド生活先として、いかにバリ島が適しているかわかっていただけると思います。
海外でノマド生活をしようと考えられている方、ぜひバリ島をご検討ください。
目次
バリ島のノマド作業環境

海外ノマド生活でまず大切なのは、作業環境です。
ちゃんとした作業環境が無くては、仕事の受注や作業がうまくいかず、収入が途絶えることも考えられます。
ここでは、バリ島でのノマド業務の作業環境について紹介しましょう。
ネット環境
ノマド業務のほとんどがネットを通じた業務になりますから、ネット環境は大切。
また、ネット以外の仕事だとしても、仕事探しやクライアントとの連絡、納品などはネットが無くてはできません。
バリ島は光回線で高速
現在のバリ島のネット回線は主流が光回線です。
田舎の方に行けばまだADSLという所もありますが、中心部は100%光回線と言ってもいいでしょう。
通信速度ですが、20Mbps~100Mbps
日本のように、どこでも同じ速度という事ではなく、回線の契約によって速度が変わります。
- 一般家庭やカフェなどでは20Mbps程度
- 会社やホテルなどでは20Mbps~50Mbps
- コワーキングスペースや大きな会社などでは50Mbps~100Mbps
早い回線が必要な方は、コワーキングスペースに行かれれば、十分な速度が手に入るでしょう。
データ通信も充実
携帯電話の電波を使ったデータ通信も、まずまず充実しています。
現在の通信網は4Gが中心。
田舎の方に行くと、まだ3Gのところがありますが、中心部はほぼ100%4Gとなっています。
また、そろそろ5Gという声も聞かれます。
このデータ通信、料金が日本と比べてかなり安いです。
通信会社にもよりますが、安い所では10Gbで1,000円行かない所もあります。
携帯の電波形式、使用チャンネルは日本と同じですので、日本からSIMフリー携帯を持ってきて、現地SIMを使うのがおススメです。
また、スマホは安いものなら1万円しませんので、現地で購入というのもいいでしょう。
作業環境
バリ島はコワーキングスペースが充実しています。
もちろん、滞在している宿やアパートで作業してもいいですが、騒音やネット速度などからコワークスペースで作業された方が効率が上がるでしょう。
バリ島はエリアによって特徴が違います。
有名なクタやスミニャックといったエリアは、繁華街で遊ぶところなのでコワークスペースはあまりありません。
おススメは、ウブドやチャングーといったエリア。
ノマドの聖地と呼ばれるくらいノマドワーカーが多く滞在し、コワークスペースも充実しています。
私が住んでいるウブドエリアの有名なコワークスペースを紹介しましょう。
HUBUD
ウブドでも最古参のコワークスペース。
周囲にはカフェやラストランも多く、大変便利な場所にあります。
HUBUDの詳細は以下の公式サイトをご覧ください
Hubud | Bali’s First Coworking Space
OUTPOST
ウブド中心部から離れたニュークニン村にあるコワークスペース。
移動にはバイクが必要ですが、中心部から離れているので静かで緑も多く快適な環境です。
近くには、同じ経営の宿泊施設もあるので、オコモリ系にはいいのでは?
OUTPOSTの詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
OutPost | Coworking and Coliving in Bali
The Onion Collective
ここはコワーキングスペースとレストラン、ホームステイが一つになった、とても便利な施設です。
周囲には、コンビニやレストラン、カフェも多くあります。
さらに、クタ方面に行くシャトルバス乗り場も近いので、活動的な方におススメの場所です。
The Onion Collectiveの詳細は以下の公式サイトをご覧ください
Onion Tribe-The Onion Collective

ネット環境もコワークスペースも充実しており、バリ島はノマドワークの作業環境が整っている場所といえますね
バリ島のノマド生活環境

次に生活環境も見てみましょう。
バリ島は日本に比べて物価が安いので生活環境もよいと言えます。
住環境について
基本的に短期間で居住地区を変えていくノマド生活ですから、あまり住まいにお金は掛けたくないですよね。
短期間の滞在ならゲストハウスやドミトリー
1~2か月の短期滞在なら、ゲストハウスやドミトリーがいいでしょう。
ゲストハウスは自宅の空いている部屋にゲストを泊める民宿のようなもの。
安い所では1泊1,000円程度のところもあります。
ただ、あまり安いと、部屋が狭かったり、ネット環境が無かったりしますから、あまり安い宿は敬遠した方がいいでしょう。
ドミトリーは、1部屋に何人も泊まる相部屋式の宿泊施設。
料金は1泊500円程度からとかなり安いです。
ただ、相部屋ですからプライベート感は無く、防犯上も安心してられません。
1~2泊なら我慢できますが、あまり長期な宿泊はおススメできません。
半年~1年の長期滞在なら、アパートや下宿
長期滞在ならアパートはかなり経済的です。
安いアパートなら月に5,000円という所もありますが、トイレやサワーが共同であったり、環境があまりよろしくないので、最低でも月20,000位のところがいいでしょう。
そのくらい出せは、家具も揃っていて、かなり快適なアパートが見つかります。
バリ人宅に下宿という手もあります。
バリ人宅と言っても、外国人を泊めるような部屋は、ホットシャワーや洋式トイレが付いていて、かなり快適に滞在できます。
また、中にはキッチン付きの下宿もあります。
費用はだいたい月に15,000円程度からです。
アパートも下宿も基本的に月単位の契約になります。
が、年単位の契約にした方が、値引きもあるので、長期滞在の場合はこのような所を検討した方がいいでしょう。
食生活について
バリ島は日本と同じコメ文化の土地です。
辛い味付けの物が多いですが、日本人の舌に合う料理も沢山あります。
自炊か外食か
キッチン付きの宿泊施設が借りられたら、自炊もいいでしょう。
しかし、一人での自炊となると材料の無駄などが出て、逆に出費がかさみます。
一人なら、外食の方がいいでしょう。
ワルンという大衆食堂があり、1食200円あれば、そこそこの物は頂けます。
また朝夕にはナシジンゴ、ナシブンクスというお弁当を売る屋台もあります。
そのような所を使えば、自炊しなくても十分生活ができます。
和食や洋食も豊富
バリ島は観光の島。
地元料理以外にも、和食やフレンチ、イタリアンなど各国の食事が楽しめます。
現地料理に飽きたら、和食や洋食を楽しむのもいいでしょう。
移動手段
移動手段としては、自分でバイクを運転するかタクシーを使うのが主な方法です。
タクシー利用
日本に比べて、バリ島のタクシーはかなり安いです。
エリア内をちょっと移動するだけなら2~300円程度で移動できます。
観光客が多いエリアなら流しのタクシーも多いので、すぐに拾うことができます。
また、最近はGrab Taxiというオンラインタクシー(日本ではUberが有名)もあります。
ただし、チャングーやウブドは地元のローカルタクシー(白タク)が強いので、メータータクシーやオンラインタクシーは使えません。
レンタルバイク
ノマドワーカーの方は、ほぼレンタルバイクを借りて自分で運転します。
観光客の多いエリアにはレンタルバイク店が沢山あります。
レンタルバイクはほとんどが110~150ccのスクータータイプ。
レンタル代は月に5,000円~10,000円くらい
運転も簡単で燃費もいいです。
ちなみに、バリ島のガソリンは1リッター55円~80円くらいです。
バイク運転で気になる免許ですが、免許取得をサポートするサービスもありますので、免許証は取っておいた方がいいでしょう。
日本の国際免許はバリ島では通用しませんので注意してください。

家賃、食費、移動費など生活費はバリ島はかなり安いので、マイペースで仕事をしても、十分生活ができます。これは最大の魅力ですね
バリ島ノマド生活ビザはどうする?

ノマド生活で長期滞在する場合、必要なものがビザです。
ノマド生活する場合のビザについて解説します。
バリ島で働くには本当は就労ビザが必要
バリ島で働くには本当は就労ビザ(ワーキングビザ)が必要です。
しかし、バリ島では個人事業主には就労ビザは出しませんので、ノマド業務で就労ビザは取得できません。
しかし、ノマドは以下の理由から就労とはみなされていません。
- インドネシア国内の仕事はしない
- 報酬は本国で受け取る
- 現地で従業員などは使わない
法律的にはグレーゾーンですが、ノマドワークはテレワークの一種とみなされています。
その為、就労ビザが無くてもノマドはできます。
ただし、今後法律が変わったり、法律の解釈が変わると、ノマドワークも就労ビザが必要になるかもしれません。
どのようなビザで滞在するか?
滞在期間によって取得するビザが変わります。
30日以内ならビザ不要
30日以内の滞在なら、ビザはいりません。
ただし、滞在期間の延長はできないので、30日以内に海外に出なくてはいけません。
30日以上60日以内なら観光ビザ
観光ビザ(到着ビザ・VOA)は、バリ島到着時に空港で取得します。
必要なものは、パスポートと帰りのチケットだけ。
取得費用はRp500.000(約4000円)
観光ビザだけでは30日しか滞在できませんが、入国後延長手続きを取れば60日まで滞在可能です。
60日以上の滞在なら短期滞在ビザ(シングルビザ)
60日以上滞在するなら短期滞在ビザ(シングルビザ)の取得が必要です。
このビザを取得するには、インドネシア人のスポンサーが必要。
また、インドネシア国外にあるインドネシア領事館で取得します。
スポンサーの手配や海外まで行って取得という事でちょっとハードルが高いですが、長期でノマド生活する方は、ほとんどがこのビザで滞在しています。
ビザに関する注意点
ビザ免除や観光ビザ、短期滞在ビザ、どのビザでも滞在期限が来たら一度国外に出国しなくてはいけません。
その後、またバリ島に戻り、ビザを取得してノマド生活するのは可能です。
ただし、何度も出入りしていると
・就労ビザを取らずに仕事をしているのではないか?
・何か違法なものを国外から運んでいるんではないか?
という疑いをかけられることがあります。
このような疑いをかけられると、別室で事情聴取されたり、入国拒否となります。
それを防ぐためには、連続して入国しない事です。
例えば、バリ島→タイ→日本→バリ島、と別な場所を挟んで入国すれば、疑いをかけられるリスクは減ります。
何回入国したら入国禁止になるか?
という質問を受けたことがありますが、明確な決まりはありません。
その時の入国審査官の判断になります。

ノマドは就労ビザは取れないけど、観光ビザで滞在ができるよ。ビザの期限が切れたら、別の国に移動すればいいんだね。ノマドらしい生活だよね。
バリ島の医療レベルと医療保険

ノマド生活で怖いのは怪我や病気。
バリ島の医療レベルや医療費、保険について解説します。
バリ島の医療レベル
バリ島の医療レベルは日本より低いです。
しかし、ローカル向けの病院や診療所はどこにでもありますので、簡単な病気やけがはそこで治療できます。
また、ローカルレベルでは対応できない、不安という場合は外国人向けの国際病院で診てもらいましょう。
国際病院なら、新しい医療施設や、外国人医師、そして通訳もいます。
※外国人医師は免許の関係で治療はできませんが、治療法などのアドバイスはもらえます。
医療費
医療費ですが、高いです。
ローカル病院でも風邪や腹痛などちょっとしたことでも3,000円くらいかかります。
また、国際病院に行くと、5,000円から10,000円くらいとられます。
これが、手術や入院が必要な大きなケガや病気だった場合、数十万円以上の治療費がかかる事もあります。
医療保険は必須
万一の病気やけがの時に備えて、保険に加入しておきましょう。
特におススメは海外旅行保険です。
バリ島の国際病院の大半は日本の保険会社と契約しており、海外旅行保険に入っていればキャッシュレスで治療をしてもらえます。
クレジットカード付帯の保険でも保障はあります。
ただし、カード会員のランクによって、キャッシュレス治療はできないとか、治療費の上限が低いといった制限があります。
また国民健康保険でも海外旅行中のけが、病気の補償があります。
ただし、キャッシュレスではなく、帰国後清算となります。
以上の事より、海外ノマド生活をするのなら海外旅行保険には入っておきましょう。

ノマド生活で怖いのは病気と怪我。転ばぬ先の杖、海外旅行保険には入っておきましょう
バリ島は生活費も滞在費も安いので、あまりガツガツ仕事をしなくても快適な滞在ができます。
ネット環境や作業環境も整ているので、余裕のあるノマド生活が遅れます。
ビザに関しても、グレーな部分はありますが、現時点では観光ビザなどで滞在が可能。
怪我や病気も、ちゃんと保険に入っていれば安心して治療を受けられます。
以上の事から、海外ノマド生活を送るのなら、バリ島はかなりおススメの場所だと思います。
ノマドとはちょっと違いますが、リゾート地や旅行先で業務を行うワーケーションの場所としてもバリ島は大変お勧めできます。
なぜワーケーションもおすすめできるかは以下の記事にて解説しております。
バリ島でのワーケーションをおススメする3つの理由と注意点