
バリ島に観光で行く場合ビザは取らなくてもいいらしい
いや、観光目的でもビザは必要らしいぞ
ちょっと長めの休暇をバリ島で過ごすんだけど、ビザはどうする?
バリ島では観光目的の場合30日以内の短期滞在なら観光ビザは必要なし。
ただし、30日を超えるような場合は、観光ビザ(アライバルビザ)が必要。
このようにバリ島の観光ビザは滞在日数によって、必要、不要が分かれます。
その為、混乱をしている方もいらっしゃいます。
私はバリ島に13年以上滞在し、会社の仲間や友人のビザ取得をお手伝いしています。
この私のビザに関する経験を基に、今回は以下のような事を解説します。
- バリ島の観光ビザの必要・不要について
- 観光ビザ取得方法
- 観光ビザ延長方法
滞在日数により観光ビザ取得が必要だったり、不要だったり。
その為、30日以上滞在予定をしていたが、観光ビザの取得を忘れ早めに帰国したという観光客も多くいます。
このようなミスを犯さないためにも、この記事を最後まで読んで観光ビザに関する知識をしっかりと得ましょう。
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観光用ビザだけではなく、短期滞在用ビザや、就労ビザ、リタイアメントビザ、長期滞在ビザなどについても知りたいという方は、以下の記事にまとめてありますので、ぜひそちらもご覧ください。
今回の内容についYouTube動画でも解説しております。
通勤途中やちょっと時間が空いたときなどに気軽にご覧ください。
目次
バリ島の観光ビザは必要か?
バリ島の観光ビザは、正確にはアライバルビザ(Visa on Araival/VOA・到着ビザ)と言います。
この記事内ではわかりやすいように観光ビザで説明します。
30日以内の滞在なら観光ビザは不要
本来は観光目的でバリ島に入国する外国人は、すべてこの観光ビザが必要です。
ただし、30日以内にインドネシアから出国する観光客は観光ビザは不要。
これをビザ免除と言います。
ビザ免除制度は観光振興の目的で数年前から始まりました。
注意
30日以内というのはバリ島に到着した日を1日目と数え、30日目以内に出国しなくてはいけないという事。
例えば、1月1日に入国したら1月30日までに出国しなくてはいけない。
1か月ではないので注意してください。
30日以上滞在するなら観光ビザが必要
もし、30日以上インドネシア国内に滞在するのなら、観光ビザが必要になります。
ただし、観光ビザは30日間しか滞在できません。
観光ビザを取得し、バリ島に入国したら30日目になる前に延長手続きを行えば、最長60日まで滞在が可能となります。

30日以上滞在する人は、忘れずに観光ビザ(アライバルビザ)を取得しなくてはいけないのですよ
観光ビザ取得方法
それでは、ここで観光ビザの取得方法について説明します。
ただし、30日以内にインドネシアを出国する方は観光ビザの取得は必要ありませんので、お間違えの無いように。
取得場所
観光ビザの取得はインドネシアに到着した空港の入国審査会場で行います。
審査会場の入り口に「Visa on Arival」と書かれたブースがありますので、そこで取得手続きを行います。
注意
観光ビザは最終目的地ではなく、インドネシアに入国した空港で取ります。
日本からの直行便や、シンガポールやタイなど外国の空港を経由してバリ島に到着した場合は、バリ島の空港で取得。
ジャカルタなどインドネシア国内の空港を経由した場合は、入国審査を受ける空港で取得。
取得するタイミング
観光ビザの取得は入国審査を受ける前です。
入国審査を受けてしまったら、観光ビザは取得できません。
ごくたまに、30日以上滞在する予定なのに、観光ビザを取得しないで入国審査を受ける人がいます。
この場合、もう観光ビザは取得できないので、30日以内に出国しなくてはいけません。
ただしシンガポールやマレーシアに行けばいいので日本に戻る必要はなし。
一旦外国に行き、とんぼ返りでまたバリ島に入国すればいいのです。
取得方法
観光ビザ取得ブースに行き、以下の物を提出します。
- パスポート
- 帰りのチケット
- 取得費用(Rp500,000)
取得費用は日本円や米ドルでも構いません。
ただし、外貨で支払う場合は当日の為替レートで算出した金額となります。
取得費用を支払うと、支払い済みのレシートを渡されます。
レシートはこの後の入国審査の時に使いますので、捨てないで持っていてください。
入国審査では
入国審査ではパスポートと帰りのチケット、そして先ほど渡された支払い済みレシートを提出します。
入国審査が終わると、パスポートにステッカー状の観光ビザが張られ入国スタンプが押されます。
スタンプの入国日付が鮮明に押されているか確認しましょう。

ビザ取得は大変簡単で、審査を受けて取得するというより、お金を払って購入するといったイメージです。
観光ビザ延長方法
取得した観光ビザは、それだけでは30日しか滞在できません。
そこで、延長手続きをして滞在期限を60日に延ばします。
延長手続き場所
延長手続きは入国管理事務所で行いますが滞在場所によって担当の事務所が違います。
南部ビーチエリア滞在
クタ、スミニャック、チャングー、ヌサドゥア、ジンバラン、ウルワツといった南部ビーチエリア滞在の観光客はジンバランの入国管理事務所で手続きをします。
住所:Jl. Raya Taman Jimbaran No.1, Jimbaran, Kec. Kuta Sel., Kabupaten Badung, Bali 80361
電話番号:+623618468395
Webサイト:https://www.ngurahrai.imigrasi.go.id/
デンパサール、ウブド、ギャニャール滞在
デンパサール市、サヌール、ウブド、ギャニャールはデンパサール・レノンの入国管理事務所で手続きをします。
住所:Jl. Panjaitan No.3, Sumerta Kelod, Kec. Denpasar Tim., Kota Denpasar, Bali 80234
電話番号:+62361227828
Webサイト:https://denpasar.imigrasi.go.id/
カランガッサム、ロビナ等滞在
カランガッサムやロビナなどに滞在する場合はシガラジャの入国管理事務所で手続きをします。
住所:Jl. Seririt, Desa Pemaron, Singaraja, Pemaron, Kec. Buleleng, Kabupaten Buleleng, Bali 81119
電話番号:+6236232174
Webサイト:http://imigrasi-singaraja.com/
延長手続きの時期
ビザの期限が切れる30日目以前に延長手続きを行いますが、手続きに時間がかかるので、期限より10日前ごろから手続きをした方がいいでしょう。
もっと早く、例えば入国してすぐに手続きを開始してもよいという情報もありますが、あまり早く手続きを始めると不審がられるといった情報もあります。
事情が許せば、期限より10日前頃が最適なタイミングといえます。
ただし宗教行事等で入国管理事務所が閉まるときもあるので、休日には十分注意してください。
延長方法
延長手続きは、合計3回入国管理事務所に行かなくてはいけません。
1回目・延長申請
- パスポート原本
- パスポートの顔写真が写っている面のコピー
- 観光ビザステッカーが貼られている面のコピー
- 帰りの航空券のコピー
- 申請用紙(管理事務所窓口にあります)
以上のものを持って、入国管理事務所窓口に行きます。
書類をすべて提出し、間違いなどがなければ受領証が渡されます。
受領書には2回目、3回目の出頭日が書かれているので、それをしっかりと確認。
受領書を受け取ったら、管理事務所内の銀行窓口に行き、延長手続き料を支払います。
手続き料はRp500,000
日本円など外貨では支払いできません。
支払ったら、領収書が渡されるので、受領書と一緒に保管します。
2回目・写真撮影
受領書にかかれた2回目の出頭日に、また同じ管理事務所に行きます。
ここで、銀行窓口で受け取った領収書を提出します。
その後、指紋採取と写真撮影が行われますが、この時簡単な質問をされます。
いつまでいるのか、どこに泊まっているのかという質問ですが、何をしている岡という質問は注意してください。
仕事をしている、留学しているというと、トラブルになるので、観光、サーフィン、友人と遊んでいるといった回答が無難です。
3回目・パスポート受領
受領書に記載されている3回目の出頭日にまた同じ管理事務所に行きます。
ここでやっと、パスポートが返却され、観光ビザの延長手続きが終了となります。
エージェントの利用
観光ビザの延長手続きは、すべて自分でやっても構いませんが、ビザエージェントを利用する人もいます。
ビザエージェントを利用するとエージェントの手数料は取られますが
- 面倒な手続きを代行してくれる
- 管理事務所には写真撮影の時だけ行けばよい
といったメリットがあります。
特にウブドなど遠距離に滞在していると管理事務所に行くだけでも大変ですので、エージェント利用を検討した方がいでしょう。
ちなみにエージェントを使った場合の費用ですが、延長手続き料も含めてRp1,000,000くらいが相場です。

延長手続きはそれほど難しくないのですが、3回も管理事務所に行かなくてはいけないので、時間が取れない方はエージェント利用を検討しましょう
観光ビザは何回取れるのか?
観光ビザで何度も入出国していると、入国禁止になるのではないか?
という話がTwitterなどで出ていましたが、結論から言うと何度入出国しても問題はありません。
ただし、連続して何回も入出国を繰り返すと、仕事をしているのではないか、何か怪しいものを運んでいるのではないかと疑われることも。
具体的に、何回入出国したら疑われるかといった基準はない。
ただ、日本に帰らず観光ビザで何度も入出国する場合は、出国先を都度変えたり、すぐに入国せずに1~2週間、他国に滞在してから入国した方が変な疑いをかけられないです。
バリ島観光ビザの現状
バリ島を含むインドネシアは2020年3月20日より、観光客を含む外国人の入国を禁止としました。
その時点で有効なビザを持たない外国人はインドネシアへの入国はできなくなりました。
2020年10月13日より、短期滞在ビザや一時居住ビザといった長期滞在用のビザの取得とこれらビザを使った入国はできるようになりました。
しかし、観光ビザ並びにビザ免除制度での入国はいまだに禁止となっています。
つまり、観光客はまだバリ島に渡航することはできません。
これがいつまで続くのかは状況次第なので、確実な期限は誰もわからないといった状況です。
よくある質問
滞在日数がハッキリしていないのですが、観光ビザは取った方がいいでしょうか?
滞在日数がハッキリしていない場合は、とりあえず観光ビザを取っておきましょう。
観光ビザは取得したら必ず延長しなくてはいけないというものではありません。
もし30日以内で変えることになったら、延長しないでそのまま出国すればいいだけです。
その事について、出国時に咎められたり、不審に思われることはありません。
逆に30日以上いることになった場合、観光ビザを取っていなければ一度出国しなくてはいけません。
一番近い出国先はシンガポール。
格安チケットがあっても1万円以上はします。
このような理由から、滞在日数がハッキリしない場合は、入国時に観光ビザを取得しておくことをおススメします
ビザ免除では、何回入出国できますか?
観光ビザは何回取れるのか?の項目でも説明しましたが、基本的には何回でも入国できます。
ただし、連続して何回も入出国していると、仕事をしているのでは?怪しいものを運んでいるのでは?と怪しまれます。
では、何回までなら怪しまれないか?
何回までという基準はありません。
回数の他にも、出国先や過去の渡航歴などいろいろな要素から判断されます。
なるべく怪しまれないためには。
出国した後、とんぼ返りで再入国するのではなく、2~3日出国先に滞在する。
出国先を都度違う所にする
といった対策がいいでしょう。
入国後、観光ビザを取る方法を教えてください
そんな方法はありません。
観光ビザを取らずに入国したら、30日以内に出国してください。