この記事は、インドネシア・バリ島に180日間滞在できるソシアルビザの取得方法などを解説した記事です。
バリ島に60日以上のロングステイをしたい、本格移住の前にプチ移住を体験してみたいといった方は、この記事を最後までお読みください。
バリ島に外国人が入国滞在するためにはビザが必要です。
一般的な観光旅行の場合はVOA(到着ビザ)という観光ビザを取得して入国しますが、このVOAでは最長60日間しか滞在できません。
60日以上の滞在をしたい場合、ソシアルビザやシングルビザ、訪問ビザと呼ばれるロングステイ用のビザを取得します。
ソシアルビザは60日間の滞在ができますが、期限が来る前に延長手続きをすれば最長180日間の滞在が可能となります。
この記事では、ソシアルビザの取得方法や延長手続き、滞在条件などについて解説します。
本格移住はしないが、数か月バリ島に滞在してみたい。
本格移住をする前に、試しにバリ島に住んでみたい。
といった方は、このソシアルビザを取得して、数か月の滞在を楽しんでください。
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目次
ソシアルビザの取得方法
以前は、シンガポールやタイなどインドネシア国外にある領事館に行ってビザ取得をしなくてはいけなかったのですが、現在はビザ申請から取得まですべてオンラインでできるようになっています。
以前のように海外の領事館に行く必要はありません。
ただしソシアルビザの申請は、申請者本人(外国人)はできません。
必ず、インドネシア人のスポンサーもしくは企業、エージェントが申請しなくてはいけないようになっています宇。
では、その申請方法を紹介します。
インドネシアビザサイトへアクセス&ログイン
まずは、インドネシアのビザ申請サイトにアクセスします。
サイトURLは https://evisa.imigrasi.go.id/ になります。
e-VOA(観光ビザ)を取得するためのサイトと同じです。
サイトにアクセスしたら、右上の「Sign in」ボタンをクリックしてログイン画面に移動します。
ログイン画面でアカウントの「Username」もしくは「E-mail」と「Password」を入力し、ログインをします。
この際、アカウントをまだ作っていなければ、下の「Create Account」文字をクリックしてアカウントを作成します。
アカウント作成画面では「Indonesian Citizen」をクリックし、KTP(IDカード)など必要事項をアップロードし、アカウントを作成します。
アカウントができましたら、先ほどのログイン画面からログインをします。
ソシアルビザの申請
ログインをすると、また最初の画面に戻りますので、「Apply」というボタンをクリックして、申請画面に入ります。
申請ビザ種類を選択する画面では上記のように選択をします。
ソシアルビザの申請は、インドネシア人スポンサーのIDでログインをしなくてはできません。
外国人のIDでログインをした状態で、ソシアルビザ申請を行うと
上記のようなエラーメッセージが出て、申請はできなくなります。
This visa can only apploed by guarantor = このビザは保証人(スポンサー)しか申請できません。
ソシアルビザを申請する際には
- パスポートのコピー(データ面と入出国スタンプが押されているすべての面)
- 過去3か月間の最低USD2,000の預金がある銀行取引証明
- ビザ申請者(外国人)の顔写真
が必要となります。
申請が進むと、ビザ取得費Rp2.000.000(約2万円)の支払いが必要になります。
この支払はクレジットカードにて行います。
申請が終わったら
申請が終了すると、申請したデーターに基づき移民局による審査が行われます。
審査が合格となると、スポンサーのメールアドレス宛に、ソシアルビザがPDFファイルにて送られてきます。
申請者(外国人)はスポンサーのもとに届いたビザファイルをプリントアウトしてバリ島入国時に入国審査窓口に提出します。
ビザとパスポートナンバーは紐づけされているので、自動化ゲートも使えると思いますが、万一のことを考え、有人窓口での入国審査をお勧めします。
ソシアルビザの申請はインドネシア人のスポンサーが行います。外国人は直接申請はできません。
ソシアルビザ延長方法
ソシアルビザは60日間の滞在が許可されています。
60日の期限が来る前に、延長申請を行えば、さらに60日間の滞在が可能。
延長申請は2回出来ますので、最初の60日と合わせ、最長180日間の滞在ができます。
ここでは、その延長方法について紹介します。
延長手続きの時期
延長手続きは、ビザの有効期限の14日前からできます。
早めに延長手続きを行おうとしても、拒否されます。
また、有効期限を過ぎたら、延長手続きはできません。
延長手続きの方法
ソシアルビザ延長手続きも、申請の時と同じように、インドネシアのビザ申請サイトから行います。
もちろん、延長申請もスポンサーのインドネシア人でなくてはできません。
延長する際もスポンサーに依頼して延長手続きをしてもらいましょう。
延長手続きもスポンサーにお願いしなくてはいけません
ソシアルビザのスポンサー
ここでは、ソシアルビザ取得に絶対に必要なスポンサーについて紹介します。
誰でもスポンサーになれるのか?
インドネシア人ならだれでもスポンサーになることはできます。
インドネシア・ビザ申請サイトで、アカウントを作れば、ビザ申請ができるようになれます。
ただし、ビザ申請の審査段階で、却下されることがあります。
申請者(外国人)に対し、そのスポンサーが不適格と判断されたら、ビザ申請は却下されます。
どうやってスポンサーを探したらいいのか?
スポンサーになると、申請者(外国人)の行動に責任が発生します。
スポンサーした外国人が何かトラブルを起こした場合、スポンサーも警察や移民局から尋問されることもある、場合によっては処罰対象になることもあります。
そのため、一般の方はなかなかスポンサーになってくれません。
そんな場合は、ビザエージェントに依頼するのがいいです。
ビザエージェントは外国人のビザ取得のサポートを行う専門職ですので、スポンサーも引き受けてくれます。
ただしビザエージェントもビジネスですので、ビザ取得費用に、エージェントの手数料やスポンサード費などがかかります。
ソシアルビザ取得をエージェントに依頼した場合、総額Rp3.500.000~Rp5.000.000程度の費用がかかります。
また、延長手続きも総額Rp3.000.000程度の費用が掛かります。
良いビザエージェントが見つからない場合、ご紹介もできますので、問い合わせ画面からご連絡ください。
ソシアルビザとは
ロングステイやプチ移住に必要なソシアルビザ(シングルビザ)とは、どんなビザなのか?
ここでは、ソシアルビザについて簡単に紹介いたします。
180日間滞在が可能
ソシアルビザを取得すれば60日間の滞在ができます。
そして60日の期限が来る前に、延長手続きをすれば60日間の滞在延長が可能。
この延長手続きは2回行うことができます。
そのため、最初の60日と合わせ、60日+60日延長×2回=180日間の滞在ができるビザです。
ビザの種類
ソシアルビザは正式にはB211ビザといいます。
また、滞在目的により、B211A~Cと3種類に分かれます。
B211Aビザ
観光や家族訪問、文化交流、商談、会議出席、物品購入(買い付け)などを目的に滞在する場合に取得するビザです。
工場や会社オフィスに立ち入ることはできません。
一般的なロングステイや買い付け、業務依頼目的の滞在にはこのビザ取得がよいと思います。
B211Bビザ
投資調査、スタッフの育成・教育、販売協力、生産管理、本質管理、業務監査などを目的に滞在する場合に取得するビザ。
工場や会社オフィスに立ち入ることができます。
支社や協力会社などに業務目的で出張する場合はこのビザを取得します。
B211Cビザ
営利目的ではない映画撮影を目的に滞在する場合に取得するビザ。
一般的には、まず利用されないビザかと思います。
就労はできない
ロングステイ用のビザでは、国内投資や就労はできません。
就労とは収益目的で国内で労働することで、具体的にいうと給料や売上金をインドネシア国内で受け取る行為です。
インドネシア国内で就労をする場合は就労ビザ(労働ビザ)を取得しなくてはいけません。
国内投資とは、インドネシア国内の企業への投資や、会社を設立し経営することです。
このような場合は投資家ビザの取得が必要です。
ソシアルビザはバリ島で半年間のんびりしたり、就職先を探したり、ノマドワークをしたり移住準備をするためのビザですね
ソシアルビザでできる事とできない事
ソシアルビザではどんなことができて、どんなことができないのかを紹介します。
違法行為を行うと、逮捕、国外退去、入国禁止といった罰則がありますので、注意してください
できること
- 180日間のロングステイ
国外に出ることなく、180日間滞在ができます。 - ビザの書き換え
ロングステイビザからリタイアメントや就労ビザなど出国することなく移住用ビザへの書き換えができます。
VOA(到着ビザ)はビザ書き換えができません。
その為、VOAを使い入国した場合、ロングステイビザや移住用ビザに変更する場合は、いったんインドネシア国外に出国しなくてはいけません。
できない事
- 就労はできません
インドネシア国内で収入を得る行為は違法就労となります。 - 国内投資はできません
会社を設立したり、既存の会社に投資をする場合は投資家ビザが必要になります。 - KITAS取得はできません
KITAS(居住許可=在留許可)が取れないので、免許証取得や不動産登記などはできません。 - 海外からの再入国はできません
海外に出国した時点でロングステイビザは失効してしまいますので、再入国する場合はまたビザを取得しなくてはいけません。
ノマドワークですが、集客(仕事探し)や収入(賃金の受け取り)をインドネシア国内で行わなければ就労とみなされないため、グレーゾーンですが現行ではロングステイビザでの滞在が可能となっております。
最近は外国人の違法就労に対する取り締まりが厳しくなっていますので、仕事をする場合は就労ビザを取って行いましょう
ソシアルビザ取得のまとめ
今回は最長180日間滞在できるソシアルビザについて、取得方法などを紹介しました。
ソシアルビザもVOA同様インドネシアのビザ申請サイトから申請することによって取得ができます。
以前のように、シンガポールやタイなどのインドネシア領事館までいって申請、取得する必要はありません。
すべてオンラインでできます。
ただし、ソシアルビザの申請は外国人ではできません。
必ず、インドネシア人のスポンサーが申請を行わなくてはいけないことになっています。
スポンサーはインドネシア人ならだれでもなれますが、トラブルに巻き込まれたくないという理由からスポンサーを引き受けてくれる人は減っています。
また、申請内容によってはスポンサーが不適格と判断されビザ申請が却下されることもあります。
スポンサーが見つからない場合は、ビザエージェントにお願いしましょう。
エージェントはビジネスですので手数料などかかりますが、よほど問題がない限り、まず間違いなくビザ取得ができます。
良いビザエージェントが見つからない場合は、紹介もできますのでお問い合わせ画面からご連絡ください。
ソシアルビザは最長180日間バリ島に滞在ができます。
就労などはできませんが、プチ移住や本格移住前の準備やお試し移住にぜひ活用してください。