fbpx

バリ島就労ビザの取得方法

ビザ・諸手続き

 

バリ島就労ビザの取得方法

acworksさんによる写真ACからの写真

バリ島で仕事をする場合、就労ビザが必要です。
このことは、ほとんどの方がご存知かと思います。
しかし、就労ビザ取得のプロセスや期間、費用については、あまり詳しい情報が出回っておりません。

そのため
「就労ビザが降りるまで自宅待機って言われているけど、いつまで待てばいいのかなぁ?」
「ビザ取得を任せているエージェントは、まだ時間がかかるっていうけど、本当に手続き進んでいるの?」
といった疑問やお悩みを抱えている方も多いと思います。

外国人がバリ島で働くためには、就労ビザだけではなく労働許可や居住許可と言った手続きが必要でそれらをすべて取らないと働くことはできません。
また、各種許可やビザは沢山の省庁が関係するため、リタイアメントビザや婚姻ビザより時間がかかってしまいます。
そのため、日本人が思っている以上に時間や手続き、そして費用が掛かっているのです

今回は、バリ島の日系企業でビザ取得担当業務を行っている私、とりいが、業務内で経験したことを基に、就労ビザ取得のための必要書類や取得プロセス、取得方法などをご紹介していきます。

私の経験にエージェントや関係各所からの情報も併せてご紹介しますので、現実的な話題が中心となります。
難しい話題ですがなるべくわかりやすいように紹介しますので、ご一読下されば就労ビザ取得方法の理解が深まり、エージェントや会社への不信感も払しょくできると思います。
どうぞ、最後までお付き合いください。

就労ビザとは?

手順やプロセスを説明する前に、まず就労ビザに関する知識を深めてもらうために、ビザについての情報をご紹介します。

ビザとは何?

ビザとは、入国審査でこの人物が入国しても問題がないという事を保証する書類です。
入国審査官は、パスポートやビザなどを基に、入国の可否を判断します。

ビザには入国目的によって、いろいろな種類があり、就労ビザはバリ島での就労を目的に入国する外国人に与えられるビザです。

就労ビザがないとどうなるのか?

原則としてビザがないと入国はできません

ただし、観光目的で30日以内の滞在する日本人に関してはビザ取得が免除されています
つまり、ビザを全く持っていない人は、30日以上滞在することはできません。

また、先ほど説明したようにビザには入国目的によって種類があり、仕事を目的とする人は就労ビザを取らなくてはいけません。
つまり、就労ビザ以外のビザで入国した人は、バリ島では仕事をすることはできないという事です。
もし、就労ビザ以外のビザで仕事をすると、不法就労という罪になり、罰金刑および、国外退去となります。
悪質な場合は、逮捕、懲役、入国禁止と言った処分もあります。

もし、全くビザを持たずに30日以上滞在して、仕事をしていたら、不法就労と不法滞在の二重の罪になり処罰も重くなります。
バリ島で仕事をする場合は、必ず就労ビザを取るようにしましょう。

 

ビザ以外に必要なもの

バリ島では就労ビザさえあれば働くことができる、と言ったわけではありません
ビザ以外に労働許可証(IMTA)と暫時居住許可(KITAS)が必要になります。

IMTA(現在はNotifikasiというのが正式名称ですが、昔からの慣習でIMTAと呼んでいます)は、この者がバリ島で仕事をしてもいいですよという許可証で労働省が発行します。

KITASは、この者が1年間の期限でバリ島に滞在してもいいですよという許可証で移民管理局が発行します。

バリ島で働くにはこのIMTA(労働許可証)と就労ビザ、KITAS(暫時許可証)をすべて取得しなくてはいけません。
そのため、KITASがあるという事は、就労ビザとIMTAがあるはずなので、就労ビザの事をKITASと呼ぶ人もいます。

KITASについては、より詳しい説明が必要ですが、ここでは割愛します。
KITASの詳しい説明が必要な方は、以下リンク先の記事をご覧ください。

KITAS取得方法や取得意義などについて

 

就労ビザ取得の条件

就労ビザを取得するにはインドネシア籍の会社に入社しなくてはいけません。

就労ビザ取得の前提として、労働許可の取得が必要です。
ところが、現在バリ島・インドネシアでは個人事業での労働は許可されておりません。
個人事業とは、法人などの組織を作らず、個人で事業を行う事を言います。
そのため、就労ビザを取得するためには、インドネシア籍の会社に属さなくてはいけないのです。

会社組織に属するには、既存のインドネシア籍の会社に入社するか、個人で会社を立ち上げることになります。
ただし、外国人が会社を立ち上げるには資本金が最低でも8千万円必要ですので、既存の会社組織に入社するのが現実的な方法です。

外国人の会社設立時の必要資本金については以下の記事にまとめてありますので、ご興味のある方はご一読ください。

バリ島で起業、費用(資本金)はいくらかかるのか?

 

就労ビザ取得のための申請書類

就労ビザ取得のための申請書類

それでは、ここから就労ビザ取得のための具体的な方法をお話しします。

まずは、ビザ取得のための必要書類ですが、ここでは就労ビザを取得する人が準備する書類のみ紹介します。
本当は会社側が準備しなくてはいけない書類もありますが、それら必要書類は担当エージェントが保管していますので、ご紹介は割愛します。

  • 英文履歴書
  • 最終学歴卒業証書(英文)
  • ワーキングリファランス(英文)
  • 生命保険証書(英文)
  • パスポートのコピー
  • ドミシリ
  • 貯金通帳のコピー

英文履歴書

最終学歴や職務経歴が記載された履歴書で、英文の物が必要となります。

書き方やフォーマットは決まっておりませんが、
・氏名・連絡先
・スキル
・職務経歴
・学歴
が記載されたものがいいでしょう。

とはいえ、英語の履歴書となると、書くのが難しいかと思います。
そこで以下に見本となるサイトのアドレスを記載しておきますので、参考にしてください。

https://www.manpowergroup.jp/column/career/english_resume.html

この見本には「希望職種」の項目がありますが、今回必要なのは労働省に提出するものなのでこの希望職種は必要ありません。

この履歴書は、就労ビザを取るだけではなく、バリ島での就職活動にも必要ですので、早めに作っておくことをお勧めします

 

最終学歴証明書(英文)

最終学歴の卒業証明書で、英文の物が必要になります。

大学、短大、高等専門学校でしたら、卒業校に英文の卒業証明書が欲しい旨連絡すればすぐに作ってもらえるはずです。
ただし、高校では英文卒業証明書は対応していない所もあります。
そのような場合は、日本文の卒業証明書か卒業証書と、それを英文に翻訳した添付資料を準備しましょう。

この卒業証明書は卒業校への依頼となりますので、日本を出発する前に準備するようにしましょう。

 

ワーキングリファランス(英文)

ワーキングリファランスとは、職務経歴のある会社からの職務証明書です。

労働許可発給の条件として、5年以上の実務経験が必要です。
その実務経験を証明するために、職務経歴のある会社からの推薦状が必要となります。

なかなか、前職の会社から推薦状をもらうのは難しいことだと思いますので、これは就職先の会社とよく相談されることをお勧めします。

 

生命保険証(英文)

海外旅行保険でも構いませんので、生命保険の契約書が必要です。
英文の物が必要ですが、無ければ翻訳したものを添付資料として提出すれば大丈夫です。

 

パスポートのコピー

パスポートの全部の面のコピーが必要です。
ただし、入出国スタンプが押していない白紙の面は必要ありません。

 

ドミシリ

ドミシリとは、居住地区のバンジャール(町内会)が発行した居住証明書です。
住んでいるところの大家さんに相談すれば発行してこらえますが、手数料が必要になります。
手数料はバンジャールによって違い、10万ルピア程度から100万ルピアを超えるようなバンジャールもあります。

 

貯金通帳のコピー

$2,000以上の残金がある貯金通帳のコピーが必要です。

ビザ申請時から1か月以内の残高を印字した面のコピーと、その通帳の名義人が判る面のコピーが必要です。
インドネシアの銀行でも、日本の銀行でも構いません。
しかし、日本の銀行の場合、申請時の1か月以内の残高を印字した面が必要なので、本人がバリ島に来ている場合は、用意するのが難しいと思います。
通帳を日本に送り、家族の方に銀行に行って印字してもらい、スキャン画像をメールで送ってもらう方法がいいでしょう。

 

スポンサードサーチ

労働ビザ取得の手順

労働ビザ取得の手順

photoBさんによる写真ACからの写真

次に労働ビザ取得手順について説明します。

  • RPTKA(外国人労働者雇用計画書)提出・承認
  • Notifikasi(IMTA・労働許可)申請・取得
  • DPKTKA(外国人労働者雇用保証金)支払い
  • 就労ビザ申請
  • テレックスビザ発行
  • 海外領事館で就労ビザ取得
  • KITAS(暫時居住許可)申請・取得
  • STM(所轄警察届出書)取得
  • SKTT(居住地証明)取得

RPTKA(外国人労働者雇用計画書)提出・承認

会社が外国人労働者を雇用する場合、まず最初に労働省にRPTKAを提出し、労働大臣の承認をもらいます

RPTKAには、雇用する外国人の職種(ポスト)と、その人数、および雇用期間などが記載されます。
雇用期間は最長で5年間の申請ができますが、期間が長期になると承認されないことが多いので、通常は1年から2年で申請します。
そのため外国人を雇用し続ける限りは毎年のようにRPTKAの申請が必要となります。

申請後、労働省により審議されますが、雇用の必要性などについて代表取締役にインタビューをする場合があります。

RPTKAの承認ですが以前はバリ州内で行っていましたが、現在はジャカルタでの集中管理となりました。
そのため、申請から承認まで2か月程度、場合によっては3か月以上かかる場合があります。

 

Notifikasi(IMTA・労働許可)申請・取得

RPTKAが承認されたら、それに沿って外国人労働者(=就労ビザ取得者)個人の労働許可を取ります。

取得手続きは、必要書類を専用のサイトを通じてアップロードするだけです。
労働省にて、提出書類から審議をして労働許可を発行します。

必要書類に問題がなければ、一週間程度で労働許可は発行されるそうですが、長期休暇や業務の繁忙などにより1か月近くかかる場合もあります。

 

DPKTKA(外国人労働者雇用保証金)支払い

Notifikasi(労働許可)がおりたらDPKTKAを銀行に支払います。
DPKTKAとは、外国人を雇うことによりインドネシア人の就労機会が減少することに対しての補償金で外国人労働者一人当たり$1,200です。
このお金はインドネシア人の労働訓練に使われるそうです。

銀行発行のDPKTKA支払い証明書を専用サイトを通じてアップロードすれば、労働省から移民局にビザ申請者に労働許可を与えた旨連絡が行きます。
この期間は2~3日見ておけば充分です。

 

就労ビザ申請

DPKTKAを納めたらすぐに移民局に就労ビザ発給の申請を行います。
この申請も最近は専用のサイトからオンラインで行います。

移民局には労働省からビザ申請者に労働許可を与えた旨連絡が行っていますので、過去の犯罪歴など大きな問題がなければ2~3週間程度でテレックスビザが発行されます。
この時、エクスプレス料金を支払うと3日程度でテレックスビザの発給が可能となります。

 

テレックスビザ発行

テレックスビザとは、申請者にビザを与えてもいいという許可証です。
以前はテレックスで送られてきたのでテレックスビザと言っています。
現在はテレックスではなく、メールで送られてきます。

 

海外領事館で就労ビザ取得

テレックスビザが降りたら、インドネシア国外の領事館で就労ビザの発給を受けます。

領事館は日本、タイなど多くの国にありますが、一番近いシンガポールの領事館で取得してくるのが一般的です。
シンガポールにはビザエージェントがいますので、そこに依頼すれば1日で発給してもらえます。
ただし、朝10:30までに申請して、発給は夕方16:00頃になりますので、シンガポールに1泊する必要があります。

 

KITAS(暫時居住許可)申請・取得

海外の領事館で就労ビザを取得した後、バリ島に戻ったら一週間以内に移民局にKITASの申請をします。

KITASの申請後2週間から一か月後に、移民局事務所にて申請者の写真撮影とインタビューがあります。
インタビュー内容は、氏名、住所、会社名、役職など簡単なものです。

この写真撮影が終了したら、就業が可能となります。

写真撮影が終了したら、1~2日でKITAS発給されるはずですが、最近は数週間程度かかっています。

 

STM(所轄警察届出書)取得

KITASが発給されたら、地元警察に外国人労働者の到着を報告します。

この際、警察よりSTMという届出書が発行されます。

 

SKTT(居住地証明)取得

STMが発行されたら、SKTTの取得をします。
SKTTとは、外国人居住証明書で、各県単位での発行となります。

SKTTの申請はエージェントではなく、申請者本人がしなくてはいけません。
この申請・取得方法については別記事にまとめてありますので、ご覧ください。

SKTTの取得について

 

就労ビザ取得の費用と期間

就労ビザは、ビザ申請の前に労働省でのRPTKA承認や労働許可取得などの手続きがあるため、リタイアメントビザや婚姻ビザに比べ取得期間が長くなります。

RPTKAの申請・承認から、KITASの写真撮影が済むまで3か月から長い場合で半年程度かかる事があります。
また、すでにRPTKAが取れていたとしても、労働許可申請から写真撮影まで2か月程度かかります。

つまり、採用が決定してもビザ手続きなどに2か月から半年かかりますので、計画立てて採用、就職を考えなくてはいけません。

また、ビザの費用ですが、RPTKA申請からKITAS取得までエージェントに依頼すると約Rp10,000,000(8万円程度)かかります。
また、DPKTKAが$1,200、さらにシンガポールへの渡航費やシンガポールでのビザ取得費用などを合わせると25万円程度の費用が掛かります。

このように、長い期間と手間、高額な費用をかけて就労ビザを取得するのですから、就職してすぐに会社を辞められると大きな損害となります。
そのため、多くの企業では採用後1~2年以内の退職にはペナルティーを課しています。

 

就労ビザ以外に働くことができるビザ

バリ島で仕事をするには就労ビザの取得が必要と言いましたが、ある条件下では、就労ビザ以外のビザで仕事をすることができます

ビジネスビザ

ビジネスビザとは、買い付けや商談、会議などのためにバリ島に滞在するためのビザです。
業務内容は、商品の買い付けや、商談、会議と言った、インドネシア国内で所得が発生しない業務です。

バリ島内で雑貨や民芸品などを仕入れて、日本の本社に送り、賃金は日本でいただくといった買い付け業務での滞在などに利用されています。
しかし、業務範囲については明確な基準がないために、担当官によっては違法業務とみなされる場合があるので、このビザでの仕事はエージェントとの綿密な打ち合わせが必要です。
特に最近はビジネスビザでレストラン経営など違法的な業務従事者が多いため、かなり締め付けが厳しくなっているそうです。

 

婚姻ビザ

インドネシア人と結婚し、バリ島に婚姻ビザで滞在している外国人はパートナーの仕事を手伝うといった事に限り就労が許されています。

あくまで、パートナーの業務の手伝いですので、パートナーが関与していない業務はできませんし、給料をもらうこともできません。

 

まとめ

今回は、就労ビザに取得手順などについて説明しました。

内容を読んで頂ければ、就労ビザを取得るためには多くの手続きやお金が必要で、取得するまでにかなりの時間がかかる事が理解できたと思います。
バリ島で就職を検討している方は、ビザを取得する期間、どのように過ごすか、またその間の収入を度するのかをしっかりと検討しておいてください。
また、外国人を雇用する経営者も、スタッフ雇用の計画をしっかり立てておくようにしてください。

今回の記事作成において、以下リンク先の情報を参考にさせていただきました。
ご興味のある方はぜひ、ご一読ください。

スポンサードサーチ

スポンサードサーチ

スポンサードサーチ