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バリ島就労ビザ取得方法

2019年3月31日

バリ島就労ビザ取得方法

バリ島で仕事をするには、就労ビザ(ワーキングビザ)が必要です。
もし、就労ビザなしで仕事をし、報酬を受け取るとそれは違法就労となり、罰金や日本への強制送還となります。

よく日本のテレビで「警察24時!外国人違法就労者を摘発せよ!」なんて番組で、ビザを持たずに仕事をしている外国人が捕まるところを放送していますよね。
あそこまで酷いことにはなりませんが、入国管理局(イミグレ)の職員が来て、逮捕となります。

「就労ビザなしで仕事をすると逮捕されることは分かったけど、じゃあどうやって就労ビザを取得したらいいの?」
「就労ビザを取るには、何か条件があるの?」

はい、バリ島で仕事をするのでしたら、まずこんな疑問が浮かびますよね。

「知り合いの人が、就労ビザ簡単に取れるよ、なんて言ってたけど、本当?」
「ビザでトラブって、大変な目にあった、なんて話も聞くけど、大丈夫?」

就労ビザ取得は規制も多く、お金もかかるので、多くのトラブルや、詐欺話が今でも多く発生しております。
こんな詐欺話やトラブルに巻き込まれないためには、就労ビザに関する正しい知識が必要です。

今回は、バリ島で働くために必要な就労ビザを取得するための条件や取得方法、さらに就労ビザがなくても仕事ができるのか?とちょっと突っ込んだところまでご紹介したいと思います。

専門的な用語や難しい話が出てきますが、なるべくわかりやすいように説明しますので、最後までついてきてください。

注意:本記事の中でお金の話が出てきますが、わかりやすいように日本円で説明しています。その際、為替レートは1円=Rp120で計算しています(1億ルピアが80万円になる計算です)

就労ビザは会社への就職が大前提

就労ビザは会社への就職が大前提

インドネシアは、外国人の個人事業は認めておりません

どういうことかというと、外国人が一人で、好きに仕事をすることはできないのです。
会社組織に属していなければ、就労ビザを取ることはできないのです。

「バリ島で知り合った現地の友達が会社を持ってるって言ってたから、彼に雇ってもらえばいいじゃん!

ところが、次のような会社でなければ外国人を雇うことはできないのです。

  • インドネシア人の会社(PTローカルといいます)ならば最低資本金が800万円以上
  • 外国人資本の会社(PMAといいます)ならば最低資本金が8000万円以上

つまり、外国人を雇うには、かなり大きな会社でなければ外国人は雇えないという事です。

「う~ん、友人の会社はそんなに大きな会社じゃないし・・・
他に就職できそうな会社は見つからないしなぁ

そうだ!自分で会社を作ればいいんだ!!

起業して就労ビザを取る

起業して就労ビザを取る

外国人が起業して、自分の会社を作り、そこの取締役として就労ビザを取ることは、可能です。
実際、そのようにしてビザを取り働いている人はたくさんいます。

ところが、先に説明したように、外国人資本の会社は最低資本が8,000万円必要です。
土地や建物、株券なども資本に含まれますので、現金で8,000万円そろえる必要はありませんが、最低振り込み資本金といって、最低でも銀行口座に2,000万円以上のお金がないと、会社をつくることができません。

日本で事業を立ち上げているのであれば、資本金を準備することはできるかもしれませんが、全くの個人が8,000万円以上の資本、2,000万円以上の預金をするのは、ちょっと不可能と言えるでしょう。

こちらの記事に、会社資本金についての詳細な記述がありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

バリ島で起業、費用(資本金)はいくらかかるのか? – バリ島移住物語

「でも、実際バリ島でレストランを持っていたり、小さなホテルやヴィラを経営しているって人がいるけど、彼らはどうしているの?」

就労ビザなしで仕事をする方法

就労ビザなしで仕事をする方法

バリ島で仕事をするには就労ビザが必要と最初に説明しましたが、実際就労ビザなしで仕事をしている人もいます
どうやって、就労ビザなしで仕事をしているのか、その方法を説明します。

婚姻ビザ

インドネシア人と結婚し、婚姻ビザを取得したた外国人は、結婚相手の仕事を手伝うことができる、というルールがあります。
ただし、正式な法律ではなく、お目こぼし的なルールになります。

このルールには決まりがあります。

まず、結婚相手の仕事の手伝いであること。
親戚や友人の仕事を手伝うという事はできません。必ず、結婚相手の仕事の手伝いに限ります。

また、給料はもらえません。
お手伝いですから、給料をもらうことはできないのです。
それと、実務的な仕事もNGとされています。

例として、結婚相手の経営するレストランのマネージメントやマーケティングの仕事を手伝うとか、結婚相手の経営するツアー会社のWeb担当を手伝うといった仕事になります。

ビジネスビザで働く

ビジネスビザとは、インドネシア国内で利益が発生しないお仕事をするためのビザと考えてください。

例えば、バリ島の民芸品を買い付けて、日本の本社に送る買い付けの仕事や、将来バリ島に支社を作るための調査、交渉をするといったかなり限定された仕事になります。

また、賃金(収入)は、インドネシアで受け取ることはできません。
本社から日本の口座に振り込みという形になります。

ビジネスビザは、最長半年間滞在できるシングルビジネスビザと、有効期限が1年間のマルチビジネスビザがあります。

マルチの方が1年間使えるので、便利かと思うかもしれませんが、マルチビジネスでの最長滞在期間は2か月です。
2か月たったら、いったん国外に出国しなくてはいけません。
ただし、有効期限(1年間)の間なら、何度も使えるので、再入国時に再度ビザを取得する必要はありません。

シングルビジネスビザは最長で6か月の滞在できますが、1回でも国外に出国したら、そこでビザは破棄となります。
マルチがいいのか、シングルがいいのかは、仕事の内容、業務形態によってケースバイケースでしょう。

ビジネスビザは適応される業種や業務内容がかなり限定されます。
仕事内容や期間によってはビザが取れないことがあるので、ビザエージェントなど専門家に相談して取得するようにしましょう。

バリ人名義でお店を出す

はっきり言って、この方法は違法行為スレスレで、かなりリスクがあることを承知しておいてください。
このブログでは、この方法はお勧めしません。今回は詐欺やトラブルに巻き込まれないための情報としてお知らせします。

あなたが、お金を出して、インドネシア人にレストランやお宿などお店を出させる方法です。
この方法は、実際お金を出しているのは日本人ですが、営業許可などはすべてインドネシア人になります。
つまり、法律上、オーナーはインドネシア人であり、あなたは影のオーナーです。

ここで注意してほしいのが、外国人が出資するとPMA(外資企業)となってしまい、多額の資本金が必要となります。
そのため、この方法では、インドネシア人がすべて出資したという事にします。
外国人が出資していることがばれたら、法律違反となりますから、あなたが出資していることはくれぐれも秘密にしなくてはいけません。

また、あなたはそのお店にお客としていくことはできますが、経営者として行くことはできません。
もし、打ち合わせや会議が必要となっても、お店以外の場所(ホテルやレストランなど)で秘密裏に行わなくてはいけません。
せいぜい、日本の友人に「このレストランはボクのお店なんだ」と自慢するくらいです。

実はこの方法でレストランやお宿を経営している外国人が大変多くいるのです。

もちろん、この方法では就労ビザは取れません
バリ島に来るときは、観光ビザやソシアルビザでの滞在となります。

そして、これがよく言われる乗っ取りの原因になるのです。

あなたがオーナーでも、法律上はインドネシア人がオーナーとなっています。
ですので、インドネシア人が裏切って、お店を乗っ取ることは簡単にできてしまうのです。
もちろん、裁判になっても法律上はあなたは出資者ではないし、あなたが出資しているという事がばれたら、今度はあなたが別の罪に問われるのです。

最近は、乗っ取りを防ぐために、ノタリス(行政書士)に依頼して、いろいろな契約を結んでインドネシア人が勝手に経営しないように規制をかけているそうです。

「はぁ、就労ビザを取るのって、大変なんだなぁ・・・」

はい、そうですね。
観光や婚姻、リタイアと言ったビザは取得はそれほど難しいものではありませんが、就労ビザは自国民の就労の確保や外国資本の参入規制、自国利益の海外流出規制といった政治の課題があるため、とても厳しい規制がかけられています。
しかし、基本的にはちゃんとした会社に就職し、一定の条件をクリアーすれば就労ビザは取得できます。

ここから先は、資本金の問題をクリアーした、しっかりした会社に就職できたという前提で、就労ビザ取得に必要な書類や、取得の手順等について説明していきます。
就労ビザの取得は、あなた個人で行うのではなく、就職した会社が主体的に行うものです。
ですので、書類や手順は会社から指示されたとおりに行えばいいのですが、安心してビザ取得ができるよう、常識として知っておいてください。

ちょっと、難しい言葉や、ややこしい説明がありますが、なるべくわかりやすいように説明しますから、しっかりと付いてきてください。

就労ビザ取得に必要な書類

就労ビザ取得に必要な書類

以下の書類は就労ビザ取得のために、あなたが準備しなくてはいけない書類です。
中には、日本に戻らなくては手に入らないものもありますので、バリ島移住の前に入手しておくといいでしょう。

  • 英文履歴書
  • 最終学歴卒業証書(英文)
  • ワーキングリファランス(英文)
  • 生命保険証書(英文)
  • パスポートのコピー
  • ドミシリ

英文履歴書

英文での履歴書になります。
記載内容は、氏名、生年月日、住所、連絡先、最終学歴、勤務経験、そして所有するスキルや資格となります。
英文履歴書の書き方やフォーマットは、決まりはありません。
ネットで探したもので結構ですので、バリ島で働きたいと思ったら、まず最初に作ってみましょう。

最終学歴卒業証書(英文)

インドネシアは日本以上に学歴社会です。
どんな学校のどんな学部を出たのかが重要視されますので、最終学歴の卒業証明書は日本出国前に取っておきましょう。
このばあい、英文での証明書が必要ですが、一般的な大学、短大でしたら希望すれば英文の証明書を作ってくれます。

ワーキングリファランス(英文)

ちょっとなじみがない書類ですね。
就業ビザを取るためには、5年以上の実務経験が必要です。そのため、実務経験を証明するための書類です。

書類は、前職場からの推薦状の形式をとっています。
前職場から推薦状をもらうのは難しいと思いますので、これは就職する会社とよく相談して、どのようにするのか決めたらいいでしょう。

生命保険証書(英文)

海外旅行保険でもいいので、生命保険の保険証コピーが必要です。
できたら英文が望ましいのですが、英文の保険証がない場合は、記載内容を自分で英訳した書類を添付しても構いません。

パスポートのコピー

自分のパスポート全ページのコピーが必要です。
コピーだけですので、これは難しくないと思います。

ドミシリ

バリ島での在住証明書で、住んでいるところのバンジャール(町内会)が発行してくれます。
住んでいる家の大家さんなどに相談して取ってください。

まだ日本に在住でバリ島には住んでいないという方は、就職する会社に相談してください。
会社側で事前にアパートを準備して、そこの住所のドミシリを取る場合もあります。

なんとか、必要書類が準備できたら、次はいよいよ就労ビザ取得手続きです。
以下に手続きについて流れを説明しますが、この手続きはほとんどが会社並びにエージェントが行います。
しかし中には、あなたに動いてもらうこともありますので、全体の流れを把握しておいてください。

就労ビザ取得の手順

就労ビザ取得の手順

就労ビザ取得は以下の順番で手続きを行っていきます。
注意)本来はこれ以上に提出する書類はありますが、一部割愛しております。

  • RPTKA(外国人労働者雇用計画書)提出・承認
  • Notifikasi(IMTA・労働許可)取得
  • DPKTKA(外国人労働者雇用保証金)支払い
  • テレックスビザ発行
  • 就労ビザ取得
  • ITAS(KITAS・暫時居住許可)取得
  • STM(所轄警察届出書)取得
  • SKTT(居住地証明)取得

RPTKA(外国人労働者雇用計画書)提出・承認

RPTKAは、会社が雇う外国人従業員の業務内容、人数の計画書です。
この計画書を労働省に提出し、会社の規模やインドネシア人の雇用状況などを基に判断し労働大臣名で許可を与えます。
会社はこの計画書以上の外国人労働者を雇うことはできません。

Notifikasi(IMTA・労働許可)取得

許可されたRPTKAに沿って、個々の外国人労働者の労働許可を取ります。
労働許可証は以前はIMTAと呼ばれていましたが、最近は法改正によりNotifikasiと呼ばれています。
名称が変わっただけで内容はほとんど同じです。

DPK-TKA(外国人労働者雇用補償金)支払い

Notifikasiが下りたら、DPK-TKAを銀行経由で支払います。
このDPK-TKAは外国人を雇うことにより、就労機会を逸したインドネシア人のための補償金で、外国人労働者1名あたり米ドルで1200ドル支払います。

DPK-TKAの支払いができたら、移民局に就労ビザの発給を申請します。

テレックスビザ発行

就労ビザの発給が認められたら、発給する外国の大使館よりテレックスビザが送られてきます。
これは、ビザ発給を許可するといった許可証になります。

ビザはインドネシアの移民局が発行するのではなく、国外にあるインドネシア大使館が発行します。
ですので、ビザ申請は国外のインドネシア大使館に行います。

就労ビザ取得

就労ビザを受け取る外国人(つまり、あなた)が、発行する海外の大使館に行き、就労ビザを受け取ります。
エージェントや移動時間などの都合により、シンガポールの大使館に申請する会社が多いです。

就労ビザを受け取ったら、バリ島に戻り入国します。

ビザを受け取りましたので、これで手続きは終了・・・
という事ではなく、まだ手続きは続きます。

ITAS(KITAS・暫時居住許可)取得

就労ビザをもってバリ島に戻ってきたら、すぐにバリ島の移民局にITAS(KITAS)を申請します。

ITASとは、居住許可のことで、日本でいう在留許可と同じと考えていただいて結構です。

実は就労ビザは最長で30日間しかいられません。
ITASを取ることにより、1年間の滞在が可能となります。
またITASは延長が4回でき、最長5年間滞在ができます。

ITASは在住許可でKITASは在住許可証となります。
現在はe-KITASと言って、すべてオンライン処理となっているので、KITASという証書はなくなりましたが、昔からの習慣で在住許可のことをKITASと呼んでいます。

現在ITASはデンパサールにある移民局で取得し、発行まで2週間程度時間がかかっていますが、将来は就労ビザを取得し、バリ島に入国した際、空港の入国管理事務所で発行手続きを行い、即時発行となるそうです。
まだシステムが稼働していませんが、早くそのようになってくれるといいですね。

ITAS(KITAS)については以下の記事でも紹介していますのでより詳しく知りたい方はご覧ください。

KITAS取得方法や取得意義などについて

STM(所轄警察届出書)取得

ITASが取れたら、居住エリアの警察に届け出をします。
外国人が所轄エリアに長期滞在をすることを報告するためです。

SKTT(居住地証明)取得

最後に、居住県の住民局に居住の開始を報告します。
報告が終わると、SKTTという書類が発行されます。

SKTTの取得などについては以下の記事で詳しく説明しておりますので、こちらも併せてご覧ください。

SKTTの取得について – バリ島移住物語

オーナービザ

オーナービザ

バリ島でオーナービザというビザを聞いたことがあるかもしれません。
オーナービザとは正式には投資家ビザ(Investor VISA)と言って、外資企業に投資をして取締役になっている方用のビザです。

このビザは、取締役の外国人に発給されるビザで、KITASも取得できます。

ただし、このビザを取得するには

  • 外資企業(PMA)の取締役もしくは監査役で個人の投資金額が800万円以上必要
  • このビザを取得する外国人はRPTKAの申請・承認、DPK-TKAの支払いは必要ない
  • 取締役の業務に規定されていない業務をする場合は就労ビザの取得が必要

といった、規制があります。

まとめ

今回は就労ビザ取得の方法についてご紹介しました。

就労ビザを取得するには、インドネシア籍の会社に就職するのが大前提です。
もし、自分で会社を興すのであれば、資本金8,000万円以上の大企業でなくてはならない。

と、外国人が働くのに、大変厳しい条件が付けられています。

しかし、ちゃんと条件をクリアーできれば、就労ビザが取得でき、ITAS取得により最長5年間の滞在が許可されます。

大変なプロセスや条件がありますが、頑張って取得を目指してください。

今回の記事作成において、以下リンク先の情報を参考にさせていただきました。
ご興味のある方はぜひ、ご一読ください。

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