バリ島は永住権が取れるのか?取れたら何ができるのか?

ビザ・諸手続き

バリ島の永住権取得

バリ島の永住権を取りたい。
永住権があれば、バリ島で一生暮らしていける。
仕事も自由にできるはず!

海外の永住権と言えば、アメリカのグリーンカードが有名ですよね。
グリーンカードを取得すれば、アメリカ合衆国への入出国、滞在、そして仕事の自由が保障されます。
つまり、永住権を取れば、地元の人と同じように生活ができると考えてもいいですね。

では、バリ島にも永住権はあるのでしょうか?
バリ島も永住権を取れば、アメリカのように地元の人と同じように暮らすことができるのでしょうか?

結論を言いますと、バリ島には永住権というものはありませんが、それに近い制度があります。
この制度により、永久にバリ島に住むことはできますが、仕事の自由はありません

私は、2008年からバリ島に住んでいます。
会社でスタッフのビザ手配などを担当していますから、他の方よりバリ島のビザ制度、在住制度については詳しいと思っています。

そんな私が、今回このバリ島の永住権について、どんなことができるのか、取得する条件は何なのか、と言った事について解説をいたします。

この記事を読んで頂ければバリ島の永住権について詳細がわかります。
そして、永住権を取りたいと考えている方、本当に取る必要があるのか、検討していただきたいと思います。

バリ島の永住権とはKITAP Unlimitedの事

リタイアメントビザで生活

バリ島には永住権という制度ははありません。
しかし、KITAP Unlimitedというそれに近い制度があります。

KITAP Unlimitedとは永久に使用できるKITAP

KITAP Unlimitedとは、その名の通り、永久(Unlimited)に使えるKITAPです。

KITAPとは、居住許可の事で通常は5年という期間限定です。
しかし、このKITAP Unlimitedは、その5年という期間限定を無期限にしたもの。
無期限に使える居住許可、という事で永住権と言われています。

ただし、無期限KITAPですので、有効期限以外の条件はKITAPと同じです。
では、そのKITAPとはどういうものか、説明します。

KITAPとは5年間使える居住許可

KITAPとは、5年限定の居住許可です。
5年たったら、居住権は消滅し、再度手続きをしてKITAPを取得しなくてはいけません。

また、KITAPは、あくまで居住権であって、仕事をするための許可ではないのです。
仕事をするためには、労働許可を取る必要があります。

KITASとは1年限定の居住許可

KITAPの他にKITASという許可があります。
KITASは1年限定の居住許可です。

KITASは1年限定ですが、延長手続きをすれば最長で5年間居住できます。
5年たったら、またKITASを取り直しとなります。

KITASとKITAPの違いですが、使用できる年数が違うこと以外に大きな違いはありません。
細かい点でいろいろ違いはありますが、バリ島で生活するうえで大きな違いはないでしょう。
毎年の更新手続きが必要か、不要かの違いと言っても差し支えないかもしれないですね。

KITAP Unlimitedは『永住権』と言われるが、単に無期限で使える居住許可という事を覚えておきましょう。

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KITAP Unlimitedでできる事、できない事

バリ島での就労
バリ島の永住権とはKITAP Unlimitedという、無期限で使えるKITAPである事は理解していただけたでしょうか?
無期限で使えるKITAPですので、有効期間が無期限になるだけで、できる事はKITAPと変わりません。
では、KITAPならびにKITAP Unlimitedでできる事、できない事な何かについて解説します。

できる事

  • バリ島内に居住すること
  • 土地を購入すること
  • 車やバイクの免許の取得
  • KTP(IDカード)の発行

バリ島内に居住すること
先ほども説明したように、KITAPならば5年間、KITAP Unlimitedなら無期限でバリ島(およびインドネシア)内に住むことができます。

土地を購入すること
バリ島では、外国人は土地を所有することはできません。
しかし、KITAS,KITAP,KITAP Unlimitedがあれば、80年間の使用権を持つことができます。
使用権とは、その土地を自由に使うことができる権利で、所有権とは違いますが、ほぼ所有していると同じことになります。

この使用権については以下の記事で詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。

バリ島で土地、家、ヴィラの購入方法をなるべくカンタンに説明

車やバイクの免許の取得
以前は、旅行者でも免許は取得できましたが、現在はできません。
免許の取得はKITAS,KITAP,KITAP Unlimitedが必要です。
免許取得方法は、以下の記事に詳しく載せていますので、ご覧ください。

バリ島バイク免許取得手続き(新規取得編)

KTPの発行
KTPとは、インドネシアの身分証明書で17歳以上のインドネシア国民なら全員持っています。
KITAPおよびKITAP Unlimitedがあれば、このKTPを作ることができます。
ただ、外国人はパスポートが身分証明書の代わりになりますので、KTPを取得する意義というのは、それほどないかもしれませんね。

できない事

  • 仕事をする事
  • 自由に入出国すること
  • 選挙権

仕事をする事
KITAPやKITAP Unlimitedを持っていたからといっても、自由に仕事をすることはできません。
仕事をするには、労働許可が必要です。
労働省に申請をして、労働許可を取らなければ、違法就労になります。

この後、KITAPが取れる条件に付いて説明しますが、就労ビザではKITAPは取れません。
KITAPが取れる、インベスタビザ、リタイアメントビザでは労働許可は降りません。
つまり、KITAP Unlimitedだけでは仕事ができないと考えていいと思います。

注意:インベスタビザで仕事ができるのでは?と考えられた方もいると思います。
インベスタビザとは投資家ビザの事で、投資家や会社経営者に与えられるビザです。
基本的に、投資家や会社経営者は労働はしないという考え方になります。

婚姻ビザ(家族ビザ)保有者は、労働許可が降りるそうです。
ただ、勘違いしてほしくないのは、婚姻ビザさえあれば仕事ができるという事ではありません。
ビザ、KITAS、KITAPを持っていても、必ず労働許可を取得してください。

自由に入出国すること
KITAP Unlimitedを持っていても、自由に入出国はできません。
入出国するには、マルチプル・リエントリー・パーミット(再入国許可)という許可を取らなくてはいけません。

選挙権
KITAP Unlimitedを持っていても、選挙に立候補することはできません。
また、本来は、選挙権(投票権)もないはずなのですが、地区によってはKITAPがあれば投票もできるそうです。

KITAP Unlimitedは、無期限でバリ島に住むことはできますが、職業や入出国の自由はないので、アメリカの永住権とはちょっと違うという事を理解してください。

KITAP Unlimitedが取れる条件

パスポート
アメリカの永住権とはちょっと違いますが、無期限でバリ島に住めるKITAP Unlimited.
その取得条件を説明します。

KITAS,KITAPで8年滞在

KITAP Unlimitedは、いきなり取ることはできません。
まず、KITASを取って3年以上滞在します。
3年間滞在したら、KITAPを申請することができます。

KITAPを取って、5年間滞在したら、初めてKITAP Unlimitedの申請ができます。

つまり、KITASで3年、KITAPで5年、合計8年以上バリ島に滞在しなければKITAP Unlimitedは取得できません。

学生ビザや就労ビザではKITAPは取れません

KITAPを取ることができるのは、以下のビザを取得した人だけです。

  • 婚姻ビザ(インドネシア人と結婚した人)
  • インベスタビザ(投資家や会社経営者)
  • リタイアメントビザ

学生ビザや就労ビザではKITAPは取れません。
KITAPが取れないということは、KITAP Unlimitedは取れないという事です。

KITAP Unlimitedは、インドネシア人と結婚した人、インドネシアの会社経営者(投資家)、リタイアメントの方しか取れないと考えていいでしょう。

バリ島の永住権は取る価値があるのか?

アメリカの永住権に比べて、制限が多いバリ島の永住権・KITAP Unlimitedですが、取る価値はあるのでしょうか?

バリ島内でKITAP Unlimitedを所有している方は大半が婚姻ビザの方です。
バリ島でインドネシア人と結婚して、ずっとバリ島で暮らしていく方は、無期限で居住ができるKITAP Unlimitedがあると便利ですよね。
子供や家族の事を考えたら、永住権は欲しいと思います。

インベスタビザの方はどうでしょうか?
ずっと、バリ島で会社経営やビジネスをしていくのなら永住権は便利ですよね。
ただ、バリ島だけでなく、日本や他の国を飛び歩くような経営者、投資家でしたら、あまり必要はないようです。
バリ島の滞在が短期間の方は、観光ビザなどで入出国を繰り返しているようです。

ちなみに、インベスタビザでのKITAP,KITAP Unlimited発給ですが、インドネシアへの投資を加速したいという国の思惑によって実現したそうです。
投資家の便宜を図るといった理由ではないようですね。

リタイアメントビザの方はどうでしょうか?
以前、リタイアメントの方にお話を伺ったら、余命の事を考えたら必要ないとのことでした。
リタイアメントビザが取れる55歳からずっと滞在していたとしても、KITAP Unlimitedが取れるのが63歳
そこから永住権をとっても、そんなに長生きできるかどうか・・・
という事で、積極的に取る方は少ないようです。

以上の事から、婚姻ビザ以外の方は、積極的にKITAP Unlimitedを取ろうという方はいらっしゃらないようですね。

ちなみに、ジャカルタのビザエージェントにKITAP Unlimitedの事を聞いたら、そんなものは無いとの回答でした。
どうも、バリ島独自の制度のようですね。

近隣諸国の永住権

という事で、バリ島の永住権、KITAP Unlimitedについて説明をしてきました。
意外と期待はずれだったでしょうか?

最後に、バリ島近隣諸国の永住権についても調べてみました。
バリ島の永住権とも比較し、将来の移住先選定の参考にしてください。

フィリピンの永住権

フィリピンにはクオータービザという永住が可能なビザ制度があります。

このビザは、取得条件や継続条件がすごく緩いので世界で一番取りやすい永住権と言われています。
フィリピン国内の永久的な滞在はもちろん、就労も可能。
このような便利なビザ制度なので人気が高く、また1カ国当たりの1年での発行数量の制限もあるため競争率はとても高いという事です。

マレーシアの永住権

マレーシアには、永住権という制度はありません。
ただし、MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)という制度があり、10年という期限付きではありませんが長期滞在が可能なビザがあります。

このMM2Hは、取得年齢の制限はなし。
しかし、財産証明と安定した収入証明が必要という事で、かなりの預貯金と収入がないと取得するのは難しいようです。

タイの永住権

タイには永住権制度があります。
ただし、とても敷居が高い。

まず、1年間に1カ国100名という人数制限があります。
また、婚姻ビザや就労ビザ、投資ビザでなければ取れず、永住権があっても就労するには労働許可を別に取る必要があるそうです。

ベトナムの永住権

ベトナムにも永住権はありますが、こちらも取得条件がとても難しのです。

ベトナムの発展に寄与して政府から認められた外国人
ベトナム人と婚姻関係にある外国人
このような条件をクリアーしないと永住権は取れません。

カンボジアの永住権

カンボジアには長期滞在ビザやリタイアメントビザ制度はありますが、永住権という制度はないです。
マラソンで注目を集めた、ねこひろし氏はカンボジア国籍になっている、つまり帰化しているので永住権として滞在しているわけではありません。

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