
この記事を読むと、バリ島で一人暮らしをする単身移住者が、緊急連絡先リストなど、事前にしておくべき具体的な備えについてわかります。
パートナーや家族がいない現地での生活に「もし動けなくなったらどうしよう」といった不安をお持ちの方は、記事を読んで現地のリアルな事情を正しく理解し、安心なセーフティネットの構築と万が一への備えを実現しましょう。
常夏の楽園であるバリ島での暮らしは魅力的ですが、単身での移住生活には日本とは異なるリスクが常に潜んでいます。
特に40代以上の一人暮らしでは、突発的な体調不良やトラブルが起きた際の不安は計り知れません。
ガイドブックに載っている公的な番号だけでは、言葉の壁や現地のシステム上、いざという時に機能しないケースもあり本当に安心することはできません。
そこで今回は、単身移住者が安心して移住生活を送れるように、万一の時のための準備事項や役立つ防衛術を解説します。
しっかりとした準備をして不安を払しょくし楽しく充実したバリ島移住生活を送りましょう。
目次
バリ島の一人暮らしで知っておくべき現地のリアル
気ままな単身移住は楽しいものですが、やはり万一のことを考えると不安が先立ちます。
ここでは、単身移住者の現地でのリアルな現状を紹介します。
自由の裏返しにある不安。40代・50代からの単身移住者がふと感じる「もしも」の瞬間
パートナーや家族を伴わない「単身移住」は、誰にも気兼ねのない自由な時間を満喫できるのが最大の魅力。
しかし、ふとした瞬間に強い不安に襲われることがあります。
「もし、夜中に突然激しい腹痛に襲われたら?」
「バイクで事故に遭って、意識を失ってしまったら?」
特に40代や50代以降の移住では、若い頃には気にならなかった健康面の不安が現実味を帯びてきます。
近くに頼れる家族がいない一人暮らしだからこそ、こうした「もしもの事態」への不安は、放置すると日々の生活に暗い影を落としかねません。
ちょっとネガティブな話ですが…
夜中に心臓発作で倒れ、助けてくれる人もおらず、数日後腐敗し始めた状態で発見された。
長年バリ島で移住生活を送っていると、こんな話聞くことがあります。
「孤独死」は都会だけで起こるわけではないんですね…
実はあてにならない?現地の警察・救急車・消防署のリアルなインフラ事情
日本の感覚のままでいると、緊急時にはまず「警察や救急車、消防署」に電話すればいいと思いがちです。
しかし、バリ島に長く暮らしていると痛感させられるのが、「現地の公的な緊急通報インフラは、あまりあてにならない」という厳しい現実。
いざという時に公的な救急車を呼ぼうとしても、電話が繋がりにくかったり、場所の特定に時間がかかったり、最悪の場合はなかなか到着しないケースも珍しくありません。
また、英語やインドネシア語が十分に話せなければ、状況を正確に伝えることすら困難です。
バリ島の一人暮らしにおいて、日本の110番や119番のような感覚で公的機関をあてにするのは非常に危険だと言わざるを得ません。
単身者が最優先で登録すべき「本当の緊急連絡先」
公的機関があてにならないのなら、どうしたらいいのでしょうか?
その一つの回答を紹介します。
日本語が通じるかかりつけの病院を作ろう
では、公的インフラがあてにならないバリ島で、私たち単身者は誰を頼ればいいのでしょうか。
その答えは、「日本語が通じ、日本人対応の実績が豊富な総合病院」です。
バリ島内で日本語が通じる、日本人担当医者がいる病院を紹介します。
Kasih Ibu Hospital(カシイブ病院)
ローカルにも広く知られる総合病院で、日本人の受け入れ態勢が整っています。デンパサールやウブドの近くサバ、ジンバラン、タバナンなどに展開しており、アクセスしやすいのが特徴です。
公式サイト https://jp.kih.co.id/
Instagram:https://www.instagram.com/kih_japan/
24時間緊急コールセンター:+62361 300 3030
日本人スタッフへの連絡先
LINE ID : hiromibali9
WhatsApp:+6281 338 786 919
Email:hiromi.shimada@kih.co.id
BIMC Hospital(ビーアイエムシー病院)
クタやヌサドゥアにあり、外国人観光客や在住者の利用が非常に多いモダンな総合病院。医療レベルの高さに定評があります。
ホームページ:https://bimcbali.com/bimc-%E7%97%85%E9%99%A2
日本人スタッフへの連絡先
LINE ID:bimcnusadua
WhatsApp:+628113999755
Email:japan@bimcbali.com
病院の「日本人担当者」の連絡先をスマホに常備しておこう
これらの病院が優れているのは、設備だけでなく「日本人コーディネーター(担当者)」が在籍している点です。
体調が急変してパニックになっている時、慣れない外国語で症状を説明するのは不可能です。
そんな時、頼りになるのが日本人コーディネーターですね。
病院の代表番号ではなく、日本人コーディネーターの直通連絡先(電話番号やWhatsApp、LINE)を日頃からしっかりと確保し、スマートフォンに登録しておくことが命綱になります。
彼らは医療通訳だけでなく、保険の手続きや受け入れの準備までスムーズに手配してくれます。
「何かあったら、まずこの人に連絡する」という顔の見える担当者を持っておくことこそが、単身移住者にとって最大の安心材料です。
最後の砦!在デンパサール日本国総領事館の連絡先とできること
医療面での緊急連絡先と並んで、絶対に登録しておくべきなのが「在デンパサール日本国総領事館」です。
総領事館は、事件や事故、大規模な災害に巻き込まれた際や、パスポートの紛失、現地での死亡事故といった重大事態において、日本の家族への連絡や法的な手続きのサポートを行ってくれる「最後の砦」。
直接病気の治療をしてくれるわけではありませんが、孤立無援になりがちな単身移住者にとって、国としてのサポート窓口を把握しておくことは必須の防衛策と言えます。
在デンパサール日本総領事館
公式サイトURL:https://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
代表電話番号:+62-361-227628
メールアドレス:denpasar@dp.mofa.go.jp
電話をすると、インドネシア人スタッフが出ますが「日本人です」と言えば日本語がわかるスタッフに変わってもらえます。
孤独な状況を作らない!現地の「助けてくれる人」ネットワークの作り方
病院や領事館の連絡先が分かっていても、すぐに対応はできません。
やはり頼れるのは身近にいる現地の仲間です。
一番近くにいる救世主。ヴィラの大家さんやスタッフと良好な関係を築く
遠くの親戚より近くの他人、とはよく言ったもの。
バリ島の一人暮らしで最も身近にいる存在は、あなたが住んでいるアパートやヴィラの大家さん、あるいはセキュリティスタッフです。
日頃から笑顔で挨拶を交わし、ちょっとしたお土産を渡すなどして、良好な関係を築いておきましょう。
「今朝は、あの日本人の姿を見かけないな」と異変に気づいてもらえる関係性を作っておくこと、そして彼らの連絡先を知っておくことが、いざという時の初期対応を大きく左右します。
もちろん、彼らの電話番号はスマホに登録!
苦しい中、スマホで助けを求めることができます。
いざという時に家に入ってもらえる、信頼できる友人・知人を現地に数人持つ
もし自宅のベッドから起き上がれなくなった時、外から鍵を開けて入ってきてくれる人が必要です。
バリ島在住の日本人の友人や、信頼できるローカルの知人を最低でも2〜3人は確保しておきましょう。
とりあえず、大家さんにお願いして病院に運んでもらって手当をしてもらった。
でもしばらく入院となったとき、着替えなど必要なものを持ってきてもらったり、いろいろ手伝ってもらわなくてはいけません。
そんな時、快く助けてくれる日本人の友人は大切ですよ。
お互いに「もしもの時はよろしく」と声を掛け合える関係を作っておくことが、単身移住の孤独と不安を和らげてくれます。
スマホがロックされていても安心。他人があなたの緊急連絡先を確認できる設定
万が一、外出先などで意識を失って倒れてしまった場合、周囲の人があなたの身元や緊急連絡先を調べようとします。
しかし、スマートフォンの画面がロックされていると、誰にも連絡が取れません。
そこで必ず設定しておきたいのが、スマホの「緊急情報(メディカルID)」機能です。
iPhoneやAndroidには、画面をロックしたままでも、救急隊員や他人が「緊急連絡先」や「血液型・持病」を確認できるシステムが標準搭載されています。
ここに、先述した「病院の日本人担当者」や「現地の信頼できる友人」の番号を登録しておきましょう。
今すぐできる最も効果的な防衛術の一つです。
あと、私は財布の中に連絡先や医療保険の保険証、パスポートのコピーなどを入れています。
万一意識が無くても、周りの方が財布を調べて必要な連絡を取ってくれます。
「え!勝手に財布を調べられるの?」なんて思われるかもしれませんが、急を争う非常事態。
そのくらいは覚悟しておきましょう。
頼れるものはやっぱりご近所さん
以前、私は早朝の散歩中、バイクにぶつけられ、ケガをしました。
ぶつかった衝撃で地面に倒れ脳震盪を起こしたようで、しばらく意識はありませんでした。
それでも、近くの方が安全な場所に運んでくれて、しばらくしたら大家さんも駆けつけてくれました。
なぜ、私がけがをしたことを大家さんはわかっていたのか?
後日聞いたら近所の人が大家さんに連絡してくれたとのこと。
本当に、ありがたかったです。
やはり日ごろから、ご近所さんと良好な関係を築いていたからだと実感しましたよ。
【一歩進んだ備え】もしもの時に慌てないための、単身者の「終活」と意思表示
特にシニア層の方にとって「終活」は身近な問題。
万一、バリ島で命を落としてしまったら?
そうなったときに周りに迷惑をかけないためにも「終活」は大切なことなんですよ。
日本の家族への連絡ルートの確保と、エンディングノートの活用
単身移住者が考えておくべき究極の「もしも」は、命を落とした時のことです。
日本の家族には、自分がバリ島のどこに住んでいて、現地では誰と繋がりがあるのか、最低限の情報を共有していますか?
万が一の際に家族が迷わないよう、現地の資産(銀行口座など)や、ヴィラの契約内容、交友関係などをまとめた「エンディングノート」を作成し、日本側からもアクセスできるようにしておくことが大切です。
財産や身の回りの整理、万が一の意思表示をまとめておくことの大切さ
元気なうちから「終活」なんて早すぎる、と思うかもしれません。
しかし、海外での一人暮らしだからこそ、自分の身の回りを整理し、延命治療の希望や万が一の際の手続きについての意思を明確にしておくことは、残される日本の家族や現地の友人に対する最大の思いやりです。
以前、私の友人が心臓発作で不幸にもなくなってしまいました。
その時、残された家族が困ったことが、ネットのパスワード。
銀行や仕事関係の資料などのログインパスワードがわからず、一苦労したと聞いています。
万一の時身内の方が対応できるように、準備しておくことは大切ですね。
さらに具体的な現地の終活の進め方や、万が一亡くなってしまった場合の手続きの流れについては、以前に書いたこちらの記事「海外移住終活ガイド」で詳しく解説しています。
今回の連絡先リストの準備と合わせて、ぜひ一度目を通し、一歩進んだ安心を手に入れてみてください。
まとめ:正しい準備が、バリ島での自由な一人暮らしを支える
パートナーも家族もいないバリ島での単身生活は、自由で素晴らしい反面、体調を崩した時などの不安がつきまといます。
しかし、
- 日ごろから頼りにできるかかりつけの病院を決めて、そこの連絡先を確保する
- 大家さんや現地の友人と顔の見える関係を作っておく
- スマホの緊急情報設定や、万が一の終活の準備をしておく
これらを実行するだけで、不安の大部分は解消されます。
備えあれば憂いなし。
万一の時の準備をしっかりしておくことで、バリ島の青空を安心して心から楽しめるのです。
今日できる小さな準備から、さっそく始めてみませんか?
