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海外移住終活ガイド|「海外で亡くなったら」を安心に迎える準備

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バリ島での葬儀

この記事は海外移住者が移住先で不幸にもなくなってしまった場合、何をすべきか、また事前に何をしておくべきかをまとめたものです。
この記事を読んでいただければ、万一のことがあっても、残された人たちに迷惑はかけずに済むと思います。
人生のエンディングをより穏やかに迎えるためにも、記事を参考に人生の終活を考えてみましょう。

海外移住やロングステイを夢見ている方にとって、現地での「人生の終わり」を具体的に想像するのは難しいかもしれません。
しかし、万が一、海外で亡くなった場合、日本国内にはない独特なトラブルが起こりがちです。
葬儀のスタイル選び、遺体を日本に戻すか現地で火葬するか、海外・日本双方への連絡体制、財源の確保、遺産相続の法律的な違い…これらは、事前に整理しておかないと、残されたご家族に大きな負担をかけてしまいます。

本記事では、バリ島など海外移住者の「終活」をテーマに、リアルな現地事情とともに「何を」「どう」「どこまで」準備すべきかを、3つの主要トピックで整理しています。

終活と聞くと暗く感じるかもしれませんが、正しい準備こそが、当人も残された人も”安心できる最期”につながります
人生の集大成をより穏やかに迎えるために、ぜひ一度、ご自分の終活プランを見直してみませんか?

終活も大切ですが、移住生活での医療、保険、健康管理もすごく大切!
そう考えられたら、以下の記事もぜひ読んでおいてください。
バリ島移住者の医療、保険、健康管理そして終活について

バリ島で外国人が亡くなったら何をどうする?

バリ島に移住した日本人がバリ島で亡くなってしまった場合の葬儀などについて実際に友人の葬儀などに立ち会った筆者がその体験を基に紹介します。

ご遺体は日本に送るのか?

一番気になるのは、ご遺体をどうするのか?です。
日本のご家族からしたら、日本で葬儀や納骨をしたいと思われるでしょう?
しかし、日本にご遺体を運ぶのはかなりの費用と労力が必要。

ご遺体を運ぶには防腐処理など特別な処置が必要です。
さらに、飛行機に乗せるにも、特別な対応がいるため、運賃も上がってしまいます。
生きている方を日本に運ぶのより、かなり高額な費用が掛かってしまいます。

また、インドネシアでも日本でも、ご遺体を運ぶには特別な行政手続きが必要
かなり面倒な手続きが多く、とても苦労されるそうです。

以上の事より、ご遺体を日本に運ぶのは可能ですが、ちょっと難しい。
そのため、ほとんどの方はバリ島で荼毘に付されます。

葬儀はどうする?

もし、バリ島で現地の方と結婚されていた場合、何らかの宗教に入っているはずです。
その場合、その宗教にのっとって葬儀を上げる形になります。
バリ島の方と結婚された日本人は、相手側の宗教に入っている場合がほとんど。
その場合は、その家族が中心となって、葬儀を上げます

単身の方、日本人のご夫婦、あるいは現地の方と結婚しているが日本側の宗教に入っている方などは、ヌサドゥアにある外国人用の葬儀会場で葬儀を上げるのが一般的です。
葬儀会場では、仏教をはじめキリスト教など各種宗教に対応した葬儀を上げることができます。

火葬はどうする?

ヌサドゥアの外国人用葬儀会場には火葬設備があります。
そこで葬儀を上げたら、そのまま火葬となります。

もし、バリ島で結婚され家族がいる場合は、その家族の宗教の習慣にのっとり、葬儀と埋葬(火葬)が行われます。

バリ島にはヒンドゥー教はもちろん、イスラム教、キリスト教、仏教など各宗教に合わせた教会、寺院、墓地がございます。
故人の宗教に合わせた葬儀を上げることができるのです。

納骨はどうする

火葬を済ませ、遺骨となったらそのまま日本に持ち帰り、日本の家族のお墓に納骨される方が多いです。
しかし、中にはバリ島の海に散骨したり、好きな場所にお墓を作り、そこに納骨される方もいます。
日本での納骨も、バリ島での散骨や納骨も自由に選択できます。

また、中には遺骨の半分をバリ島の海に散骨し、半分を日本のお墓に入れるといった分骨をされる方もいます。

バリ島で移住者が亡くなった場合についてYouTubeでも解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

海外移住先で亡くなった時のトラブル

バリ島など海外移住先で亡くなった時によくあるトラブル事例を紹介します。
このようなトラブルが発生すると、残された人たちの負担が増え、安からかな旅立ちとはいかなくなってしまいますね。

日本の家族への連絡

ご夫婦で移住されている場合は大丈夫ですが、単身で移住されている方が亡くなられた場合、日本のご家族への連絡が取れないという事が時々あります。

単身移住者は、周りの方に出身地くらいは教えていますが、実家の連絡先など教えている方はまれ。
そうなると、どこに連絡したらいいのか、残された方々は本当に困ります。

最終的には領事館が外務省などを通じ調べるのですが、これも大変な話。
中には、日本の家族と何十年も交流がなく、完全に縁を切っている方もいらっしゃるようです。
そのような場合は、現地の友人たちが協力して、葬儀、納骨を行います。

葬儀と納骨スタイル

バリ島で結婚されているのなら、パートナーの意志によってどのような葬儀スタイルを取るのか決まります。
しかし、それが日本側の親族と意見が合わなかったら?
バリ島の家族は、バリ島の宗教にのっとった葬儀を上げたいが、日本側の親族は日本式の葬儀を上げたいと、意見が衝突することも。

また、納骨に関しても、日本で納骨するのか、バリ島で納骨や散骨するのか、もめることもあるそうです。

葬儀の費用

バリ島や日本のご家族が葬儀費用を全面的に負担するのなら大きな問題にはなりません。
しかし、単身の方が亡くなった場合の葬儀費用はどうしましょうか?

日本のご家族と連絡が取れ、家族、親族が費用負担をするのなら問題ありません。
しかし、中には親族との折り合いが悪く、費用負担を拒否されたり、親族と連絡がつかないこともあります。
また、貯金があったとしてもその存在を誰も知らない、引き出せないといった事もあります。

このように、葬儀費用の負担は大きな問題となり、滞在先のホストファミリーや友人、知人に多大な迷惑をかけてしまうこともあります。

遺産相続

特にバリ島にご家族がいる方の遺産に関して、日本側の家族ともめることがあります。
遺産分与などについて遺書などがあればいいのですが、ない場合の分与の考え方が日本とバリ島でちょっと違います。

日本の場合、配偶者が1/2、子供が1/2となっています。
しかし、バリ島の場合は配偶者が100%というのが一般的。
その為、日本の家族とバリ島の家族で揉めてしまう事があるそうです。

また、財産の総額についても、はっきりしていないと揉めます。
特に、日本の家族はバリ島での生活実態を知りませんから、本当はもっとあるのに隠しているのでは?という猜疑心が出てくることもあります。

暗証番号やパスワード

海外に移住している方の多くはネットバンキングを利用している方が多いでしょう。
また、株の投資や保険、各種サービスをオンラインでされています。
サービスの停止や資金の引き出しなどにはサービスやアカウントのIDやパスワードが必要になります。

もちろん、死亡届が出され、法律的にも相続人がハッキリしていれば銀行や証券会社もその相続人に預金などを引き渡します。
しかし、それには時間や手続きがかかるもの。
葬儀費用や生活費をすぐに降ろしたいけど、パスワードがわからないので、引き出せないなんてこともあります。

特にビジネスをやられている方、会社運営にもかかわってきますよ。

ちなみに金融機関に口座名義人が亡くなったことを伝えると、法的に遺産相続人が確定するまでその口座は凍結されてしまいますので、ご注意ください。

トラブルを避けるための終活の方法

亡くなった後のトラブルを抑え、残された人に迷惑をかけないための方法。
それは、生前の終活にあります。
では、終活ではどんな事をしたらいいのかを紹介します。

連絡先の整理

人生の終焉を迎えたとき、だれに連絡をするかを整理しておく必要があります。

同じバリ島に住んでいる友人たちなら、連絡もそれほど難しい事ではないですよね。
しかし、友人たちの中で、日本の家族や友人たちの連絡先を知っている人は少ないでしょう。
知っていたとしても、実家の家族程度。
家族以外にも、古くからの友人、先輩たちにも連絡が必要ですよね。

また、ビジネス関係の人にも連絡が必要ですね。
もし、会社などを経営していたとしたら、会社の仲間、取引先にもしっかりと連絡が必要です。

家族、友人たちにちゃんと連絡ができないと、残された人たちの責任にもなる可能性があります。

そうならないためにも、もしものことがあった場合の連絡先はちゃんと整理しておく必要がありますよね。

葬儀・納骨について

葬儀についての指示もはっきりさせておいた方がいいでしょう。

もし、バリ島に家族がいたらな、その家族の宗教にのっとり葬儀は上げることになります。
この場合、日本側の家族から、日本式の葬儀をやりたいという希望もあるかもしれません。
このような混乱を防ぐためにも、葬儀の方法について指示をしておきましょう。

そして、遺骨の行き先。
大好きなバリ島の海に散骨してほしい。
日本に持ち帰り、家族のお墓に入れてほしい。
このような意思もはっきりしておくのがいいでしょう。

人生最後のセレモニーですから、しっかりと本人の希望、想いを表明しておきましょう。

葬儀の財源

人生の終焉を迎えると、いろいろな費用が必要となります。

まず思いつくのは、葬儀費用。
バリ島で葬儀・火葬をする場合は、最低でも30万円以上の費用が掛かるそうです。
少なくとも、その金額は残しておかなくてはいけませんね。

葬儀の他にも、日本から親族が来る場合の旅費や滞在費。
また、場合によっては日本でも葬儀をあげるかもしれませんのでその時の費用など。
かなり高額な費用が必要になりますが、その準備を考えておかなくてはいけません。

その費用を残された人たちに負担させるのはちょっと心苦しい。
ちゃんと費用を準備し、信頼のおけるところに保管しておき、いざという時に使えるようにしなくてはいけませんね。

各種パスワード

意外と苦労するのが、各種ネットサービスのパスワードです。

例えば、ネットバンキング。
葬儀費用などを個人の預金から支払うにしても、ネットバンキングにログインしなくてはどうにもなりません。

他にもFaceBookやX(Twitter),InstagramなどのSNSに故人のアカウントでログインする必要があるかもしれないですよね。
さらに、メール、LINE、WhatsAppなどのコミュニケーションツール。
すべてログインパスワードが必要です。

もしかしたら、同じパスワードを使っているかもしれませんが、防犯上細かく分けていることもあります。

このパスワードが判らないと、どうにもできません。
場合によっては、ハッキングと間違われてアカウントが凍結されてしまうことがあります。
だから、各種ネットサービスなどのパスワードはどこかに記録しておかなくてはいけません。

サービスの解約

ネットをはじめ多くのサービスの解約も必要です。

例えば、ブログのサーバーやドメインの解約。
ブログサービスも解約が必要です。
銀行口座、クレジットカード、電子マネーなどの金融関係の解約も必要です。

オンラインだけではなく、生命保険や住宅の賃借契約。
趣味のクラブやサークルなど、オフラインでも解約が必要なものがあります。

中には、放置しておけば勝手に解約されるものもあります。
しかし、中には自動更新で会費、利用費がカードや口座から引き落とされるものもあります。
これらは、しっかりと解約手続きをしておかないと、後日請求が来てしまう事が考えられますよね。

また逆にブログ、YouTubeなど、個人の成果を残すためにわざと解約しないものもあります。
どのサービスは解約して、どのサービスは残すのか?
これもしっかりと指示を残しておく必要がありますよね。

遺書、遺産の管理

面倒なのが、遺産の管理です。
貯金や有価証券、貴金属などの資産分与について。
相続の考え方は日本とバリ島では違いがあります。
もし、バリ島に家族がいる場合、現地と日本とで意見や考えの違いからトラブルになる事があります。

ですので、自分の遺産の分配や処理については、生前にはっきりさせておかなくてはいけません。

また、ビジネスをやっている場合は、自分がいなくなった時の対応についてもちゃんと決めておく必要があります。

これら遺産などについては、遺言書という形で残すのが一番確実でしょう。
しかし、その遺言状を誰が管理するかも問題です。
利害関係が生まれますから、弁護士など信頼のおける第三者に預けるのが一番合理的ですね。

海外移住での終活まとめ

日本でも終活はとても大切と言われています。
海外移住生活でも、宗教や現地の習慣、法律など日本との相違により、より大変な事があります。

亡くなってしまったら、ご本人は何もできません。
その為、残された人の負担がとても大きくなります。
負担が大きく、トラブルが起きると、後々の故人の評価も下がってしまいますよね。

そんなことが起きないように、個人の意思や考えをしっかりと残しておくことが大切です。
日本の連絡先、葬儀の方法とその財源、遺産の分与方法など、伝えることは沢山あるでしょう。

生前に、死んだ後の事を考えることに抵抗があるかもしれません。

しかし、残された人のことを考えたら、生前にしっかりと終活をしておくことは、とても大切です。
特にシニア層の方は、切実な問題
移住を考えたときに、終活も考え始めたらいいかと思います。

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