
この記事ではバリ島移住、長期滞在に必要な医療保険についての必要性やおすすめの保険会社を紹介しています。
記事を読んでいただければ、海外では高額になる医療費についてどうして対応していけばいいのか理解できます。
安心してバリ島移住、長期滞在生活を送るために、ぜひ最後までこの記事をお読みください。
バリ島への移住や長期滞在を計画する際、最も重要な準備項目の一つが「医療保険の選び方」です。
日本では国民健康保険や海外旅行保険だけで医療費をカバーできると考えがちですが、海外移住者の場合、これらの保険は基本的に利用できません。
例えば、国民健康保険は住民票を抜いた時点で使用不可となり、旅行保険はあくまで短期滞在者向けで、移住目的には適用されないケースがほとんどです
そこで本記事では、バリ島などインドネシアでの移住生活において「本当に使える保険」を整理しました。
滞在ビザがある方対象の 国際医療保険(AXA、プルデンシャル、MSIG)、現地のBPJS制度(ワーキングKITAS保持者向け)、さらに デジタルノマド向けのノマド保険(SafetyWing) などの特徴・補償内容・費用感・選び方を、わかりやすく比較しています
実際に保険に加入した移住者からは、「緊急入院時もキャッシュレスで安心」「日本語サポートがあると現地診療でも心強い」との声も多く、その違いは一度経験すると大きく感じられます
本記事を読めば、バリ島移住に必要な保険の種類・加入タイミング・費用の目安が明確になり、自分に合った選択ができるようになります。
安心の海外移住生活を送るために、ぜひ最後までご覧ください。
保険以外にも、病気の症状や予防法、そしてバリ島での健康管理などについては以下の記事にまとめてあります。
バリ島に移住したいけど医療体制などが気になるという方はぜひご一読ください。
バリ島移住での医療、保険、健康管理
目次
バリ島移住者の医療保険の現状
高額になりがちなバリ島での医療費、長期滞在や移住生活において大変な負担となります。
日本では国民健康保険がありますが、バリ島では使うことができません。
また、海外旅行保険も長期滞在の場合は適応外となり加入できないのです。
そんなバリ島での医療費や医療保険の現状を簡単に紹介します。
医療費が高額でお金がなければ治療してもらえない
海外では医療費が高額になるという話は聞いたことがありますよね?
バリ島でもそうなんです。
その理由はこういう事なんですよ。
- 海外では医療費は100%自己負担になる
- よい治療を受けるにはそれなりのお金が必要
- 支払いの保証がなければ治療は受けられない
以下はカシイブ病院での入院費及び外来での診察・治療費の一例です。
症状などにより金額は変わりますが、およその医療費の目安になると思います。
入院した場合の費用(KITAS料金)
病室代 | Rp1,000,000/1泊 |
看護代 | Rp600,000/1日 |
診察代(一般医) | Rp350,000/回 |
診察代(専門医) | Rp500,000/回 |
入院登録費 | Rp650,000 |
外来治療費(KITAS料金)
一般医診察費 | Rp250,000 |
一般医治療費 | Rp600,000-750,000 |
専門医診察費 | Rp600,000-875,000 |
専門医治療費 | Rp1,000,000-1,700,000 |
レントゲン | Rp375,000-600,000 |
CTスキャン | Rp1,610,000~ |
MRI検査 | Rp4,100,000~ |
このように、バリ島での医療費は高額になります。
さらに、医療費支払いの保証がないと治療をしてくれません。
キャッシュで医療費を準備するか、有効な保険に加入していなくてはいけないのです。
インドネシアの健康保険BPJSは使えない
インドネシアでも、BPJSという国民健康保険があります。
この保険では原則医療費はすべて無料となります。
しかし、移住者にとってBPJSは次のような理由であまり期待できない保険なのです。
- 外国人はワーキングビザか投資家ビザで滞在している人しか加入できない
- がんや心臓病、大きなけがなど高額な医療は保証されない
- 補償してもらえる医療レベルはローカルレベル
BPJSは外国人が納得できる高いレベルの医療には対応できていません。
そのため、風邪などの簡単な医療くらいにしかBPJSは使えないと思っていた方がいいでしょう。
日本の国民健康保険・海外旅行保険はあてにならない
実は海外でも日本の国民健康保険で医療費の最大70%は負担してもらえます。
また、海外旅行保険に入っていれば、現地でよい医療も受けることができます。
ただし、現実的には次のような理由から、国民健康保険や海外旅行保険はあまり期待できません。
- 健康保険は医療費をすべて立て替え、2年以内に帰国し申請しないと補償してもらえない
- 移住のため住民票を抜くと健康保険が使えなくなる
- 海外旅行保険は海外に移住する人は掛けられない
海外での治療でも国民健康保険に加入していれば治療費の7割までは負担してくれます。
ただしキャッシュレスではなく、日本帰国後に請求、還付という事になります。
また、移住のために住民票を抜くと保険組合から脱退となり、健康保険は使えなくなります。
海外在住者の健康保険については、以下の外務省のサイトが詳しく説明しておりますので、ご一読をおススメします。
海外在住者と日本の医療保険(外務省サイト)
海外旅行保険は、あくまで旅行中の怪我、病気を補償するものであり、定住者は加入できません。
どうしても加入するとしたら、一度日本に帰国し、住民票を入れてから加入申し込みという手順になります。
バリ島移住者は国民健康保険や海外旅行保険を使えるのかといった問題については以下リンク先の記事で詳しく解説しています。
気になる方はご一読願います
バリ島移住生活で国民健康保険や海外旅行保険は使えるのか?
バリ島でけがや病気になったら、高額の医療費を負担しなくてはいけません。しかしそんな高額な医療費、なかなか負担できませんね。ではどうしたらいいのかを次章で紹介します
バリ島海外移住者向け医療保険おススメBEST3
高額になるバリ島の医療費。
日本の国民健康保険もインドネシアのBPJSも使えないとなったら、最後に頼るのは民間医療保険です。
バリ島の民間医療保険は、条件さえ満たせば海外移住者でも加入することができます。
ここではその民間医療保険の中でもおススメの保険3つを紹介していきます。
バリ島移住を考えられている方は、ぜひこちらの民間医療保険の加入をご検討ください。
AXA普通障害保険
日本でもおなじみのAXA生命の傷害保険で最もお手軽で必要性の高い保険です
- 怪我のみの保険で病気には対応していません
- KITAS/KITAP保持者で銀行口座が必要です
- キャッシュレス治療はできず、後日請求という形になります
- 新規加入は65歳までで、補償は70歳までとなっています
- 保険料はかなり安いので、他の保険と併用される方が多いそうです
補償内容
Silver | Gold | |
怪我による死亡・後遺障害 | Rp250,000,000 | Rp500,000,000 |
怪我の治療費(合計) | Rp25,000,000 | Rp50,000,000 |
入院 | Rp100,000/1日 | Rp150,000/1日 |
緊急医療輸送 | Rp25,000,000 | Rp25,000,000 |
年間保険料 | Rp625,000 | Rp1,200,000 |
Lippo損害保険
Lippoグループの損害保険です。
KITAS無しでも加入できますので、ソシアルビザなどを使って長期滞在される方におススメです。
- KITAS/KITAPがなくても加入できます
- インドネシアの銀行口座が必要
- 新規加入は60歳までで、補償は65歳まで
- 入院カバーと通院カバーの2つがあり、両方とも同時加入できます
- 入院カバーのみの加入は可能ですが、通院カバーのみの加入は不可です
補償内容(入院カバー)
タイプC | タイプD | タイプE | |
部屋代(食事込み) | Rp750,000 | Rp1,100,000 | Rp1,400,000 |
ICU | 請求通り | 請求通り | 請求通り |
手術費用 | 請求通り | 請求通り | 請求通り |
医師費用 | 請求通り | 請求通り | 請求通り |
年間利用上限 | Rp200,000,000 | Rp250,000,000 | Rp300,000,000 |
年間保険料 55歳まで | Rp6,600,000 | Rp8,830,000 | Rp13,100,000 |
年間保険料 56-60歳 | Rp13,200,000 | Rp17,650,000 | Rp26,190,000 |
補償内容(通院カバー)
タイプC | タイプD | タイプE | |
診察代 | Rp150,000 | Rp175,000 | Rp200,000 |
専門医費用 | Rp375,000 | Rp450,000 | Rp600,000 |
医薬品費用 | Rp4,500,000 | Rp5,250,000 | Rp6,000,000 |
検査費用 | Rp3,000,000 | Rp3,500,000 | Rp4,000,000 |
年間利用上限 | Rp15,000,000 | Rp17,500,000 | Rp20,000,000 |
年間保険料 55歳まで | Rp5,830,000 | Rp6,180,000 | Rp6,930,000 |
年間保険料 56-60歳 | Rp8,740,000 | Rp9,270,000 | Rp10,400,000 |
AVRIST生命保険
AVRIST生命保険は日本の明治安田生命が出資しているインドネシアの保険会社です。
バリ島では、バリメッドホスピタル、バリロイヤルホスピタル、スリヤフサダ、カシイブ等医療機関と契約をしておりキャッシュレスで治療が受けられます
- 日本の明治安田生命系の保険会社
- KITAS/KITAPが必要
- 新規加入は70歳まで、補償は77歳まで可能
補償内容
プランB | プランC | プランD | |
入院費(/1泊) | Rp600,000 | Rp850,000 | Rp1,250,000 |
ICU | Rp1,200,000 | Rp1,700,000 | Rp2,500,000 |
手術費用 | Rp12,000,000 | Rp17,000,000 | 実額 |
手術費用(複雑) | Rp60,000,000 | Rp85,000,000 | 実額 |
一般医による診察 | Rp240,000 | Rp340,000 | 実額 |
専門医による診察 | Rp360,000 | Rp510,000 | 実額 |
1年間の保険金上限 | Rp250,000,000 | Rp350,000,000 | Rp500,000,000 |
年間保険掛け金
年齢 | プランB | プランC | プランD |
41-45 | Rp3.161.900 | Rp4.092.800 | Rp6.918.000 |
46-50 | Rp4.081.900 | Rp5.289.100 | Rp8.942.000 |
51-55 | Rp5.111.000 | Rp6.629.100 | Rp11.210.000 |
56-60 | Rp6.696.400 | Rp8.694.600 | Rp14.704.000 |
61-65 | Rp8.596.400 | Rp11.172.800 | Rp18.900.000 |
66-70 | Rp11.532.800 | Rp14.989.100 | Rp25.360.000 |
71-75 | Rp15.432.800 | Rp20.054.600 | Rp33.928.000 |
76-77 | Rp20.791.000 | Rp26.996.400 | Rp45.664.000 |
今回は、3つの保険会社の代表的なプランをご紹介しました。
インドネシアには他にも何社も保険会社があり、またさまざまな保険プランがあります。
保険に関して、もっと詳しく知りたい、相談したいという方は、日本語のできる保険の専門家をご紹介します。
お問い合わせ画面よりご連絡ください。
バリ島でも国際的な医療保険に加入できます。
でも、ちょっと問題点があります。その問題点とは…
高齢のバリ島移住者の保険は制約がある
今回紹介した保険の詳細を見ていただければわかると思いますが、バリ島の医療保険は70歳以上を補償するものは、ほとんどありません。
AVRIST生命保険が一番高齢者までカバーしていますが、それでも77歳までです。
高齢者の医療保険について、在住の方はどうしているのか、聞いてみました。
中には寿命だからあきらめているという事で保険に入っていない方もいます。
しかし、そうはいっても家族は大変ですよね。
多くの方は、日本の住民票は抜かずに健康保険に入っているそうです。
住民税などの問題はありますが、健康保険に入っていれば、医療費は一安心です。
もちろん、日本の健康保険はバリ島では使えません。
一旦全額支払い、日本で保険金を還付してもらいます。
そして、どうしてもバリ島では治療ができないときや高額な医療費がかかってしまうときは、日本に帰国して治療されるそうです。
そのためにも、日本の家族や親せきとは常にコンタクトを取って、万一に備えているそうです。
高齢者の医療保険
最後の砦は日本の国民健康保険と言う事ですね
デジタルノマド移住者の医療保険
最近の若い人たちに人気のデジタルノマド。
ノートパソコン一つをもって、バリ島など好きな場所でオンラインの仕事をする業務形態です。
しかしバリ島においてノマド移住者への医療保険は大変厳しいものがあります。
デジタルノマドの保険の現状
デジタルノマド移住者は、前章で紹介したインドネシアの現地民間医療保険に加入するのは難しいです。
その理由は、長期滞在ビザが取れないため、KITAS(居住許可)取得ができないから。
インドネシアにはE33Gといういわゆるノマドビザもあります。
ただし、このビザ取得には年間50,000米ドル以上の収入保障が必要。
一般のノマドワーカーには敷居が高すぎて、ちょっと現実的ではありません。
そのため、バリ島の多くのデジタルノマド移住者はVOAという観光ビザや、6か月しか滞在できないシングルビザ(ソシアルビザ)で滞在しています。
また、デジタルノマド移住者は短期間で滞在先を変えることもしばしば。
KITASなしで、しかも短期間で滞在先を変えるデジタルノマド移住者に適応している民間医療保険は選択肢が限られていて、厳しい状況というのが現状です。
デジタルノマドにお勧めのノマド保険
医療保健環境が厳しいデジタルノマド移住者にお勧めなのがノマド保険です。
このノマド保険、世界の主だった国で医療費の補償が受けられます。
しかも、提携している病院ならキャッシュレスで診療も受けられるので、資金的に厳しいノマド移住者も安心です。
もちろん、バリ島でも利用可能。
このノマド生活者にお勧めなノマド保険の詳細は以下リンク先を
SafetyWingノマド保険
バリ島移住者向け医療保険まとめ
バリ島など海外に移住する場合、病気やケガの対応が気になります。
特に、海外では高額になりがちな医療費、この費用負担はバカになりません。
日本の国民健康保険は移住のために住民票を抜いたらもう利用することはできません。
住民票を残しておいたとしても、海外での治療の場合治療費はいったん建て替え、日本帰国後に申請、補償となります。
インドネシアにもBPJSという健康保険がありますが、こちらはワーキングVISAがないと加入できず、また補償内容も日本人には満足いくものではありません。
そこで、おススメするのが現地民間医療保険です。
バリ島・インドネシアにもAXAやプレデンシャルといった国際民間医療保険会社があり、海外移住者も条件を満たせば加入できます。
また、最近増えてきているデジタルノマド移住者はKITAS(居住許可)取得が難しいので、現地民間医療保険に加入するのが難しい。
そんなデジタルノマド移住者向けには、世界中の主な国で補償が受けられるノマド保険がお勧めです。
安心してバリ島移住生活を送るためにも、ぜひ現地民間医療保険やノマド保険の加入を検討してください。
現地医療保険について、もっと具体的に話が聞きたい、自分も加入したいという方、医療保険のプロをご紹介します。
お気軽にお問い合わせ画面よりご連絡ください。
今回の内容を動画にまとめてありますので、こちらもご覧いただけばより深くご理解いただけると思います。