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シニア層向けバリ島移住での医療、保健、健康管理

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バリ島の医療体制

この記事はバリ島移住を検討しているシニア層向けにバリ島の医療の状況や医療保険、健康管理について紹介したものです。

バリ島移住を検討しているシニア層の方にとって、最大の不安材料は病気や怪我ですよね。
バリ島には日本では罹ることがないような病気があったり、医療レベルも日本に比べ低い。
また日本のように健康保険制度も充実していないので、医療費も高額になります。
バリ島で病気やけがをしたら医療費もかかるし、もしかしたら満足な医療が受けれないかも?なんて考えちゃいますよね。

そんなバリ島の医療に関する不安を払しょくする為には、バリ島の病気に関する知識を持ち、病気やけがを防ぐための健康管理や万一病気になった時のための医療保険加入をおススメします。

今回はバリ島在住14年の筆者がこれまでの経験を基に、バリ島の病気や医療体制、医療保険の現状そして健康管理についてご紹介します。

この記事を読んでバリ島での病気、ケガに対する不安を払拭ふっしょくし、バリ島移住に向かって第一歩を踏み出しましょう。

バリ島に多い病気

日本ではあまり聞かないが、バリ島ではメジャーで移住した際注意が必要な病気を紹介します。

デング熱

デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカによって伝搬されるデングウィルスが原因の伝染病
最初は風邪のような症状ですが、体がだるく、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛が続き、皮膚に発疹が出ることがあります。
重篤化すると体内の内臓器官などで出血が起こり、最悪死亡する事もある病。

デング熱に対する効果的な治療法はなく、痛み止めやブドウ糖の点滴を受け、安静にして自己治癒力で直すしかありません。
予防法としては、自己免疫力を上げる事と、除虫対策
虫よけなどを使い、なるべく蚊に刺されないようにするようにしましょう。

実は筆者、このデング熱に2回罹ったことがあるのです。
その時の体験をもとに、デング熱の症状や治療、対策などをまとめましたので、参考にしてください。
デング熱の症状・治療・対策

バリ腹とアメーバ赤痢

バリ腹とは、バリ島を訪れる旅行者が良くかかる原因不明の腹痛と水溶性の下痢
酷い場合は頭痛や脱水症を引き起こすことがあります。

バリ腹の正体は細菌性胃腸炎
細菌やウイルスなどが体内に入り、下痢を引き起こします。

ただ、人間には免疫力があり、多少の細菌やウィルスは体内に入っても大丈夫なのですが、疲労や慣れない食事など様々な原因で免疫力が低下し、下痢となるわけです。
一般的に、下痢止めや抗生物質の投薬で治ります。
しかし、単なるバリ腹と思ったら、実はアメーバ赤痢という伝染病だったなんてこともあるのです。

アメーバ赤痢は赤痢アメーバによって伝染する伝染病の一種。
大腸や小腸に潰瘍ができ血が混ざった粘液血便が一日に何度も排便するようになります。
あまり重篤化はしませんが、場合によっては脱水症により命を落とすこともあるそうです。

治療方法は、抗生物質により体内の赤痢アメーバを駆除する事。
アメーバは駆除される前に大量の卵を輩出するので、症状が収まっても医師の指示に従い薬を飲まなくてはいけません。

予防方法は、食事の前の手洗いや、食器、調理器具等を清潔に保つこと。
特に身近に発症者がいたら、食器やタオルなどを別にするといった対策が必要です。

このバリ腹とアメーバ赤痢に関して、実体験を基にした詳細を以下リンク先の記事にまとめています。
お腹が弱い、下痢が心配という方はぜひご一読ください。
バリ腹とアメーバ赤痢

熱中症と腎盂炎

日本での暑い夏などに熱中症が話題になることがありますよね。
一年中気温が高いバリ島でも、熱中症リスクは高く、バリ島の方でも熱中症に対して用心して生活しています。
特に、高齢者は熱中症に十分注意が必要です。

熱中症とは日射病や熱射病など暑い環境に体が適応できず発生する症状の総称。
人は暑い環境や運動などで上昇した体温を発汗などで調整しますが、体内の水分や塩分のバランスが崩れ体温調整がうまくいかなくなった時に熱中症となります。

熱中症になると、筋肉のこむら返りや大量の発汗、倦怠感、頭痛、吐き気などが起こり重篤化すると意識障害など命に係わる症状となります。

予防策としては、こまめな水分補給と体調を整える事。
また、炎天下で作業をしない、帽子や日傘等で日光を避けるといった対策も必要です。

また、水分不足などにより、膀胱炎や腎盂炎といった病気を発症する事もあります。
熱中症は、場合によっては重篤化する事もあるので、十分注意しましょう。

筆者も過去熱中症や腎盂炎を発症したことがあります。
その時の体験やバリ島での熱中症対策などを以下の記事にまとめましたので、参考にしてください。
バリ島での熱中症対策と腎盂炎の体験記

バリ島の医療体制

病院や医者などバリ島の医療体制について簡単に説明します。

各村にある診療所

各村にはプスケスマスという診療所があります。
ここでは、ケガや病気の治療を受けたり、病気予防の方法などを教わることができます。
最近では伝染病の対策やワクチン接種なども行っています。

プスケスマスの運営は村などが行っているので、治療費が払えない貧困層には無料で治療を行うといった事もされています。

しかし、医師は専門医ではなく一般医
また、医療レベルや医療機器もそれほど進んでいないので、初期治療や軽度の治療が主と捉えた方がいいでしょう。
プスケスマスでは対応できない大きな病気やけがの患者は、公立病院など大きな病院に搬送されます。

大都市にある公立病院

デンパサール市や県の中心都市など大きな土地を中心に公立の大病院があります。

この公立病院には一般医の他に専門医も常勤しており、プスケスマスでは対応できない高度治療などに対応しています。
デンパサール市にあるサンラー病院はバリ島でも最大の病院で、かなり専門的な治療や検査を受けることができます。

高度医療の揃った私立病院

クタ、スミニャック、ウブドなど観光客が多いエリアには高度医療施設が揃った私立病院があります。

私立病院ですので、先端医療機器や、外国人医師などもおり、また通訳やコーディネーターもいますので、外国人滞在者や旅行者がよく利用しています。
ただし外国人医師は免許の関係で直接医療行為はできず、アドバイスや指導業務が中心となっています。

外国人移住者が頼りにするのは、やっぱり外国人対応ができる私立病院。
では、実際バリ島の市立病院の医療体制はどのようなものなのか?本当に安心して頼りにしていい物か?
バリ島内で4つの分院を運営するカシイブ総合病院の実情について確認してきました
バリ島外国人向けおすすめ病院カシイブ総合病院

バリ島で使える医療保険

日本の国民健康保険は直接バリ島では使えません。その為、医療費は実費負担。場合によっては高額な費用が掛かる事もあります。
その為、バリ島に旅行や移住をする方は医療保険を準備されることをおススメします。

インドネシアの健康保険BPJS

バリ島のあるインドネシアにも、日本の健康保険のように、国民がすべて加入するBPJSという医療保険があります。
この保険は国が運営管理し、治療費は原則すべて保険がカバーする事になっています。
また、掛け金も収入に対し何段階にもなっており、貧困層には掛け金無料という事もあります。

ただし、BPJSを使っての治療には限度があります。
薬はジェネリック薬品で、治療費も上限が設定されています。
その為、がんや心臓病といった高度医療は対応ができません。

外国人在住者ですが、ワーキングビザを所有し、会社から給料が出る方はBPJSに加入できます。
しかし、リタイアメントビザなど就労していない人はBPJSには加入できません。

インドネシアの国民医療保険BPJSについては以下の記事にて詳しく解説しております。
バリ島での医療保険について検討されている方はぜひ一度ご覧ください。
インドネシアの国民医療保険BPJSは日本からの移住者も使えるのか?

日本の国民健康保険

日本の国民健康保険は海外では直接使えませんが、日本に帰国し請求をすれば治療費の70%を負担してもらえます。
ただし、健康保険に加入している事が条件。
保険に加入するには、日本国内に住民票がなくてはいけないので、移住時に住民票を残すことになります。

移住や旅行先で治療を受けても、国民健康保険から直接医療施設にお金を支払う事はできません。
その為、一旦自分で費用を支払い、帰国後必要書類を保険組合に提出して、やっと治療費の70%が還元されます。
その為、軽度な病気、ケガなら対応できますが、治療費が何十万円もかかる高度な治療には対応が難しいでしょう。

海外旅行保険

海外旅行時の病気やケガなどに対応する海外旅行保険。
あまり長期間の対応はできませんが、中には年単位で対応できる保険もあります。

海外旅行保険は、バリ島の市立病院とも契約をしており治療費は保険会社から直接医療機関に支払われます。
その為、利用者はキャッシュレスで治療が受けられ、面倒な事務手続きも不要。
保険でカバーできる治療費もかなり高額なので、大きな病気や怪我にも対応できます。

ただし、その分保険料も高額になり、また海外移住者は利用できないという保険会社もあります。
とりあえず、移住生活が軌道に乗るまでの短期的な保険と考えた方がよさそうです。

バリ島移住時に国民健康保険や海外旅行保険は使えるのか?
以下の記事でこの件について詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。
バリ島移住での国民健康保険と海外旅行保険

海外住者向け医療保険

バリ島・インドネシアにも民間の医療保険があり海外からの移住者でも加入できます。
大半は、米国、英国、日本といった国の保険会社が親会社ですので、安心できます。

海外移住者向けの医療保険の大半は、有名な私立病院とも契約しているので、海外旅行保険同様キャッシュレスの治療もできます。

バリ島に移住される方には、この海外移住者向け医療保険の加入が一番のおススメ。
ただ、日本にいてはこの海外移住者向け医療保険の情報が入手できません。
移住に際し、保険の事で心配という方は、相談に乗りますのでお問い合わせ画面からご連絡ください。

バリ島での移住生活を安心して送るためにも、必要な海外移住者向け医療保険については以下記事に詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。
バリ島の海外移住者向け医療保険

バリ島での健康管理

医療施設や医療保険が揃ていても、やっぱり病気やけがをしない事が一番です。
ここでは、バリ島移住生活の中で病気をしないために心がける健康管理について紹介します。

食事に気を付ける

医食同源とはよく言ったもので、健康管理に食事の管理は欠かせません。

実はバリ島の料理は日本人にとってちょっと厄介な点があるのです。
バリ島に住む人たちは子供のころからバリ島やインドネシア料理に慣れ親しんできたので大丈夫なのですが、昔から和食に親しんできた私たち日本人にとってバリ島の料理は刺激が強すぎるかも。

特に注意してほしいのが、ココナッツオイルと香辛料
バリ島の料理はココナッツ料理をたくさん使います。日本人にとって油の取りすぎは良くないですよね。
また、刺激の強い香辛料も、胃や腸への負担が大きい。
そしてバリ島の食事は砂糖も沢山使います。昔ながらのヤシ砂糖ならまだいいのですが、白砂糖の取りすぎは注意が必要です。

旅行者のように短期間しかバリ島に滞在しないのならバリ島料理大歓迎ですが、移住者のように長く住むのでしたら、和食や自炊を増やして、体に負担の無い食事を心がけましょう。

健康管理のために自炊中心の生活をしよう!と感じた方、ぜひこちらの記事もご覧ください。
移住生活の健康管理には自炊がおススメ

適度な運動を心がける

暑いバリ島、太陽が出ている日中はどうしても涼しいテラスかクーラーの効いた室内にこもりがち。
また、公共交通機関の少ないバリ島での外出はバイクや車中心になり歩かなくなります。意外と交通機関が発達している都会の方が徒歩移動が多いのですよ。

その為、バリ島移住生活では運動不足になりがち。
ですから意識して運動をしましょう。

例えば、涼しい朝や夕方に家の近所を散歩してみてはどうでしょうか?
車やバイクで通過しているだけでは気が付かなかった風景や小さなお店などの発見もあり、楽しく適度な運動ができます。

また、テニスやサッカー、ヨガや太極拳などのスポーツはどうでしょうか?
探せばスポーツの同好会やクラブが沢山あります。友達作りもかねて、スポーツクラブも楽しいです。

格闘技が好きな方なら、空手や柔道などの教室もあるんですよ。
そうそう、インドネシアの伝統的武術シラットも面白いと思います。

このように、運動不足になりがちな移住生活では、意識して運動を取り入れるようにしましょう。

定期的な健康診断

日本では、会社や学校などで定期的な健康診断を受け、病気の早期発見ができます。
ところが、バリ島ではまだまだ健康診断を受ける習慣ができていません。

そこで、自分から病院に行って定期検診を受けてみましょう。
外国人も多く利用する私立病院の中には在住者を対象にした定期検診を行っている所もあります。
日本に帰って人間ドックもいいですが、費用負担が大変。
身近な病院での定期検診、ぜひ習慣にしたいものですね。

バリ島ではまだ一般的ではない健康診断ですが、私立病院の一部では有料ですが健康診断を受けることができます。
私もカシイブ病院にて定期的な健康診断を受けています。
その健康診断の詳細については、以下の記事にて紹介していますので、健康診断必要と思われる方はぜひご一読ください。
バリ島の病院で健康診断を受けてきました!

バリ島での終活を考える

バリ島に移住したからには骨をうずめたい、と考えている方は多いでしょう。
でも、バリ島で最期を迎えたとしたら、どんな最後を迎えたいのか?
葬儀はどうしますか?
日本から誰かに来てもらいますか?
財産や貯金はどうします?

バリ島で骨をうずめるのなら、日本以上に終活のこと考えておいた方がいいですよね。

バリ島での葬儀、火葬、納骨など終活に関する事は以下記事で解説しています。
海外で亡くなったら?海外移住生活での終活を考えよう

バリ島での病気、医療、保険、健康管理についてのまとめ

今回はバリ島での病気や医療、保険、そして健康管理について在住者の私が紹介をしました。

バリ島には日本でなじみのない病気や伝染病が沢山あります。
また暑い島ですから、日射病、熱射病、脱水症にも気を付けなくてはいけません。

バリ島は日本に比べて医療体制が整っていないから心配、と考える方が多いですね。
それでもプスケスマスという村ごとにある診療所をはじめ、公立病院、私立病院と多くの病院があります。
特に外国人は、通訳やコーディネーターがいる外国人対応の市立病院のお世話になることが多いでしょう。

病院と言えば気になるのが治療費。
高度な医療施設を持った私立病院はそれなりに治療費もかかります。
そうなると、必要なのが医療保険。
日本の国民健康保険や海外旅行保険も使えない事はないのですが、一番のおススメは現地の民間医療保険でしょう。
どんな保険がいいのか、気になる方はお問い合わせ画面からご相談ください。

医療体制や医療保険が充実していても、やっぱり病気にならないのが一番。
食事管理や適度な運動など、健康管理が移住生活ではとても大切なんですよ。

という事で、バリ島の医療の現状や医療保険、健康管理についてご理解いただけたかと思います。
これで、移住に関する不安が少しでも薄れ、移住生活に向かい前進して頂ければ幸いです。

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