
インドネシア・バリ島に長期滞在する場合に必要なSKTTの申請・取得方法をご紹介します。
SKTTとは、外国人住民登録書のこと。
KITAS取得後に居住する県の住民局に届け出て取得します。
このSKTTは通常の生活の中であまり使う事がないので、取得していない方もいるかもしれません。
しかし、取得は法律で決まっていますし、KITASを延長する時に必要なもの。
さらに今後、SKTT取得時に与えられる外国人用住民番号が、コロナワクチン接種証明など今後様々な場面で必要になるようです。
SKTTの取得をエージェントに依頼される方もいるかと思います。
しかしSKTTの取得には費用も掛かりませんし、書類さえそろえれば簡単にできますので、ぜひこれを機会に自分で取得するようにしてください。
※ギャニャール県では不正防止のためSKTTの申請、取得をエージェントなど代理人が行う事を禁止しています。
申請書類のフォーム等が変わりましたので、2021年9月19日に本記事を加筆・修正しました。
SKTTはいつまでに取得すればいいのか?
インドネシアの法律では
- KITAS取得後30日以内に国家警察および居住区管轄の警察に届け出を行いSTM(居住区管轄警察届出証明書)を取得する
- STMを取得したら14日以内に居住県の住民局に居住開始を届け出てSKTT(居住証明)を取得する
となっています。
今のところ、実生活においてSKTTの取得を調べるようなことや使用する事はめったにありません。
その為、ついつい手続きが遅くなりがちですが、法律に準じて早めにとるようにしましょう。
STMの取得はビザエージェントが代理手続きしてくれます。
でも、居住地区の警察署にパスポートのコピーとKITASのコピーを持って行けばすぐに登録ができます。
費用もRp30,000程度ですので、こちらも自分で取得されることをおススメします。
ちなみにSKTTの有効期限はKITAS取得後1年間となっていますので、KITAS更新のたびに、SKTTも再取得しなくてはいけません。
SKTT取得のための必要書類
SKTTの取得をするためには以下の書類を用意します。
- パスポートのコピー(顔写真が写っているデータ面)
- KITASのコピー
- STM(警察届出書)のコピー
- スポンサーのKTP(IDカード)コピー
- スポンサーのKK(Karutu Keluarga)のコピー
- Domisili(居住地区発行の居住証明書)
- Surat Pernyataan(スポンサーの声明書)
- 背景が赤の照明用写真2X3cm 2枚
- Form Biodata(SKTT取得申請用紙)
- 前年のSKTT原本(前年にSKTTを取得している者)
- Acta Kawin(結婚証明書)
必要書類について補足説明をします。
SKTTを取得するにはインドネシア人のスポンサー(保証人)が必要です。
スポンサーは同じバンジャールの人でなくてはいけません。
VISA取得の時のスポンサーと同じ方でも構いませんが、必ず居住しているバンジャールに在住の人を選んでください。
Domisiliはなるべく新しいものがいいのですが、KITASを取得、延長する際に用意したものでも構いません。
Acta Kawinはインドネシア人と結婚している外国人のみ必要です。
独身の方や、配偶者がインドネシア人でない方は必要ありません。
SKTT取得申請書とSurat Pernyataanの原紙は以下からダウンロードしてください(PDFファイル)
SKTT取得申請書
Surat Pernyataan
Surat Pernyataan書き方見本

この書類は、スポンサーのサイン、バンジャール長のサイン、村長のサインが必要です
SKTT取得申請書書き方見本


SKTT取得手続き方法
上記書類をもって、居住している県の住民局(Catatan Sipil)に届け出を行います。
書類がちゃんとしていれば、数十分でSKTTを発行してくれます。
チェックポイント
2021年9月現在、PPKM(感染症対策のための社会行動規制)のために、県の住民局がクローズしていたり、事前予約が必要な場合があります。
住民局に行く前に、一度電話で連絡を取ることをおススメします。
参考:ギャニャール県の住民局SKTT担当の連絡先
0812-3792-0448
電話をしても出ないことがあるのでWhatAppでメッセージを送った方がよいでしょう。
SKTTの取得費用は、無料ですがDimisiliやSurat Pernyataanを取得する際、バンジャールなどが手数料を請求する場合があります。
こも費用はバンジャールによってまちまちです。
なお、今回説明したSKTTの必要書類や手続き方法はギャニャール県の物ですので、県によっては書類や手続きに違いがあるかもしれませんので、必ず事前に居住県の住民局に問い合わせをしてください。
SKTTの発行

SKTTが申請され、内容に問題がなければ、SKTTが発行されます。
以前は、小さなカードを発行していましたが、オンライン化が進み、PDFファイルにてSKTTが送られてきます。
右下にあるQRコードを読み込むと、パスポート番号、KITAS番号、住所、氏名といった登録情報にアクセスすることができます。
また、上段にNIKという16桁の番号が記載されています。
NIKはインドネシア国民のID番号(日本でいうマイナンバーと思ってください)で、SKTT登録した外国人にも与えられます。
このNIKですが、例えばコロナワクチン接種をした人の管理などにも使われるようになりました。
あまり知られていませんが、SKTTで与えられるNIKは用途が結構あるので、KITASを取得したら速やかにSKTT取得をした方が、今後の生活の中で便利になるかと思います。
SKTT申請・取得方法のまとめ
外国人がバリ島に住むにはいろいろな面倒な手続きが必要です。
SKTT取得もその手続きの一つで、KITASを取得、延長したら必ずSKTTも取得しなくてはいけません。
今回説明した必要書類がちゃんとそろっていれば、手続き自体は面倒なものではありません。
SKTTの取得申請はエージェントや代理人は不可となっていますので、面倒でも本人が県の住民局に行って行ってください。