
この記事ではインドネシア・バリ島で日本人移住者が起業をしてビジネスを行う上でのメリットやデメリットを紹介したものです。
海外での起業はあこがれてしまいますが、現実は多くの困難があり簡単なものではありません。
記事では、バリ島でのビジネスの現状を基に成功と失敗を分けるリアルな実績を紹介していますので、バリ島でビジネスを始めたいという移住希望者に読んでいただきたいです。
神々の住む島、バリ島。美しいビーチに豊かな自然、そして独特のヒンドゥー文化が息づくこの地は、世界中の人々を魅了してやみません。
「いつかはこの楽園に移住し、自分の店や会社を持ちたい」──そう夢見る日本人は決して少なくないでしょう。
しかし、観光客として訪れるのと、実際にこの地でビジネスオーナーとして生きるのとでは、見える景色がまったく異なります。
日本とは大きく異なる商習慣、頻繁に変わる複雑な法規制、そして文化の違いからくる予期せぬトラブル。
バリ島での起業には、想像以上の「難しさ」が待ち受けているのが現実です。
憧れだけで飛び込み、志半ばで帰国を余儀なくされるケースも後を絶ちません。
それでもなお、多くの起業家がこの地で挑戦を続けるのはなぜでしょうか?
それは、困難なデメリットを上回るほどの、日本では決して味わえない人間的な成長や、独自のライフスタイルを実現できるメリットが確かにあるからです。
本記事では、バリ島への移住と起業を真剣に検討しているあなたに向けて、現地のビジネス事情における光と影を包み隠さず解説します。
成功への第一歩は、夢を見るだけでなく、その土地のリアルを正しく理解することから始まります。
この記事ではバリ島起業のメリット、デメリットについて解説していますが、起業全般の情報については以下の記事にまとめてあります。企業に興味のある方はこちらもご覧ください。
バリ島での起業ってカンタン?
目次
バリ島起業のメリット
バリ島起業の最大のメリットとは、既存のアイデアでも成功するチャンスがたくさんあるということです。
バリ島は観光地なので世界中から多くの観光客が集まりますが、ビジネスとしてはまだまだ未成熟な所があります。
未成熟な市場だからこそ既存のアイデアやビジネスモデルでも成功するチャンスが沢山あるのです。
既存のアイデア、ビジネスモデルで戦える
バリ島は世界中から観光客が集まる観光地です。
しかし、世界の流行から見たらまだおくれているところがたくさんある。
そのため先端市場ではすでに戦闘力を失ったような既存のアイデアやビジネスモデルでもまだ十分戦えるのです。
例えば、今世界の観光地グルメでは定番となっている日本食。
以前からバリ島にも日本食レストランはありましたが、本格的に伸びてきたのはここ10年くらいの間です。
日本食の定番ラーメン店もやっと有名店が入り始めたかな、といったところです。
ファッション業界を見ても、どちらかというと趣味の世界を抜けていないといったところがあります。
個人のデザイナーが、先端ファッションをアレンジしてバリ島に持ち込み、ヒットする。
まだ個人レベルのビジネスなので、付け入るスキは十分あるのです。
このように、世界中からお客さんが来ている割に、ビジネスモデルは1世代から2世代前の物がまだ活躍している。
それがバリ島の現状であり、まだまだ新規参入するスキが十分にあるのです。
ライバルや先行者が少ない
現在のバリ島のビジネスフィールドは意外と狭いのです。
多くのお店があるようでも、フィールドの選び方によってはライバルはそれほど多くないのです。
また、これまではバリ島のビジネスと言ったら、観光客向けの旅行会社、ホテル、レストラン、スパ、不動産が中心。
それ以外のビジネスはあまり発達していないのです。
つまり、これまでにないビジネスフィールドを考えつけば、ライバルや先行者がいないフィールドでビジネスができる。
もう、完全に独占ですよね!
初期投資が少なくて済む
バリ島でお店を持つ場合、日本に比べて初期投資額がぐっと抑えられるのです。
日本でお店を持つとなったら、家賃に敷金、礼金が必要。
お店のための設備や資材を準備しなくてはいけない。
店員を雇う費用もいるし、ある程度宣伝費もかかる。
と、初期投資額が結構かかるんですよね。
ところがバリ島でなら、これら初期投資額がぐっと抑えられるんです。
バリ島の一等地にちょっとしたお店を借りる。
その家賃は、日本に比べビックリするような低価格です。
また、店内の改装費も、人件費が安いバリ島、すごく安くできるんですね。
人件費と言えばスタッフの費用。
これも、日本のなん分の一!
このように、日本では1千万円はかかるであろう初期投資が、数百万円以内でできてしまうんです。
人件費も安く、家賃も安いバリ島だから、お店を出しやすいんですね。そして何よりお客さんも多くビジネスチャンスが沢山転がっている、海外起業には絶好の場所じゃないでしょうか?
バリ島起業のデメリット
バリ島起業のデメリットとは、海外企業にありがちな障害が多い事です。
海外企業にありがちな障害とは?
それは、スタッフとのコミュニケーションや日本と違う法制度や規制、そしてよそ者に対する風当たりといったことです。
コミュニケーションがとりづらい
バリ島の公用語はインドネシア語で、若い人には英語も通じます。
とはいえ、細かいニュアンスを伝えるのは至難の業。
また、日本人特有の言わなくてもわかる、以心伝心的な事は全くありません。
さらに、現地スタッフ同士はバリ語というバリ島独自の言葉でしゃべりますから、とにかくコミュニケーションがとりづらい。
言ってもわかってくれない。
指示がちゃんと伝わらない。
何を考えているかわからない。
こんな事がストレスになるんですね。
1~2名でいいので、しっかりとコミュニケーションが取れスタッフが欲しいですよね。
法制度や規制、ルールが日本と違う
日本ではこうすればよかった。
なぜこんなルールのがあるのか?
いったいいつになったら、営業許可が下りるんだ?
バリ島で起業する方が最初にあたる壁がこれら法制度や規制に関する問題です。
特に許可(許可の事をバリ島ではイジンと言います)がなかなか降りてこない、というのが一番ストレス。
お店の準備はすべて整い、いつでもオープンできる。
でもイジン(営業許可)が下りてないからオープンできない。
イジンを待ってられないから、見切り発車したら、警察が来て営業停止。
なんてことも、現実あるんです。
この法制度や規制の違い、うまく立ち回る要領の良さも必要なんですよね。
また、現在外国人資本による企業の設立には100億ルピア(約1億円)の資本が必要とされています。
この資本はすぐに用意する必要はなく、とりあえずは20%、つまり20億ルピア(約2,000万円)の資本金があり、以降投資計画により最終的に100億ルピア以上の資本となればよいとされています。
それでも、一般の人にとっては巨額な資本金が必要ですので、資金の工面も大変な障害となります。
よそ者に対する風当たりが強い
いくら現地の人と仲良くなっても、しょせん私たちは外国人、よそ者なんですよね。
特にバリ島はよそ者に対しての風当たりが強いんです。
観光客(お客さん)としてバリ島に来たらウェルカムなんですが、そうでなければ意外と冷たい。
やっぱり、バリ島は村社会で、島国なんですよね。
スタッフは仲間、ファミリーと言っても、本音の部分では、一つになり切れないってことがあるんです。
この感情はどうしようもない事ですので、ある部分割り切って対応するしかないのでしょう。
コミュニケーションや常識、価値観そして法規制などの問題はバリ島ではなく、海外起業ではどうしてもついて回る問題です。それらを変えるという事はできませんから、いかに自分がそれに合わせるかといった柔軟性が
バリ島起業のメリット、デメリットまとめ
メリット、デメリットを簡単にまとめますと
<メリット>
- 既存のアイデアで戦えるのでビジネスチャンスが多い
- フィールドをうまく選べばライバルが少なく独占できる
- 家賃や人件費が安いので初期投資が安く済む
<デメリット>
- 言語の問題でスタッフとコミュニケーションがとりづらい
- 法規制やルール、常識などが日本と違いストレスの原因となる
- やっぱり自分たちは外国人なので本音の部分でスタッフと一体になれない
デメリットは、バリ島に限らず海外で起業する場合に必ずついて回る障害です。
これを変えようというのは一朝一夕ではできない事なので、いかに自分を現地に合わせていくかという事が大切でしょう。
それより、まだまだビジネスチャンスが沢山転がっているというメリットの方が大きいと思います。
言うなれば、そこら中に金が埋まっている宝島ではないでしょうか?
そんな宝島で少々困難があっても、ビジネスを成功させるのは、とてもロマンがあり、やりがいがあるのではないでしょうか?
